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【Pancrase365】敢流、初黒星から平田直樹をKO→遠藤来生と対戦「勝てば年末にカリベクと組まれるんかな」

【写真】額などに見えるアザは、ハードな練習の証(C)SHOJIRO KAMEIKE

6日(日)、東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase365で、敢流が遠藤来生と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

敢流は2024年のプロデビュー以来、打撃を武器に4試合連続パウンドアウト。さらに2025年に入ると5月に糸川義人をRNCで下したが、続く7月の木下尚祐戦ではスクランブル戦に持ち込まれ、判定で初黒星を喫する。しかし今年5月、平田直樹をKOして再起し、今回は遠藤と対戦することとなった。そんな敢流に木下戦から平田戦までの間に行ったタイでの練習と、フェザー級のタイトル戦について語ってもらった。


結果的に強くなっているので、今となっては木下戦があって良かったかな、と思います

――1年以上前の試合となりますが昨年7月の木下戦は、様々な大会が重なっていた当日の中でもベストバウトのひとつであったと思います。しかしベストバウトとはいえ、キャリア初黒星を喫してしまいました。

「そうですね……うん、そう言ってもらえるのは嬉しいけど、やっぱり悔しいです。何て言うか――選択ミスをして負けたので」

――選択ミス、とは?

「戦い方ですね。相手の土俵に付き合って負けてしまいました。こちらもちゃんと考えて戦っていたら、落とす試合ではなかったと思っています。スクランブル合戦でもやり合えていましたけど、キープ時間は相手のほうが長かった。競り負けてしまいましたね」

――競り負けてしまった要因については、どのように考えていますか。

「木下選手ってツイスターとかが得意じゃないですか。自分は練習でもスクランブルの中でツイスターを仕掛けられた経験もなく、その状態から抜けるのに時間を取られてしまったな、と」

――敢流選手の場合、スクランブルになればまず立ち上がろうとする展開が多いわけですよね。と同時に、スクランブルの展開でも負けないことを示したいという気持ちも感じられました。

「そこでムキになって、相手の土俵に付き合ってしまったんです。試合前から木下選手が組んでくることは分かっていたけど、自分は組みでも勝てると思っていて。あそこまで木下選手がスクランブルに強いとは考えていなかったですね。組んだ時に強いと思って、だから自分もムキになってしまったというか」

木下戦では組みで勝負しようとした結果、相手の速い仕掛けに巻き込まれてしまった。結果はキャリア初黒星となったが、この試合で掴んだものはあった(C)MATSUNAO KOKUBO

――結果、プロデビュー以来の連勝も7でストップしました。

「無敗でベルトを獲りたかったので、負けた瞬間は悔しかったです。でも木下戦から、より考えて練習するようになりました。結果的に強くなっているので、今となってはあの試合があって良かったかな、と思いますね」

――「より考えて」というのは、一番何を考えるようになりましたか。

「試合の組み立てです。デビュー戦からずっと一方的に自分が攻撃して、それで終わっていたんですよ。でも対戦相手のレベルが上がってくると、それは難しくなる。3R、しっかりとした攻防になるから、今までのようにはいかない。だから3R通じて、、自分が行くところと休むところを考えるようになりました」

タイでコレスニックのスパーリングを見ていると1Rから3Rまで、ずっと精度が落ちないんです

――敢流選手の試合は、強いローを当てて削った末にパンチで仕留めることが多かったです。そのローが効くのが速いのも特徴でした。

「木下戦も最初に2発ぐらい当てて。でも自分がバランスを崩して組みの展開になったんですよ。自分はそこで組みになることは狙っていて。流れの中で組みの時間になったんだろうと思います。相手がローを嫌がっていることも分かってはいました。打撃は完全に勝っていたな、と」

――木下戦以降、試合の組み立て方を考えるうえで、参考にしている選手はいますか。

「ビクター・コレスニックですね。これは平田直樹戦のあとになりますけど、6月から8月まで2カ月間、またプーケットのタイガームエタイで練習していたんです。そこにコレスニック……同じフェザー級のトップ選手がいて、彼のスパーリングをずっと見ていました。

見ていると1Rから3Rまで、ずっと精度が落ちないんですよ。自分が攻めるところと、抜くところを、ちゃんと考えながらやっている。コレスニックって蹴りで試合をつくっていくじゃないですか。僕も蹴りを使うので、コレスニックのスタイルは結構参考にしています」

試合開始早々からロー&カーフで攻めるのが敢流の持ち味。プラス試合の組み立てがあれば強くなることは間違いないC)PANCRASE

――タイに2カ月間というのは、かなりの長期滞在ですね。

「前にタイガームエタイに行ったことを話した時は、2週間ぐらいで。今回は2カ月いて、2週間前に帰国して日本で調整しています」

――帰国してみたら、日本もこんなに暑いのか、と。

「アハハハ。タイも暑いですけど、日本のほうがジメジメしていますよね。タイは梅雨の時期やったので、割と涼しかったです」

――コレスニックとは話をしたり、アドバイスをもらったりしたのでしょうか。

「特に何か喋ったわけではないですけど、スパーをお願いしました。直接スパーをして、その強さを実感させてもらい――いやぁ、やっぱり強かったです。スパーが終われば、コレスニックの練習を見させてもらって」

――コレスニックのほかに、前回のタイ修行の時に練習していた中央アジア勢は……。

「いつもどおり、いました(笑)。そのおかげで自分の殻を破ることができたというか。世界で活躍している選手とも結構やり合えたので、自分の中では成長を感じることはできましたね」

――たとえばコレスニックや中央アジア勢と日本人選手を比較して、何か違いを見つけることはできましたか。

「ひとつは手数ですね。日本の選手って、あまり手数を出さず、慎重に戦う選手も多いじゃないですか。でも海外の選手って、1Rから手数をバンバン出して自分のペースを掴む。それは大事やなって思いました。日本人選手が海外に行くと、1R目から手数を出されてペースを取られて負けたりするので」

――UFCをはじめ世界のトップファイターの試合を見ると、――ケージまでドライブしても、倒せないと判断したら離れて次の展開をつくる。その判断と動きが本当に速いと思うファイトが多くなっています。

「ああ、速いですね。良い意味で諦めが速いというか。展開の速さが違います。彼らは、それを練習中からやっていて」

――ただ、その展開ができるのも日本人選手とは異なるスタミナとタフネスがあってこそだと思います。

「それがあったうえで、頭も使えますし。ただ、スタミナとタフネスに関しては、どうしても日本人は差がありますよね。その差を埋めるためには、彼らと一緒に練習して、同じくらいのフィジカルを身につけることが必要やと思いました。そういう違いや差を、スパーリングして体に覚えさせるしかない。そうやって強くなっていくしかない」

自分はラジャポフ以上にインパクトを残すKOで勝ちます

――そんなタイ修行の前に行われた平田戦ですが、まず木下戦でスクランブルの展開が続き、敗れていました。続いてレスリングの強い平田選手と対戦することで、敢流選手はどう動きのかというのも注目する点でした。

「テイクダウン・ディフェンスには自信があるので、簡単に寝かされることはないと思っていました。ただ、バックにつかれることだけは警戒していて。ケージに押し込まれる展開になっても、そこで力を使わせて、後半にKOしたいと思っていましたね」

――その言葉どおり平田戦は3RにKO勝ち。平田選手を下したあとの展開については、どう考えていましたか。

「カリベクと対戦したいと思っていました。カリベクに勝てば、次はもうタイトルマッチやと思うので」

――カリベクは昨年12月、栁川唯人選手にKO負けを喫したあと、7月に再起戦で三宅輝砂選手をドミネイトしました。カリベク×三宅戦の印象を教えてください。

「シンプルに、内容は面白くなかったですよね。カリベクも勝ちに徹したな、って」

――そのぶん、あの試合をさせたら絶対的に強い。

「そうですよね」

――――……という話をしている時の表情が、「俺は大丈夫だよ」とアピールしています(笑)。

「アハハハ。カリベクも昔は何回かタイガームエタイに来ていたみたいで、今もカリベクの仲間が練習しているぐらい、中央アジアの選手が多いんですよ。今回もタイでそういうタイプの選手とも練習してきたので、ああいうスタイルにも慣れていますから」

――そんななか敢流選手はフェザー級ランキング2位に。今回は9位の遠藤選手と対戦することになりましたが、このマッチメイクは意外だったのではないですか。

「……まぁ、そうですね。さっき言ったとおりカリベク戦とかを考えていたので、最初に聞いた時はテンションも上がらなかったです。ただ、マッチメイクもタイミングや相手次第やと思いますし、ここで自分と遠藤選手を当てるということは、勝てば年末にウルルと組まれるんかな、と。しっかりと勝ってウルル戦に臨みたいですね」

――遠藤選手の印象は?

「3R使ってタフファイトをしてくる、気持ちの強い選手やと思います」

――3試合連続で、タフファイトが得意なファイターとの対戦になりました。

「あぁ、確かにそうですね(笑)」

――しかし敗れたとはいえ木下選手とのスクランブル戦を3R展開したことで、敢流選手もタフファイトができることを証明したのではないかと思います。

「ありがとうございます。次はまた遠藤選手を一方的に倒したいです。ここで良い勝ち方ができれば、アピールになると思うので。遠藤選手がハッキリと倒されて負けたのって、オタベク・ラジャポフ戦ぐらいやと思うんですよ。自分はラジャポフ以上にインパクトを残すKOで勝ちます」

■視聴方法(予定)
9月6日(日)
午後1時45分~ U-NEXT

■Pancrase365 対戦カード

<ミドル級KOPC/5分5R>
第16代KING OF PANCRASIST
[王者] コシム・サルドロフ(タジキスタン)
[挑戦者] 林源平(日本)

<フライ級次期挑戦者決定戦/5分3R>
猿飛流(日本)
眞藤源太(日本)

<フェザー級/5分3R>
敢流(日本)
遠藤来生(日本)

<フライ級/5分3R>
増田大河(日本)
ジョセフ・カマチョ(グアム)

<ウェルター級/5分3R>
村山暁洋(日本)
平田旭(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
千種純平(日本)

<フェザー級/5分3R>
畠山祐輔(日本)
福里凱亜(日本)

<バンタム級/5分3R>
近藤悠真(日本)
井川智貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
木村耀人(日本)
上野惇平(日本)

<バンタム級/5分3R>
石原健流(日本)
伊藤一輝(日本)

<フライ級/5分3R>
稲垣祐司(日本)
獅道(日本)

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