【UFN47】左右のローで試合をリードしたワトソンが、最終回アルヴィーの反撃を逃げ切り判定勝ち
<ミドル級/5分3R>
トム・ワトソン(英国)
Def.3-0:29-28, 29-28, 29-28
サム・アルヴィー(米国)
計量の時から笑顔が止まらないアルヴィー。ワトソンは前に出て右ハイを繰り出す。ケージ際でアップライトに構えるサウスポーのアルヴィーが鋭い右フックを見せる。すぐにケージ際に下がるアルヴィーは、左ローを受け右ハイはブロック。ワトソンが左右のローを走らせ、外と内からアルヴィーの右足を削っていく。引き続き左右のローを入れるワトソン、アルヴィーのパンチは届かない。右ハイをしっかりとブロックするアルヴィーだが、ローを被弾し続ける。
アルヴィーはパンチがバタついてきており、ローの影響を受けているか。と、直後にアッパーを決めたアルヴィーがダウンを奪う。パウンドを受けつつ立ち上がったワトソンは、距離を詰めてヒザ蹴り。アルヴィーもヒザを返すも、直後に左フックをヒットされる。右エルボーを入れたワトソンが、その後も試合をリードし、右クラスを打ち込む。一瞬、動きが止まったアルヴィー、ダウンを奪ったがラウンドは失ったか。
2R、蹴りの応酬のあと、右ストレートからケージにアルヴィーを押し込んだワトソンが、左ストレートへ。右をカウンターで放つアルヴィーだが、ケージを背にした展開が続く。左ローでアルヴィーはついにバランスを崩しそうになる。左から右を伸ばすアルヴィーだが、直後に左ローを受ける。左から右、左でアルヴィーが前に出てくると、逆にケージ際に追い込んだワトソンが右エルボーを決める。右ハイはブロックされるも左右のローを決めたワトソンは、アルヴィーのパンチに後退するシーンも見せる。すぐにハイからローでプレッシャーを与えるワトソンだが、攻めあぐねた印象を残した2Rだった。
最終回、これまでと同様に左右の蹴りを入れるワトソン。アルヴィーがこれまでと違いワンツーからスリー、フォーとパンチを伸ばす。左を入れたワトソンだが、ここでアルヴィーが左右のパンチをノンストップで連打し、ケージ際に追い込む。組んできたワトソンをアルヴィーは首相撲で捉え、ヒザを突き上げる。左目尻をカットしたワトソン、呼吸が荒く試合は一気にアルヴィーのペースへ。アルヴィーは左ストレートをヒット、ワトソンがワンツーをアゴに打ち返す。アルヴィーが左から左ミドル、ワトソンも左右のフックを返し、ボディストレート。距離を詰めたワトソンだが、アルヴィーが首相撲からヒザを蹴り上げる。残り1分、首相撲合戦から離れた両者、シングルでワトソンが組みつくもテイクダウンに結び付けることができない。試合はこのままタイムアップへ。ジャッジは3者とも29-28でワトソンが逃げ切った。