【UFC172】1年2カ月振りの復帰戦で五味がヴァリフラッグと対戦
【写真】1年2カ月振りのオクタゴンは、2年7カ月ぶりの米国での試合となる(C)MMAPLANET
26日(土・現地時間)、メリーランド州ボルチモアのボルチモア・アリーナで開催されるUFC 172「Jones vs Teixeira」。UFC世界ライトヘビー級選手権試合=ジョン・ジョーンズ×グローバー・テイシェイラの一戦がメインで組まれている同大会に日本から五味隆典が出場する。
昨年3月のUFC JAPAN以来、実に1年2カ月振りの実戦復帰となる五味、対戦相手はストライクフォース2勝、UFCでは1勝1敗のアイザック・ヴァリフラッグだ。元は同大会でダニー・カスティーリョ戦が発表されていたが、五味の出場とともに対戦相手に浮上した(※カスティーリョはチャーリー・ブレネマンと対戦)。
MMA通算戦績14勝4敗1分のヴァリフラッグは、ジャクソンズ改めジャクソンーウィンクMMA所属、ストライクフォースとUFCでの3つの勝利が全てスプリットという競り合いに強いファイターだ。柔術ベースのグラップラーという触れ込みながら、立ち技が続いても一向に構わないウェルラウンダー。とにかく元はウェルター級だったこともあり、ライト級としては恰幅がいい。決して上背があるわけではないが、その肉厚はライト級アベレージを大きく上回っている。そんな体躯から、思い切り打ち込まれる打撃は、ロングレンジの右ストレート、近距離のアッパーと迫力に満ちている。
ただし、これまでの試合では連打こそ見られるが、それはコンビネーションらしいコンビネーションというものでなく、パンチを連続で打っているという印象だ。フェイクや誘い込みがなく、ひたすらヒットを目指すヴァリフラッグには、勢いに巻き込まれなければ五味にとっては格好の標的になることも考えられる。
特に左右両方の構えで戦える五味としては、サウスポーに構えて左ボディなど有効な手立てとなりそうだ。オーソに構えても、右ローから前足を削り、スイッチして右フック、左のロングで十分に削ることはできるだろう。打撃の腕前は間違いなく五味が上手なので、よしんば一発食らっても、スタンドをキープし、下手にテイクダウンなど仕掛けて、ヴァリフラッグのフィールドに入る必要はない。
気をつけたいのが飛びヒザや飛びつき十字などの打撃&極めの一発芸と、組んでからのアッパーなど接近戦での打撃だ。特に過去、クレイ・グイダ&ディエゴ・サンチェスと五味を研究してきたグレッグ・ジャクソンが参謀に控えていることもあり、ケージに詰まらない戦いを心掛けたい。KOを狙う打撃でなく、KOに結び付く打撃に移行しつつある五味だけに、相手を呼びこむ動きにも注目したい。
■ UFC172対戦カード
<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・ジョーンズ(米国)
[挑戦者] グローバー・テイシェイラ(ブラジル/2位)
<ライトヘビー級/5分3R>
フィル・デイビス(米国/4位)
アンソニー・ジョンソン(米国/14位)
<ミドル級/5分3R>
ルーク・ロックホールド(米国/5位)
ティム・ボッシュ(米国/13位)
<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国/9位)
ヤンシー・メデイロス(米国)
<フェザー級/5分3R>
マックス・ホロウェイ(米国)
アンドレ・フィーリ(米国)
<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国/2位)
ティム・エリオット(米国/8位)
<ライト級/5分3R>
五味隆典(日本)
アイザック・ヴァリフラッグ(米国)
<女子バンタム級/5分3R>
ジェサミン・デューク(米国/14位)
ベチ・コヘイア(ブラジル/12位)
<ライト級/5分3R>
ダニー・カスティーリョ(米国)
チャーリー・ブレネマン(米国)
<バンタム級/5分3R>
クリス・ビール(米国)
パトリック・ウィリアムス(米国)