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【TOPKING WS】ブアカーオ、圧勝──グリゴリアン、マカリスター& ジャニエフらと共に準決勝進出

Buakaw Banchamek vs Dmytro Konstantynov【写真】コンスタンティノフを圧倒したブアカーオ。カットの痕が、ブアカーオのムエタイルールでの強さを物語っているようだ(C)TOPKING

20日(土・現地時間)香港のアジア・ワールド・エキスポホールにて開催された「Topking World Series」。今大会では70キロの世界トーナメント準々決勝が行われた。

9月のベラルーシ大会で旗揚げし、70キロ以下・16選手参加のトーナメントを開催しているTOPKING World Series(以下、TOPKING)。旗揚げ戦のベラルーシ大会、そして11月のパリ大会で1回戦が4試合ずつ行われ、ブアカーオ・バンチャメーク、アンドレイ・クレビン、デュミトロ・コンスタンティノフ、ハヤール・ジャニエフ、マラット・グリゴリアン、ニコラス・ラーセン、マーチン・パルチェータ、リース・マカリスターの8選手が準々決勝に駒を進めた。

トーナメント開幕時は1回戦の勝者8人によるファイナル・トーナメントがタイで争われる予定だったが、香港大会にて準々決勝をワンマッチ形式で行うシステムに変更。アンドレイ・クレビンが欠場となり、クレビンに敗れたエイサ・アラマダー・ネザムが繰り上がりで準々決勝に出場した。

ベラルーシ大会にトーナメント、パリ大会にスーパーファイトに出場し、TOPKINGの顔として活躍するブアカーオはコンスタンティノフと対戦した。試合はブアカーオがムエタイルールでの強さをいかんなく発揮した。じりじりとプレッシャーをかけてジャブ・左ミドルのブアカーオはコンスタンティノフのパンチをブロックして前蹴りや右ハイキックを蹴る。ブアカーオの左ミドルを受けてパンチやミドルを返すコンスタンティノフだが、ブアカーオは下がることなく前に出て、首相撲になると鋭いヒジ打ちを叩き込む。1R終盤には左ヒジでコンスタンティノフの右頬を切り裂いた。

2R、コンスタンティノフの蹴り足をキャッチして足払いで派手にこかしたブアカーオ。このラウンドも自分から前に出てジャブ・左フック、首相撲になればすぐさま左右のヒジ打ちを叩き込み、コンスタンティノフをマットに転ばせる。コンスタンティノフもバックヒジを繰り出して応戦するが、左ミドル&首相撲のブアカーオを打ち崩せない。首相撲になるとただクリンチするだけになり、ブアカーオが面白いようにヒジ&ヒザ蹴りを叩き込む。

3R、劣勢のコンスタンティノフも右ヒジ、ジャブからワンツー、左フックで反撃に転じる。しかしブアカーオは落ち着いて左ミドル、距離が詰まればヒザ蹴りを突き刺し、後ろ廻し蹴りを見せる余裕も。首相撲に持ち込めばヒジ打ちを何度もヒットさせ、コンスタンティノフを防戦一方にさせる。飛びヒザ蹴り、左ハイ、蹴り足を取っての崩しなど、ブアカーオは最後までコンスタンティノフを圧倒し続け、貫録の強さで準決勝進出を決めた。

その他、グレゴリアン、マカリスター、ジャニエフが準々決勝をクリア。この3人にブアカーオを加えた4選手によるワンデイトーナメント形式で準決勝・決勝が行われる(開催日時場所は未発表)。トーナメント&スーパーファイトでは対戦相手を寄せ付けなかったブアカーオだけに、K-1ルールでも実績のあるグレゴリアンもしくはマカリスターとの対戦が見たいところだ。

またTOP KINGで恒例となっているタイVS世界のスーパーファイトでは11月のS-cupに出場したポンサネー・シットモンチャイと来年1月のK-1 WORLD GPに出場が決まっているデニス・ピューリックが対戦。開始直後、ピューリックが放った左フック一発でポンサネーがバタリと倒れ、ピューリックがほぼファーストコンタクトの一撃で秒殺KO勝利した。

【写真】グレゴリアンの強烈なパンチがコーナーに詰まったネザムを襲った(C)TOPKING

【写真】グレゴリアンの強烈なパンチがコーナーに詰まったネザムを襲った(C)TOPKING

■TOPKING WS試合結果

<TOPKING WS70キロトーナメント準々決勝/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
Def.
デュミトロ・コンスタンティノフ(ウクライナ)

<TOPKING WS70キロトーナメント準々決勝/3分3R>
マラット・グリゴリアン(ベルギー)
Def.
エイサ・アラマダー・ネザム(イラン)

<TOPKING WS70キロトーナメント準々決勝/3分3R>
ハヤール・ジャニエフ(ロシア)
Def.
ニクラス・ラーセン(デンマーク)

<TOPKING WS70キロトーナメント準々決勝/3分3R>
リース・マカリスター(英国)
Def.1R by KO
マーチン・パルチェータ(ポーランド)

<スーパーファイト/61キロ/3分3R>
デニス・ピューリック(カナダ)
Def.1R by KO
ポンサネー・シットモンチャイ(タイ)

<スーパーファイト/59キロ/3分3R>
サームエー・ガイヤーンハーダーオジム(タイ)
Def.
トリシン・コンスタンティン(ウクライナ)

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