【UFC181】兄が世界戦控えるセルジオ・ペティス、序盤のダウンを跳ね返し判定勝ち
<バンタム級/5分3R>
セルジオ・ペティス(米国)
Def.3-0:30-27, 29-28, 29-28
マット・ホバー(米国)
兄弟揃い踏みとなったセルジオ・ペティスが、いきなり左フックを被弾しダウン。草刈スイープからスタンドに戻ったセルジオに対し、ホバーが左を引き続き伸ばす。逆に右を決めたセルジオだが、ホバーがテイクダウンに成功する。トップで息を整えるホバーが上体を起こすと、セルジオが胸を蹴り上げるもスタンドには戻れない。そのアップキックに合わせてパスを狙ったホバーの頭を挟んだセルジオがガードを取る。背中を付けたまま戦うセルジオは蹴り上げ+草刈りで立ち上がる。パンチから上下の蹴りにつなげ、右を打ち込んだセルジオが左に回ると、ホバーもローを蹴り込む。後ろ回し蹴りから右ハイを見せたセルジオとのスクランブルを制し、がぶった状態で初回を戦い終えたホバーが初回を取ったか。
2R、初回に被弾した左フックを見切るようになったセルジオが、ストレートでワンツーを入れる。さらに蹴り足を掴んでリリースした刹那、左ハイを顔面に放つ。ホバーのテイクダウン狙いを切っては、パンチを打ち込むセルジオはボディを入れる。ガクッと動きが落ちたホバーは、引き込みからガードへ懸命にセルジオを入れるも、その間パウンドを被弾し続けた。インサイドで呼吸を整えたセルジオが右エルボーを見せる。レフェリーがブレイクを命じ試合がスタンドに戻ると、再びセルジオがパンチの連打でラッシュを掛ける。一旦、間合いを取り直したセルジオは、右ストレートを決めると、右フックから右ハイへ。これをキャッチしたホバーがテイクダウンに成功する。セルジオの三角絞めを逃げた直後にホバーはアップキックを顔面に受ける。続く十字+オモプラッタを防いだホバーだが、完全に試合の流れは変わった。
最終回、序盤は間合いを測るセルジオは1分を経過する頃に右ストレートをヒットさせる。荒くなったホバーのパンチをかわすセルジオ。そのホバーは右足をキャッチしてドライブも、テイクダウンは奪えない。基本は待ちの態勢で、印象点を稼ぐような打撃戦を見せるセルジオ──陣営は初回をどのように捉えているのか。やや見過ぎの嫌いがある3Rのセルジオは、残り1分で右ストレートを2発入れる。ホバーのテイクダウン狙いをスプロールしたセルジオは、その後も距離をコントロールし、右ストレートで懐に入らせないよう戦い、最後までテイクダウンを許さず試合は終わった。結果、セルジオが3-0で王座防衛が控える兄アンソニーの露払いとなる勝利を手にした。