【OFC04】ゾロ、フエルタに打ち負けず、サッカーボールキックでKO
<ウェルター級/5分3R>
ゾロバベル・モレイラ(ブラジル)
Def.2R3分53秒 by KO
ロジャー・フエルタ(米国)
一回り小さいフエルタが、まずは左ローを放っていく。距離を取るゾロは、間合いを外してから前蹴りへ。右ストレートを伸ばし、左ハイを放ったフエルタは、ゾロに足を払われガードを取るが、パスを取られてもすぐに立ち上がる。右を放ち、距離を詰めたフエルタだが、ゾロはタイクリンチから転がし距離を取り直す。
左ストレートから右ローを見せたゾロだったが、蹴り足をキャッチされる。フエルタはゾロのローに右を合せようとするが、ゾロはハイを2発顔面に蹴り込む。パンチで前出るフエルタに、右ストレートから右ローをゾロが蹴り込むと、フエルタの勢いが落ち着く。さらに右ストレートから右ローを伸ばしたゾロは、続く右ローをキャッチされ、右ストレートを受けそうになる。
再びブロックの上からハイを伸ばすゾロに、フエルタもハイから左右のフックを打ち込む。蹴りにパンチを合せるフエルタ、ゾロは下がりながらもヒジを合わせていく。初回はゾロの足払い、ハイキックが目立ったが、パンチに圧されるシーンも見せた。
2R、ゾロの右ミドルにフックからワンツーを入れようとするフエルタ、ゾロはヒザを蹴り上げ、組まれてもいなしていく。左ストレートから右ローをヒットさせたゾロは、左ストレートを続ける。ゾロの右ローで体がよれるフエルタは、リーチの差に苦しんでいる。間合いを外すことにフエルタが終始するようになると、ゾロは前に出て首相撲からヒザを突き上げる。フエルタの右が2発、ゾロの顔面を捉えるも、それほど威力は感じられない。
蹴り足を掴んでも、パンチが届かないフエルタは、距離を詰められパンチから、ヒザ蹴りを連打で受ける。パンチを振りまわすフエルタは右ストレートで後方に倒れるも立ち上がってパンチを振り回す。一度はバランスを崩したゾロは、立ち上がって再びヒザ蹴りで猛攻を仕掛ける。動きが止まったフエルタが、足にしがみつこうとするが、ゾロはその顔面を蹴り上げる。レフェリーの「ノーキック」という指示が遅く、この一撃は有効とみなされ、大の字に倒れたフエルタの横でゾロが勝ち名乗りを受けた。
「彼はタフだった。一生懸命練習し、イヴォルブMMAのみんながサポートしてくれた。ゲームプラン通りだった。タイ人コーチが、打撃を助けてくれた。最後はフエルタが疲れて動けなくなり、蹴り上げるスペースができたんだ」とゾロはインタビューで語った。体格差も影響した試合だが、ライト級でこの動きができるなら、ゾロの今後は非常に楽しみだ。