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【UFC JAPAN TV】水垣偉弥 「夏が好きなので、調子が良いです」

Mizugaki

【写真】脱ストライカー宣言、真のMMAファイターへオールラウンダー偉弥化を図る水垣。ジェフ・ボウグランド戦へ向け、気持ちも高まっている (C) MMAPLANET

『見たいときに、UFCが視られる』=UFC JAPAN TV がMMAPLANETとコラボしたSpecial Interview。今回は9 月1日にラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで行われるUFC151「Jones vs Henderson」に出場する水垣偉弥生が登場(取材:7月24日)。

UFC戦績2勝2敗。2月の日本大会では微妙な判定負けを喫した水垣が、半年振りのファイトでジェフ・ホウグランドと対戦する。この半年間のインターバルで、水垣はどこが進化したのか。その真価が問われる一戦となる。

――9月1日に約半年振りとなるUFC参戦、対戦相手はジェフ・ホウグランドとなる水垣選手です。対戦が決まったのはいつぐらいですか?

「オファーがあったのは、6月半ばぐらいだったと思います」

――ボウグランドという名前を聞いて、パッと顔を思い浮かべることはできましたか?

「名前もそこまで知らなかったですし、映像でも試合自体を見たことがなかったです。それから映像を貰って、しっかりとチェックするという形になりました」

――では、映像を見たうえでのホウグランドの印象は?

「柔術が黒帯の選手ですので、基本的に柔術は上手いです。手足が長くて、下からの仕掛けが煩いですね。スタンドで注意すべき点は蹴りですね。綺麗な蹴りを打ってきます」

――今、水垣選手が打撃からテイクダウンという部分で精度を高めているなか、テイクダウン後のホウグランドのガードワークは、パウンド等で削っていきたい場合、少し厄介でないですか?

「まぁ、MMAなんでそういう場合は違う手を考えていくこともできます。そこはコーチやセコンドに就いてもらっているBJ選手と話し合っているところです。

背が僕より高くて、手足ともに僕より長いと思うので、安易にガードに入ってしまうと、チョット良くないかもしれないですね」

――UFC JAPANで不可解な判定負けを喫した後、半年間の間が空きました。日本大会に出場した日本人選手だと、五味選手とKID選手を除くと、一番遅い試合出場となります。

「対戦相手が決まるまでは柔術をやったり、大学のレスリング部でも練習をさせてもらっていました。4月には米国で練習して、フランク・エドガー選手のトレーニング環境を見せてもらい、そこも参考にしながら自分なりに練習内容を変えた部分もありました。

組みに関しては、少し幅が広がったんじゃないかっていう手応えはあります。でも、オファーがなかなか来なくて、早く試合がしたいというフラストレーション、イライラが募りましたね。

本来は7月か8月に絶対に試合がしたかったのですが、9月1日になりましたが、オファーが届いた後は、気持ちも落ち着いて。もう試合に照準を合わせて、しっかりと練習をすることはできています」

――蒸し暑いなか、普通にしていても夏バテをする人がたくさんいますが、この環境での調整で大変な部分はないですか?

「そこは夏が好きなので。かなり調子が良くて、これまでも9月の試合は過去を振り返っても良い結果がでているので、その辺りは気にしていないです」

――細かなことですが、夏の暑い夜にエアコンをかけて休まれますか? それともエアコンなしで?

「僕は基本的に冷房が苦手で、体調を崩してしまうのでかけないで寝ています。部屋に冷房も置いていないですし。冬場よりも目が覚める機会は増えますが、気にはならないです。ずっとそうだったし、たまに氷を抱えてねていますけど(笑)。

でも冷房があると、本当に調子が悪くなってしまうんで、なるべく避けたいですね。特に眠るときの冷房はダメですね」

――となると、砂漠の炎天下ラスベガスのホテルではどのようにしているのですか?

「アレッ? ラスベガスでは意外と平気ですね(笑)。きっと短期間だから大丈夫なんだと思います。あとは調整だけだし、風邪をひかないことばかりを気にしているので」

――毎試合ですが、今回は特に落とせない試合です。

「もう勝ちにいくのは前提で。前回の試合は、自分のなかでも納得できないものだったので。堅く勝ちにいって、あんな結果になってしまって。結果云々よりも、自分で納得できない試合内容だったので、凄くイライラしていました。そういう意味でも、自分を貫く試合をしたいです」

――先ほど試合が決まるまで柔術の練習もしていたということですが、道着を着てトレーニングしていたのですか?

「週に1度ですけど、道着を着て練習していました。グラップリングの練習もノーギだと、テイクダウンして上を取るという意識が多くなってしまうので、MMAと同じになってしまうんです。

でも、道着を着ると意識が変わって、普通に引き込んでから練習していました。下からの動きは多少なりとも、上達したと思います」

――これから1カ月残っていますが、ここから調整はどのように仕上げていこうと思っていますか?

「試合に向けて、フィジカルの追い込みは相当厳しくやることになると思います。走り込みやスパーもガンガンとやっていくので、そこはいつも通りです。

だから、追い込み以前に練習してきたことを試合で出せるかどうか。それはオクタゴンのなかに入ってみないと分からないので、入ったときには自分を信じて戦うだけです。そういう風に思えるように調整していきたいです」

――グランドスラムで積み重ねてきたコンディショニング・トレーニングにより、強化されたフィジカルの強さ、それはスパーリングのなかでも自覚できるものなのですか。例えばパンチ力だとか。

「パンチの方は、自分が殴られるわけではないので手応えはないです。以前はスパーでも序盤に手を出して、後半は凌ぐという展開が多かったのが、今は最後にバテることが少なくなってきています。そういう部分で効果を感じています」

――瞬発系だけではなくて、スタミナの方も鍛えられてきたと。

「瞬発系は以前から自信があり、さらに伸びたとは思います。それよりも、スタミナという自分に欠けていた部分が補えた。その実感があります」

――では、UFCで勝ち越せること期待しています。

「頑張りますッ!!」

■UFC151「Jones vs Henderson」対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ジョン・ジョーンズ(米国)
[挑戦者]ダン・ヘンダーソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・エレンバーガー(米国)
ジェイ・ヒエロン(米国)

<フェザー級/5分3R>
エディ・ヤギン(米国)
デニス・シバー(ドイツ)

<ライト級/5分3R>
デニス・ホールマン(米国)
チアゴ・タヴァレス(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
漆谷康宏(日本)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
ダニー・カスティーリョ(米国)

<バンタム級/5分3R>
水垣偉弥(日本)
ジェフ・ホウグランド(米国)

<ライト級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
アベル・トゥルジーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
ダーロン・クルイックシャンク(米国)
ヘンリー・マルチネス(米国)

<ライト級/5分3R>
シェーン・ローラー(米国)
ジェイコブ・ヴォルクマン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・ノーク(豪州)
チャーリー・ブレネマン(米国)

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