【WSOF15】元UFCファイター=ギラード相手に、ゲイジーはモンスターファイトを展開できるか?!
【写真】ギラードがラッシュを掛けるか、距離を取るのか。そこでもゲイジーの圧力がUFCファイター級か探れるかもしれないWSOF世界ライト級選手権試合だ (C)KEITH MILLS
15日(土・現地時間)、フロリダ州タンパのUSFサンドームで開催されるWSOF 15「Branch vs Okami」。岡見勇信がデヴィッド・ブランチの持つWSOF世界ミドル級王座に挑戦する一戦をメインに、3試合の世界戦が並んでいる。
セミで行われるWSOF世界ライト級選手権試合では王者ジャスティン・ゲイジーが、メルヴィン・ギラードの挑戦を受ける。バンタム級王者マルロン・モラエスとともにWSOF最大の掘り出しモノといっても過言でないゲイジーは、キャリア7連勝でWSOFと契約し、その後はJZ・カバウカンチ戦、ブライアン・コッブ戦、ダン・ローゾン戦と3試合連続でTKO勝ちを収め、今年の1月にリチャード・パティシュノックと王座決定戦に挑んだ。そして僅か69秒でベルトを巻くと、7月のNBCライブ大会で、隻腕ファイターのニック・ニューウェルと初防衛戦を行い、全く寄せ付けずに王座防戦に成功した。
対するギラードは今年の3月にマイケル・ジョンソンに判定負けを喫すると、消極性を非難され(それが直接の原因かどうかは不明だが)、UFCをリリースされ即WSOF入りを決めた。6月のデカゴン初陣ではブラックジリアンの盟友JZ戦で2・2ポンド・オーバーで臨み、ケージ際で首相撲からのヒザでTKO勝ちを奪っている。体重超過の一勝でタイトル挑戦権を獲得できるのが、今の北米MMAの流れか、WSOFのルーズさか。世界戦は1ポンド・オーバー規約も適用されないため、ギラードにはしっかりと体重を落としてもらいたい。
ともあれWSOFでモンスター振りを発揮しているゲイジーの強さを測るのに、やはり元UFCファイターとの対戦はもってこいだ。北コロラド大時代にカレッジレスリングでD-1オールアメリカンを獲得しているゲイジー。そこで培ったフィジカル&爆発力により、離れては強烈ロー、近づいては接近戦でのアッパーやヒジ打ち、そして頭を下げさせてからのヒザ蹴りと、まさに嵐のよう猛攻を見せてきた。そんな攻撃力をUFCでタイトル挑戦直前までいったギラードに見せるようなことができるか。
あるいはモンスターばりの強さではなく、これまで見せたことのない丁寧な試合の組み立てをしてきても非常に面白い。ギラード相手にしっかりと力の差を見せつけるようだと、ゲイジーは同日行われるBellator世界ライト級王座決定戦ウィル・ブルックス×マイケル・チャンドラーの勝者と並び、非UFCライト級ファイター最強の座を手にすることができる。とにかくゲイジーに注目のライト級チャンピオンシップだ。
■WSOF15対戦カード
<WSOF世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] デヴィッド・ブランチ(米国)
[挑戦者] 岡見勇信(日本)
<WSOF世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者] ジャスティン・ゲイジー(米国)
[挑戦者] メルヴィン・ギラード(米国)
<WSOF世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] ジェシカ・アギラー(米国)
[挑戦者]カリンドラ・ファリア(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ジョルジ・マカコ・パチーノ(ブラジル)
エリック・レイノルズ(米国)
<フェザー級/5分3R>
アンデウソン・ハッチンソン(米国)
トロイ・ゲアハート(米国)
<ミドル級/5分3R>
レジー・ペニャ(米国)
ジョー・ジョンソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
エディア・テリー(ベネズエラ)
アンドリュー・コナーズ(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョゼ・コルテス(コロンビア)
ライアン・キーナン(米国)
<ライト級/5分3R>
トニー・ウェイ(米国)
フレデリコ・モンカイオ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
モーリス・サーモン(米国)
デイビッド・マンデル(米国)
<ミドル級/5分3R>
ヘクター・オチョア(米国)
ロバート・リード(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョシュ・ザッカーマン(米国)
マット・フレヴォラ(米国)
<バンタム級/5分3R>
スティーブン・エスキベル(米国)
クリスチャン・リード(米国)