【UFC132】ボーウルズ戦を終え、水垣偉弥インタビュー01
2日(土・現地時間)、UFC132 で北米メジャー勝ち越しをかけ、元WEC世界バンタム級王者ブライアン・ボーウルズと対戦した水垣偉弥。しかし、結果は惜しくも0-3の判定負けに終わった。
【写真】3月のUFC初勝利から、ブライアン・ボーウルズという強豪との対戦となった水垣偉弥。30-27が二人、29-28が一人という裁定で敗れた (C) GONGKAKUTOGI
これでUFC連勝ならず、北米でも通算3勝4敗となり、タイトル戦線が遠のいた水垣は、この一戦で何を感じ、今後、どのように修正していくのか。帰国間もない彼を都内、某所でキャッチ。インタビューを二度に分けてお届けしたい。
――今回の敗北、非常に後悔の残る試合だったという風に、水垣選手自身が捉えられているようなのですが。
「攻める機会を失ったまま、終わってしまったのが本当に悔しくて。う~ん、もっと行くタイミングがあっただろうなって。凄く調子が良かっただけに、後悔の念ばかりが強く残っていますね」
――2R、3Rとバックグラブを許し、そこから盛り返せなかった。
「そこもそうですが、あれより前にもっとアグレッシブな攻めに出ても良かったのではないかと……。まぁ、結果論なんで、こればかりは難しいところなんですが。
アグレッシブにいっていれば、ボーウルズのカウンターを受けてKOされていたかもしれないですし。ただ、本当にアタックできないまま終わってしまったのは無念です」
――序盤の作戦は、ボーウルズの左に合わせて右を打ち込むことだったのでしょうか。
「前半はワン・ツー・スリー・フォーまでいくと、必ずカウンターが待っているのですが、ワン・ツーまでならカウンターはない。だから、そのワン・ツーと蹴りでどう攻めるのか、それから相手が焦れてきて前に出てきてくれれば、そこに一発、二発を合わせてということを作戦として決めていました」
――1Rの動きは、左に右を合わせることができ、嫌がったところで前足にローを蹴り込むなど、良いリズムで攻めることができたように見えていました。
「2Rにそのローを掴まれたというのが……。これも試合が終わったから言えることなんですが、ローは使おうと思っていたのですが、単調になっていました。左のインローが、あまり得意でないというのもあったので、右で蹴っていたのですが、もっと左が使えていれば、展開は変わっていたかもしれないです。
ちょっとローを打つタイミングが単調になって、読まれたような気がします」
――調子よく見えた1Rも、ジャッジのうち2人はボーウルズのラウンドとしています。2R、3Rを取られて負けた、それは現時点の水垣選手の実力を表した敗北だと思うのですが、あの1Rでポイントを失ってしまうと、どう攻めれば良いのか悩んでしまいませんか。
「1Rの最後に、足が止まった印象を与えたかもしれなくて、それがマイナス材料になったのかもしれないです。アレがなければ、自分としても取っていて良いラウンドだと思ってはいますが……、そこをジャッジにしっかりと見ていられたのであれば、しょうがないです」
――2R、パンチを受けてバックを取られました。3Rは前に出たところでダブルレッグを合わされて、背中をつけないよう戦った結果、スタンドでバックを許すことになりました。
「テイクダウンを合わせられるのは承知していたのですが、ちょっと焦ってしまいました」
――3Rの攻防は、水垣選手がボーウルズを研究していたのと同様に、ボーウルズも水垣選手を十分に研究していたのが見えた攻防のように感じました。
「あの場面以外でも、研究されているなって感じた場面もありました。だから、これから自分を成長させていかないといけないと、強く思います」
――トップどころに負けない力を手に入れるには、どの辺りの穴埋めが必要だと思いますか。
「まずはテイクダウンの武器が欲しいです。ボーウルズの前の試合、ルーベン・デュラン戦では使ってみて、今回の試合でも狙ってはいたのですが……」
――ギロチンの強いボーウルズに、テイクダウンを使おうと思っていたのということですか?
[後篇へ続く]
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