【Bellator128】必然の膠着戦?? マイケル・ペイジがナフション・バレルからキャリア初の判定勝利
<ウェルター級/5分3R>
マイケル・ペイジ(英国)
Def.3-0:30-27,30-27,30-27
ナフション・バレル(米国)
ガードもなく、左肩を前に出した独特の構えのペイジにバレルが組み付いていく。すぐに体を入れ替えたペイジだが、再び金網を背にする展開に。回り込んで距離を取ったペイジにバレルが右ロー、続く右オーバーハンドを2度に渡りスウェイでペイジがかわす。右を振りながら組み付いたバレルがダブルからシングルへ。ペイジはスイッチで体を回し、距離を取り直す。バレルは頭から突っ込むようにパンチを見せて、すぐに組みに行く。離れて回転系の蹴りから右ストレートを入れたペイジ、最後はケージ際の攻防で初回を戦い終えた。
2R、ショートのワンツーからすぐに組み付いたバレル。離れたペイジは左ローから組んでヒザへ。しかし、逆にバレルにケージに押し込まれてしまう。バレルはバックに回ろうとするもペイジが胸を合わせる。態勢を入れ替えたペイジが離れ、ガムシャラに前に出てくるバレルにヒザから右フックを入れる。組まれて距離を取り直したペイジは左ハイから右フック、距離が近づくとバレルのタイミングで組まれないために、自ら組んでいく。すぐに離れたペイジだが、バレルの前進+テイクダウンアテンプトを止めることはできない。
ならばと組みの中でバックに回り距離を取り直したペイジだが、すぐにバレルが組んでいく。組まれては離れるという展開のなか、先に削られるのはペイジがバレルか。とペイジはその組み合いのなかで腰をコントロールしてテイクダウンを奪う。ケージを背にして立ち上がったバレルに後ろ回し蹴りを狙ったペイジ、バレルも同じ技を仕掛けるも切れは全く違う。結局、このラウンドもケージ際の押し合いのなかで終了した。
最終回、前に出てくるバレルに右アッパーを入れたペイジ。構わず組みついてきたバレルを逆にケージに押し込みバックに回りこむ。シングルの仕掛けから離れたペイジは右アッパー、続いて右ストレートを伸ばす。足を入れ替えた回転系の蹴りから、踵落としまで見せるペイジ。接近戦ではやはりアッパーだ。バレルは果敢に左ミドルを蹴り込むも、パンチは全く当たらない。ここでもフックを振り回して組み付いたバレルに、観客がブーイングを送る。
離れたペイジが右フックをヒット、続く後ろ回し蹴りにテイクダウンを合わされてしまう。クローズドガードを取ったペイジは、リストを掴んでエルボー、ケージに寄りかかって立ち上がることに成功する。残り15秒、ペイジのスピニングバックフィストは空振りに終わり、試合はこのままタイムアップを迎えた。結果はフルマークでペイジが判定勝ちを収めたものの、「ずっと壁際の戦いになりフラストレーションが溜まったよ。奴は何もしてこなかった。あと3R戦うことができる」と不満が残る内容に。初めての判定決着は彼だけでなく、ファンやプロモーターの臨む試合内容&結果とはならなかったかもしれない。ただ、打撃の精度が劣る相手に派手なKO勝ちするよりも、徹底して組んできたバレルとの戦いの方が、MMAにおけるペイジの打撃をネクストレベルに上げることに役立つに違いない。