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【UFC178】最終回にダウン奪い、トンプソンが文句なしの判定勝ち。TD防御に成長の跡も

<ウェルター級/5分3R>
スティーブン・トンプソン(米国)
Def.3-0:30-27,29-28,29-28
パトリック・コーテ(カナダ)

頭を振りながら前に出るコーテ、トンプソンはステップを使って間合いを計る。組みついたコーテがトンプソンをケージに押し込むもテイクダウンを奪えない。試合がオクタゴン中央に戻ると、トンプソンが右のサイドキックを多用し、パンチへと連係を見せる。コーテの前進に左ミドルを入れたトンプソンは、構えを変えながら戦うが、蹴り足をキャッチされケージに詰められる。離れた両者、コーテが右ローを放つが、なかなか距離感を掴めない。ラウンド終了間際のコーテのシングルレッグもケージを背にしてテイクダウンを許さなかったトンプソンが初回を取った。

2R、独特の構えから左ジャブ、ワンツーからスリー・フォーを見せたトンプソン。攻めあぐねるコーテに左ミドルを入れる。トンプソンは左インサイド・ローを2発入れる。中盤、ようやく飛び込み様の左フックを入れることができたコーテが、距離を詰め始める。トンプソンも近い距離の左ジャブを放つも、コーテがダブルレッグでケージ際へ。ここも金網を背にして耐えたトンプソンは、距離を取るとサイドキックからワンツーを打ち込む。コーテのワンツーをサークリングでかわしたトンプソン。手数は決して多くないが、勢いで上回るか。

3R、コーテの攻撃を構えと角度を変えることでかわすトンプソン、ガードが低いままだが殆どパンチも蹴りも被弾しない。そしてテイクダウンディフェンスにハッキリと成長の跡が伺え、コーテを封じ込んでいく。パンチからシングルに出たコーテ、これも切ったトンプソンは左ストレートを伸ばす。オーソの時は左ジャブから右とコンビネーションを見せるトンプソンだが、やはり手数は少ない。場内がブーイングに包まれると、接近戦での打撃の交換が見られるように。と、トンプソンの右がヒットし、コーテがダウン。パウンドを受けながら起き上がったコーテは、「来い」と自らを鼓舞するように手を叩く。そのコーテのテイクダウンを切り、ガードを取ったところでパウンドをまとめたトンプソン。

最後はスタンドでコーテが起き上がるのを待ち、後回し蹴り。パンチの打ち合いにも応じたトンプソンが3-0 の判定勝ちを収めた。

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