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【Copa Podio 08】レアンドロ・ロがドゥリーニョからスタンド状態での絞めでタップ奪う!!

22日(日/現地時間)、ブラジルはリオデジャネイロのジナーシオ・ド・ボタフォゴで開催されたCopa Podio08が開催された。今回で3度目となるミドル級グランプリにスーパーファイト数試合が組まれたこの大会。まずは、レアンドロ・ロ×ドゥリーニョことジルベウト・バーンズという夢のカードをはじめとしたワンマッチの模様を紹介したい。

<スペシャルマッチ・サブミッションオンリー(ギあり)>
レアンドロ・ロ(ブラジル)
Def.20分38秒by クロスチョーク
ジルベウト・”ドゥリーニョ”・バーンズ(ブラジル)

試合開始後、立ち技に自信を持つドゥリーニョが積極的に足を飛ばしてゆくと、ロは跳び付いてクローズドガードに。しっかりとベースを作って対応するドゥリーニョに対してガードを開いたロは、やがて強烈なシザースイープを仕掛けてドゥリーニョのバランスを崩すが、ドゥリーニョもすぐに立ち上がる。

再びオープンガードを作ったロは、下からヒールを仕掛ける要領で足を絡めながら上に。しかしドゥリーニョもすぐにタックルで上を取り返す。その後、ロが再びスイープで上を取るとすぐにドゥリーニョが返す場面が見られ、試合は上からパスを狙いつつロを削ろうとするドゥリーニョと、スイープで上を取るチャンスを狙い続けるロという展開が続いてゆく。

試合が大きく動いたのは、13分が経過しようとした時点。オープンガードを取るロに対して立ち上がったドゥリーニョは、ロの右のズボンを掴んで横に回って迅速のパスの仕掛け。ロをサイドで抑えかけたと思いきや、次の瞬間、ニアサイドにあるロの右脇に腕をこじ入れて飛び込むように腕十字へ! 瞬時に反応したロが腕を伸ばされながらも立ち上がると、下のドゥリーニョはすぐに膝十字に移行! ロの右膝を完全に伸ばしたドゥリーニョは腹這いで絞り上げるが、ロはタップせず、腕を使って距離を取ろうとする。ならばとドゥリーニョはアンクルに移行するが、ロは回転して立ち上がり、やがて足を抜いてみせた。

その後再びオープンガードを取ったロは、またしてもヒールに似た足の絡め方からドゥリーニョを後ろに倒して上に。ドゥリーニョもロを後ろに倒そうとするが、ここはロが堪えて上を確立する。さらにロはドゥリーニョの上半身を押さえつけて両足の間に膝をこじ入れ、十八番のニースライド・パスの体勢を作ることに成功! 動けないドゥリーニョの襟に両腕を深くこじ入れてクロスチョーク狙い。これはなんとか防いだドゥリーニョだが、ロはドゥリーニョの首を抱えるようにして肩でプレッシャーをかけ、足を超えてパスに成功!

サイドで抑え込んだロは、あえて自らドゥリーニョのハーフの中に戻る。そしてまたしてもニースライド・パスの体勢を作り、右腕を深く入れてクロスチョーク狙いに。そのままマウントを奪取して締め上げるがドゥリーニョも防ぐ。するとロは三度ニースライドに持って行きクロスチョークへ。ロが膝を抜いた瞬間立って逃げようとするドゥリーニョ。ロはスタンド状態でチョーク離さず絞め上げる。なんとか下がって距離を取ろうとしたドゥリーニョだが、やがてタップ!!

劇的なフィニッシュに歓喜してロが踊り始めると、それまで悔しげな表情で立っていたドゥリーニョの方もシャドーボクシングから後ろ回し蹴りのパフォーマンス。今の自分はMMAファイターであることを(?)アピールしてみせた。やがて抱き合う両者。チャンスと見るや一本を狙って果敢に攻撃を仕掛けていったドゥリーニョと、それを凌いで世界一の実力を見せつけたロ、まさに世界最高峰の柔術の攻防を20分間魅せた両者に観客は惜しみない拍手を送った。

これまで極めが少ないポイントファイターと評価されがちだったロが、この日は超難敵から見事すぎる一本勝ち。しかもそれは、スイープからクロスチョーク&ニースライド・パスのコンビネーションという、ロが普段の競技柔術においても得意とする流れからのものだった。ロはこの日、試合時間がたっぷりあれば、最強レベルの相手からもいつもの闘い方で一本勝ちを奪う力があることを見事に示してみせた。つまり怪物レアンドロ・ロの柔術の本質は、決してポイントを稼ぐことではなく、相手を「制圧」するものであり、相手を疲弊させたその先には確かに「一本」があることが、この日証明されたと言えるだろう。

<ブラジル x USA チャレンジ>
ティム・スプリッグス(米国) 
Def. 送り襟絞め
ルーカス・ハルク(ブラジル)

立ち技に自身のある両者は、スタンドで組むと積極的に投げを仕掛けてゆく。ハルクが体落しの要領でスプリッグスの体勢を崩して抑え込みかけると、スプリッグスも同じように投げで対抗。パワフルなテイクダウン狙いの攻防が続いた。

やがてややスピードの落ちてきたハルクのタックルを切ったスプリングスは素早くバックへ! シングルバックで体勢を安定させ、送り襟絞めに入ると、スタミナが切れたハルクはあえなくタップ。米国とブラジルのパワー派若手対決は、コンディショニングの差を見せつけたスプリッグスの勝利となった。

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