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【OFC04】グレゴー・グレイシーがスタミナ切れでカユーンに敗れる

2012.06.23

<ウェルター級/5分3R>
アダム・カユーン(マレーシア)
Def.判定2-1
グレゴー・グレイシー(ブラジル)

サウスポーのグレゴーは、左フックから右を伸ばす。ローを連続で見せるカユーンから簡単にテイクダウンを奪ったグレゴーは体を起こして、蹴り上げを掻い潜りパウンドへ。

ヒザ十字狙いのカユーンに再び背中をつけさせたグレゴーがサイドへ。背中をつけたカユーンがハーフガードの態勢になると、足を抜いてサイドを取ったグレゴーだったが、カユーンも足を戻していく。

右のパウンドを落とすグレゴーは、ハーフから右ヒザを顔面に放つと、パスへ。カユーンも足を戻すが、足を払われパウンドからバックを取られる。両足をフックし、カユーンの背中を伸ばしたグレゴーがパンチを連続で落とす。ややペースを落としてパウンド、さらにエルボーを続けるグレゴーは、マウントからニーインの態勢になるも、結局は足を戻される。そのままパウンドを落としたグレゴーだが、詰めの甘さを見せた初回となった。

2R、カユーンは左ローから、パンチを見せるも、続くローがグレゴーの急所を直撃する。1Rの攻め疲れから、肩で息をしていたグレゴーは、座り込んで回復に努める。再開後、左の前蹴り、ローを繰り出すカユーンの攻撃を受け、体が揺れるグレゴーは、ダブルレッグからテイクダウンに成功する。クローズドガードで細かいパンチを入れ続けるカユーン、グレゴーもボディにパンチを落とすと、オモプラッタ狙いを潰してパスを狙う。

クローズドガードに戻したカユーン、グレゴーは息がまだ整わないのか動きは少ない。カユーンは四の字ロックのクローズドガードを続け、パスを許さない。グレゴーはカユーンをケージ際に運ぶも、レフェリーがブレイクを命じる。残り45秒、左ローを受けて唇をかみしめるグレゴー、スタミナロスは明らかだ。

すると、カユーンの右ハイをモロに。さらにパンチからハイキックを受けたグレゴーは、アッパーを続けて被弾しフラフラになる。ゴングに救われたグレゴーだが、完全にスタミナを切らしており3Rに不安を残した。

最終回、カユーンは左ローから右ヒザをグレゴーのボディに見舞う。組みつきたいグレゴーだが、足が前に出て来ない。カユーンは左ハイ、右ハイ、左ローを繰り出すと、グレゴーはシングルレッグでドライブも、頭を下げてのテイクダウン狙いを潰され、引き込む。

立ち上がれとスタンド戦を要求するカユーンは、左ストレートから左ストレート、引き込んだグレゴーにサッカーボールキックを狙う。ボディへのスタンプを見せたカユーンは、ブレイクが掛かり試合がスタンドに戻ると、フラフラのグレゴーの仕掛けたダブルレッグでテイクダウンを許してしまう。クローズドガードを取ったカユーンも、ここは立ち上がりたいところ。グレゴーはインサイドガードにステイし、力のあるパウンドは落とせない。ガードからエルボー、パンチを続けるカユーンにグレゴーは腰を上げるのが精いっぱいで、とてもコントロールしているとは言い難い。

残り40秒となり、再びブレイクが掛かると、すぐにテイクダウンを仕掛けたグレゴーは引き込むが、カユーンはパウンドを連続で落とし、ヒザを顔面に蹴り込む。ハーフから鉄槌を落とし続けたカユーンは、試合終了とともに両手を大きく掲げた。スタミナ切れが激しかったグレゴーは、キャリア2勝1敗のカユーンに判定負けを喫した。「僕はホイスがいなければ、ここにいなかった。カーウソン・グレイシー、ヒカルド・リボーリオにお礼を言いたい」と感激の面持ちで語った。

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