【UFN286】朝倉海と対戦、アオリーチーラン「最高の戦いができる。純粋に朝倉海と試合がしたかった」
【写真】静かなる闘志をフェイスオフでぶつけあった両者(C)Zuffa/UFC
本日29日(土・現地時間)、中国は上海の浦東発展銀行上海東方体育中心(プートン・ファジャン・インハン・シャンハイ・ドンファン・タイユィ・ジョンシン)で開催されるUFN286「Nurmagomedov vs Song」で、アオリーチーランが朝倉海と対戦する。
Text by Manabu Takashima
5月のマカオ大会に出場した両者。初回KOで復活を遂げた朝倉に対し、アオリーチーランはコディ・ハッドンにTKO負けを喫している。UFCで4勝5敗、見事なKO勝ちがあれば、逆にぶっ倒されることもある。激しい試合に持ち込める一方で、思い通りにいかずにドミネイトされるファイトもある。
その不安定さを朝倉海も指摘しているが、アオリーチーランは戦績が安定しない理由を明確に話したうえで、今回の試合は純粋に良い試合になるから欲していたことを明かした。
僕もUFCでの最初の2試合はフライ級で戦っているんだ。減量が厳しくて、試合の日は思ったような動きができないという経験を僕もした
――アオリーチーラン、今週末に朝倉海選手と戦います。今の気分を教えてください(※取材は24日に行われた)。
「最高だ。試合に向けて凄く気持ちが昂っている。レベルの高いストライカーとの試合が楽しみでならないんだ。土曜の夜は、凄く良い試合になるだろう」
――前回のマカオ大会では、惜しくも2RでTKO負けを喫してしまいました。そこからの再起戦にもなります。
「あの試合は……1カ月前にワキ腹を負傷し、2週間前にはヒザもやってしまって全く本調子ではなかった。欠場も考えたけど、僕はファイターだ。試合を戦うことは僕の仕事だし、UFC10戦目にして初めて中国で組まれたファイトでもあった。だから、試合に出ることを決めたんだ」
――それだけの気持ちをもって戦ってなお、母国での試合で敗北というのは精神的に厳しくなかったでしょうか。
「まず、ファンの皆が僕の試合結果を残念に思ったに違いない。でも、それがMMAというスポーツで。勝てる保証があって戦うわけじゃない。だから負けても、すぐに次のことを考えたよ」
――TKO負けだと、ある程度の期間の試合出場禁止、対人トレーニングも控えるようメディカルの指示があったかと思います。結果、3カ月後に戦うことになったのですが、いつ頃から練習を再開できていたのでしょうか。
「ケガはそんなになかったから、サスペンディットの期間は15日だけだった。だから2週間休んで、すぐにPI上海に戻った。そして、1カ月半後に今回の試合が決まったんだ」
――アオリーチーランも以前はアリゾナのFight Ready MMAなど米国で練習をしていました。今も米国で練習をしている中国人選手もいますが、UFC PI上海の存在は中国人ファイターにとって相当なアドバンテージではないでしょうか。
「実際、トレーニングに関しては大きな違いはない。でも、今回のように中国で試合があるときは、時差がない中国で準備をした方が絶対に良い。時差ボケがないのは、大きいよ」
――ストライカー対決を楽しみにしているようですが、朝倉海選手はバンタム級に階級を変えてUFC初勝利を挙げました。フライ級の2試合と比べて、彼のバンタム級でのパフォーマンスをどのように見ていますか。
「実は僕もUFCでの最初の2試合はフライ級で戦っているんだ。減量が厳しくて、試合の日は思ったような動きができないという経験を僕もした。2連敗という結果も同じだ。バンタム級に戻して、ようやく勝てた。そこもカイ・アサクラと同じなんだよ。フライ級で戦う厳しさと、バンタム級で戦う良さを僕も知っている。
フライ級では体重は落とせても、バンタム級の時のように体は動かない。バンタム級でのカイ・アサクラこそが、本来のカイ・アサクラだと思っている」
2人揃って、立って終わりを迎えることは絶対にない
――その朝倉選手にインタビューをした時、「アオリーチーランは良いストライカーだけど、相手によって波がある」ということを話していました。
「彼の言っていることが間違っているとは言えない(苦笑)。どの試合も本当に色々なことが起こる。その瞬間、その瞬間で試合展開は変わってくる。特に僕の過去の試合はショートノーティスで出場した試合や、ケガをしている状態で戦った試合もある。だから勝敗結果に違いも出てくる。
でも僕は対戦相手を選ぶことは絶対にしない。いつ、どこで、誰とでも戦ってきた。さっきも言ったけど、試合は僕の仕事だ。仕事とは、いつだってやり遂げないといけないモノだからね。だからケガをしていても、戦ってきた。勝負に勝ち負けはつきものだ。でも、僕にとって何が一番大切なことかといえば、プロとして仕事をやり遂げることなんだ」
――押忍。では、今回はケガなく100パーセントの状態で朝倉海選手と戦えることを願っています。
「今回は最後まで最高の状態でキャンプを終えることができた。ケガもなく、最高にヘルシーだ。最高のチームの支えがあったからね。カイ・アサクラは破壊力のあるストライカーだ。ノックアウトできる力を持っている。僕と彼とではKOの仕方が違う。彼の場合、その機会が訪れるのを待って戦うカウンターファイターだ。僕の戦い方は、より激しい。それに僕の方がUFCでの経験が豊かだ。多種多様なスタイルを持つ、ハイレベルな相手と戦ってきた。この経験値が僕のアドバンテージになるはずだ」
――上海で日本のビッグネームと戦うことの意味を教えてください。中国のファンは、ここで日本人選手だけには負けてほしくないと思っているのではないでしょうか。
「ハハハハ。正直、そのことに関してプレッシャーはない。なぜなら、僕がUFCにカイ・アサクラと戦いたいと要求したんだから。最高のマッチアップだと思っている。彼とは最高の戦いができる。そう思ったから、純粋にカイ・アサクラと試合がしたかった。この試合に関しては、母国のファンの存在や、彼らの想いというのは僕には関係ない。
今回の試合は2人揃って、立って終わりを迎えることは絶対にない。どちらか1人が倒れているはずだ。誰が、立ってその様子を眺めることになるのか。試合で確認してほしい。最高の試合を見せるよ。会場に来るファン、TVで視るファン。どちらも時間を使うだけの価値がある戦いになることを約束するよ」
■視聴方法(予定)
8月29日(土・日本時間)
午後4時~UFC Fight Pass
午後3時30分~ U-NEXT
■UFN285 対戦カード
<ミドル級/5分5R>
ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ソン・ヤードン(中国)
<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン(中国)
デニージ・ゴミス(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
アオリーチーラン(中国)
朝倉海(日本)
<ライト級/5分3R>
マルケル・メデロス(米国)
メイソン・ジョーンズ(英国)
<フライ級/5分3R>
アレックス・ペレス(米国)
スムダーチー(中国)
<ライトヘビー級/5分3R>
レヴィ・ホドリゲスJr(ブラジル)
リウ・ツォ(中国)
<フライ級/5分3R>
ビラル・ハサン(バーレーン)
ニルソン・ロハス(ペルー)
<フライ級/5分3R>
アンドレ・リマ(ブラジル)
ナムスライ・バットバヤル(モンゴル)
<フライ級/5分3R>
鶴屋怜(日本)
ケヴィン・ボルハス(ペルー)
<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フランチェスコ・ヌッツィ(イタリア)
<フェザー級/5分3R>
ジャック・ジェイキンス(豪州)
ショーン・ウッドソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
ローレンス・ルイ(ニュージーランド)
エクトル・サンチアゴ(ブラジル)
<女子ストロー級/5分3R>
シィォン・ヂィンナン(中国)
ジュリア・ポラストリ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
ティン・モン(中国)
キャム・ネルソン(カナダ)





















