【RFC20】Young Gunsのメインで山上幹臣が、2度目のROAD FC出場。侮れないユ・ジェナム戦に臨む
【写真】今年2月のチョ・ナムジン戦では、思ったような動きができなかった山上。捲土重来、いや乾坤一擲のRFC再出陣だ(C)MMAPLANET
RFC20が12月14日(日・現地時間)にソウル・オリンピックホールで開催されるRFC20の前座試合=Young Guns19に日本から山上幹臣が出場することが発表されている。
前修斗フライ級(※52キロ)世界王者で、ユニファイドのフライ級転向初戦では大先輩のマモルを破った山上が、今年2月の雪辱を果たすために再度渡韓する。前回のRFC初戦のチョ・ナムジン戦を落とした山上は、常に抱えていた腰の痛みが限界に達し、ついにこの秋に手術に踏み切っている。術後、間もないため体力的な部分で不安は残すものの、腰の痛みがなくなったことで以前のように思い切ったトレーニングを積むことができているという。
目指す舞台はUFCフライ級。今も5R戦える心肺機能がつけば、デメトリウス・ジョンソンにも負けないと大言を吐く山上だが、その言葉の裏にはUFCへの道が途絶えた時点で、現役を退く気持ちも見え隠れする。対戦相手ユ・ジェナムはキャリア2勝3敗ながら、彼もまた韓国人ファイターらしい、過酷なキャリアを重ねてきた。プロデビュー戦はカザフスタンで、当時18連勝中(現在は連勝記録を21に伸ばしている)のカイラット・アクメトフに判定負け、さらにVTJフライ級Tで結果的に優勝した扇久保博正を一番苦しめた春日井健にHEATで敗れ、去年の10月にはTribe Tokyo Fightで山上の前の修斗世界王者=漆谷康宏と互角の戦いをやってのけたうえで、ここも判定で試合を落としている。ただし、漆谷戦のパフォーマンスを見る限り、とても2勝2敗のファイターとは思えない力を持っている。
しかも、漆谷戦は代役でスクランブル発進、今回はたっぷりと調整時間もあった。気になるのは2Rという試合形式だ。勢いのある攻撃にジャッジの評価が集まりがちなRFCだけに、ユ・ジェナムの振り回す打撃に攻勢点を握られる恐れもある。何れにせよ、世界最高を目指すために体にメスを入れた山上だ、想定している舞台を考えればラフだろうが、2R制だろうが、それを受け止め、10分間圧倒し続けなければ、先は見えてこない。センスを上回る努力──の日々を送るためにも、ユ・ジェナム戦はその一里塚でしかない。
■ ROAD FC 20 対戦カード
<ROAD FCバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] イ・ギルウ(韓国)
[挑戦者] イ・ユンジュン(韓国)
<女子アトム級/5分2R>
ソン・ガヨン(韓国)
高野聡美(日本)
<ミドル級/5分3R>
パク・ジョンギョ(韓国)
ソン・ヘソク(韓国)
<バンタム級/5分2R>
キム・ミンウ(韓国)
ムン・ジェフン(韓国)
<バンタム級/5分2R>
パク・ヒョングン(韓国)
ハン・イムン(韓国)
<80キロ契約/5分2R>
キム・デファン(韓国)
ダグラス・コバヤシ(ブラジル)
■ Young Guns 19 対戦カード
<フライ級/5分2R>
山上幹臣(日本)
ユ・ジェナム(韓国)
<フェザー級/5分2R>
キム・ジヒョン(韓国)
チョ・ヨンスン(韓国)
<バンタム級/5分2R>
ジョン・ジンスク(韓国)
ジョン・ジュンホ(韓国)
<バンタム級/5分2R>
キム・デミョン(韓国)
チェ・ムソン(韓国)
<ライト級/5分2R>
ムングントスズ・ナンディンエルデン(モンゴル)
アン・ジュンヨン(韓国)
<ライト級/5分2R>
パク・チョンイル(韓国)
キム・イサク(韓国)
<フェザー級/5分2R>
イ・サンヒョン(韓国)
キ・ウォンビン(韓国)