【UFC181】21歳コラードの最先端MMA、ガチャガチャした展開でコラードを振り切る
<フェザー級/5分3R>
クレイ・コラード(米国)
Def.3-0:29-28,29-28,29-28
アレックス・ホワイト(米国)
いきなりジャンプし蹴りを見せたコラードが構えをスイッチしつつ、蹴りからパンチと前に出る。組み付いたコラードに対し、ホワイトは首相撲からヒザ蹴り、離れたところで左ボディフックを打ち込む。コラードも左ボディストレートを見せ、ローにつなげる。そのコラードの首相撲に左右のフックを入れたホワイトだったが、続く局面で右ロングフックを被弾する。コラードの右に左フックを合わせたホワイト。コラードのスイッチや間合い──現代MMA的打撃戦がガチャガチャした展開を生む。そのなかでコラードはホワイトの蹴り足を掴んでテイクダウン。踵落としを見舞うと、スタンドに戻って飛ばないスーパーマンパンチを見せたコラードが初回を取った。
2R、序盤に左フックを入れたコラードが続くラッシュでダウンしたホワイトのバックへ。ホワイトが足関節へ。パンチを受けながら、スクランブルに持ち込んだホワイトが壁際でバックにつくと反則気味のヒザ蹴りを入れ、アッパーにつなげる。ケージ中央で再び左フックを受けたホワイトは、蹴り足を掴まれるも振り払って右を伸ばす。直後にコラードの左ストレートがヒット。さらにオーソから右ストレートを打ち込む。ホワイトは接近戦で右アッパーを決めるも、ロングレンジと中間距離でペースを握ることはできない。テイクダウンを潰されそうになったホワイトがスクランブルの攻防に持ち込むと、コラードは引き込んで三角絞めへ。腕を伸ばされないよう防御するホワイトの頭を引き寄せたコラードだったが、ここは極めきれず。コラードは極めを狙い攻め疲れたか、終盤に逆襲を受けた。
最終回、ホワイトの右フックに左を合わせたコラードが、左から右を伸ばして前に出る。ケージに追い込まれたコラードは、ホワイトのラフな左右のフックにテイクダウンを合わせる。ホワイトはケージを利してすぐに立ち上がるも、ここでケージに押し込まれた時間が続くと厳しい。そのホワイトは左ボディから左フックを入れた距離を取り直すと、逆転KOを狙い前へ。と、ここで前のめりになったホワイトにコラードがダブルレッグを決める。ガードを取ったホワイトの三角絞めを潰したコラードがスタンドに戻る。残り10秒でホワイトは見事なタイミングでダブルレッグを決めサイドに回ったが、時すでに遅し、2つのラウンドを取った21歳のコラードが判定勝ちを手にした。