【TUF20】フィナーレ=初代UFC女子ストロー級王座決定戦進出一人目はカーラ・エスパルザ
【写真】MMA戦績は9勝2敗。TUF20では2つの判定勝ちと1つの一本勝ち。キャリア4戦目にBellatorで藤井恵に敗れているカーラ・エスパルザが初代アトム級王座にまずは王手をかけた(C)GONGKAKUTOGI
12日(金・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのパームス・カジノリゾート内ザ・パールで開催されるThe Ultimate Fighter 20 Finale「A Champion Will Be Crowned」。TUF史上初、フィナーレが世界戦=UFC世界女子ストロー級王座決定戦となる同大会、10日(水・同)に準決勝2試合が放送された。
まずはInvicta FCで世界を制した者同士の対戦。元アトム級王者のジェシカ・ペネとストロー級王座を返上してUFCに挑むこととなったカーラ・エスパルザ。チーム・オーヤマ所属のエスパルザ、Apex~サブファイター~レインMMAと渡り歩くペネは、どちらもオレンジカウンティ在住で友人同士。同じマネージメントのフェリース・ヘリッグと仲良くハウスで過ごしていてエスパルザとは対照的に2011年にシュートボクシングでRENAに勝ったこともあるペネは孤立気味だった。
<TUF20女子ストロー級T準決勝/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
Def.3-0:30-27,30-27,30-27
ジェシカ・ペネ(米国)
右ボディから右ストレートを続けるペネ。エスパルザも踏み込んで右を見せ、ワンツーへ。その打ち終わりにペネに右フックをヒットさせる。間合いを測りながら、接近戦になるとショートのコンビネーションを駆使する両者、打撃一辺倒の試合が続く。と、エスパルザがシングルでテイクダウンへ。後方回転からペネが立ち上がる。ペネは右ストレートを打ち込み、前に出る。細かいパンチの応酬が続くなか、精度が高いのはエスパルザか。残り20秒でエスパルザがダブルレッグを極め、ペネに背中をつかせた。
2R、リーチに優るペネがプレッシャーを与える。エスパルザも右を返す。カーラはペネの蹴り足を掴み、逆に右ハイキックを狙う。近づききってしまうと、左右のフックが有効なペネだが、なかなかそこまで踏み込むことができない。さらに近づくと、カーラは首相撲からヒザを狙う。と、残り2分半でダブルレッグを決めたエスパルザが直後に立ち上がる。テイクダウンでポイントを稼ぎ、寝技には付き合わない作戦か。と、直後にまたもダブルレッグを決めると、ここではインサイドにステイする。
残り90秒を切り、レフェリーがブレイクを命じる。打撃で決定打のないペネはスコアを気にしてか前に出る。そこにエスパルザは右フック。ローとサークリングでペネをいなすエスパルザは、2Rを終了して、即3Rを戦うよう呼吸を整える。
3R、右ボディから左フックを振るうエスパルザ。ペネがワンツーで前に出る動作を繰り返す。右の相打ちは前に出るペネが打ち勝つ。エスパルザも左ジャブを返し、すっと距離を取り直す。回りながら踏み込んでパンチをタッチし、下がるエスパルザをペネも捉えきることができない。残り1分30秒、組み付いたペネを逆にケージを押し込み、パンチを入れながらエスパルザが離れる。自らの蹴りでバランスを崩したペネが尻餅をつく。すぐに立ち上がり試合はリズムが変わらないままタイムアップを迎え──ようとした残り1秒でエスパルザがダブルレッグを決めて締めくくった。結果、3-0でエスパルザが勝利しTUFシーズン20フィナーレ=初代UFC女子世界ストロー級王座決定戦にコマを進めることとなった。
■ TUF20Finale対戦カード
<TUF20決勝UFC世界女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
カーラ・エスパルザ(米国)
TBA
<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス(米国)
シャーウス・オリベイラ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
KJ・ヌーン(米国)
ダロン・クルックシャンク(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョー・プロクター(米国)
ヤンシー・メデイロス(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ(米国)
TBA
<女子ストロー級/5分3R>
ジョアン・カルダーウッド(英国)
ハム・ソヒ(韓国)
<女子ストロー級/5分3R>
ティーシャ・トーレス(米国)
アンジェラ・マガーニャ(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
アシュリング・デイリー(アイルランド)
アレックス・チェンバース(豪州)
<女子ストロー級/5分3R>
フェリース・ヘリッグ(米国)
リサ・ワード(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
ベック・ハイアット(豪州)
ヘザー・クラーク(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
エミリー・ケイガン(米国)
アンジェラ・ヒル(米国)