【Grachan84】伊藤空也と対戦、家族6人がMMA選手=ヒクソン・ザ・キング「ゼニジン一族を代表して」
【写真】とにかく「ビックリ」が続出のヒクソン・タイ・ゼニジン――いや、ヒクソン・ザ・キングのインタビューだった (C)MMAPLANET
26日(水)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるGrachan84で、伊藤空也と戦うヒクソン・ザ・キング。
Text by Manabu Takashima
Special Thanks to RSFIGHT IDA Sports & World Mixed Marital Arts Confederation
ヒクソン・ザ・キングはキャリア20勝5敗1分の27歳のブラジリアン・ファイター。地元パラナ州のHard Combatバンタム級王者になり、2023年にコンテンダーシリーズに出場も、フライ級でアンドレ・リマに敗れUFCに進めなかった。
その後、ペルーのFusion FCでバンタム級王者になるなど、キャリアを再構築してきた。直近2試合は敗れているが、日本からリスタートを切る。そんなヒクソン・ザ・キングをインタビューすると、家族6人が揃ってMMAファイターで、ヒクソンという名の由来等々、意外で興味深い話のオンパレードだった。
ヒクソンという名は、別にヒクソン・グレイシーからつけられたわけじゃないよ(笑)
――一昨日に遠路はるばるブラジルのパラナ州から東京に着いたと伺っています(※取材は24日に行われた)。今パラナは冬、自分もこの時期にクリチバに行ったことがありますが、夜はセーターが必要でした。長旅、時差、気候の違いもありますが、今の調子はいかがですか。
「家を出てからホテルに着くまで、45時間掛かったよ(笑)。確かにパラナは今は冬だけど、これまでペルーやラスベガスでも試合をしているし、問題ないよ。それにペルーの夏も、本当に暑いからね。この暑さには慣れている。常にマックスに集中するように精神も鍛えているので、時差も気候の差も気にならないよ」
――お父さんのパウロォン・ゼニジン……パウロ・ブエノもMMAファイターでした。その影響もあって格闘技を始めたことは容易に想像できますが、最初からMMAの経験を積んできたのでしょうか。それとも柔術やムエタイなど、他の格闘技から始めたのでしょうか。
「ムエタイだよ。知っていると思うけど、僕の名前はヒクソン・タイだ。僕が生まれた1999年、父パウロォンはムエタイを戦って家族を養っていたんだ。だから、この名がつけられた」
――ヒクソン・タイ? どういうことでしょうか。リングネームはヒクソン・ザ・キングとなっていますが、ヒクソン・タイはニックネームなのですか。
「いや、本名だよ(笑)。パスポートの名前もヒクソン・タイになっているんだ」
――な、なるほどです。そして柔術ではなく、ムエタイだったのですね。ヒクソンという名前から、柔術家でヒクソン信者かと思っていました。兄弟もMMAで活躍していますが、そこにホイスやホイラーという名前は見当たらなくて。ヒクソンという名前の由来を尋ねたいと思っていました。
「ヒクソンという名は、別にヒクソン・グレイシーからつけられたわけじゃないよ(笑)。母の名前はサンドラ、父の名前はパウロ。自分たちの名前に使われているアルファベットを使って僕らの名前をつけたんだ。
兄はハニエリ、弟はヒラン、一番下の17歳の弟の名はハイコンだ。そして僕ら四兄弟だけでなく、母もMMAファイターだったんだ」
――なんと……お父さんと。お母さんの名前のアルファベットを使って、R始まりの名になったというのは……正直、?状態なのですが、お母さんまでファイターだったのですか。驚きです。
「父はムエタイやMMAの大会、パウロォン・ファイチのプロモートもしていたから、そこで母も戦ったことがあるんだよ。それと言い加えると、僕が生まれた頃、パラナでヒクソン・グレイシーは別に有名じゃなかったはずだよ。普通の人間は、彼のことは知らなかった。だから、僕の名前とヒクソン・グレイシーは関係ない。日本ではヒクソンは随分と有名だったようだね。凄く興味深いよ。」
――押忍。ところでペルーのFusion FCの王者で、コンテンダーシリーズにも出場したヒクソンですが、ここ日本で戦うことをどのように思っていますか。
「日本に来て、ファミリア・ゼニジンを代表して戦うことを凄く光栄に思っている。格闘技のメッカである日本で、ゼニジン一族が何者なのかを知ってもらいたいと思っている。また水曜日に戦うGrachanはUFCのように素晴らしい大会だと聞いているので、そんなイベントで戦えることが凄く嬉しい」
トライアングルこそ、ゼニジン一族を表すシグネチャーだよ(笑)
――では、そのGrachanで戦う伊藤選手の印象を話してもらえますか。
「イトーは自分と同じで試合数も多い、経験豊かなファイターだ。だから、イトーにも100パーセントの体調で試合の日を迎えてもらって、ファンの皆に喜んでもらえる最高のファイトをしたい。
ただイトーはフィニッシュが少なくて、判定勝ちが多い。そこは絶対的に僕と違う。僕の戦いはKO、一本と相手を倒し、仕留めるモノだから」
――左フックのノックアウト、そして寝技では三角絞めでの一本勝ちが印象に残っています。
「トライアングルこそ、ゼニジン一族を表すシグネチャーだよ(笑)。今回の試合で、しっかりと結果を残し、兄弟たちが日本で戦えるきっかけにしたい。簡単な試合にならないと思うけど、だからこそこの素晴らしいGrachanで家族が戦えるようになればと願っている」
――水曜日の試合に集中しないといけないですが、今後のキャリアアップはどのように考えていますか。
「UFCは世界最大の大会で、いつも僕の目標だった。同時に日本のRIZINで戦うことも目標にしている。そうなれば、凄く光栄なことだよ」
――では水曜日の伊藤選手との試合、期待しています。
「ムエタイでも、キックボクシングでも、柔術でもない。テレキャッチでもない、ファミリア・ゼニジンの戦いを見せたい」
――テレキャッチとは、ブラジルで行われていたプロレスのことですよね。
「そうだよ。でも、ブラジルのプロレスはショーとして盛り上げるためにやっているのに、最後はそんなことを忘れて、メチャクチャな喧嘩になることが多かったと聞いているよ(笑)」
――アハハハ。プロレスとして間違っていると思いますが、まさにブラジルらしい話です。では、これから本格的な水抜きに入ると思いますが、水曜日にお会いしましょう。
「ありがとう。ぜひ、そうしよう。後楽園ホールで行われる歴史に残るような大会でベストを尽くすよ」
■視聴方法(予定)
8月26日(水)
午後6時~ GRACHAN放送局、GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ
■Grachan84 対戦カード
<バンタム級/5分2R>
房野哲也(日本)
二之宮徳昭(日本)
<バンタム級/5分3R>
伊藤空也(日本)
ヒクソン・ザ・キング(ブラジル)
<フライ級/5分2R+ExR>
小林大介(日本)
宮島夢都希(日本)
<フライ級/5分2R+ExR>
三澤陽平(日本)
渋谷カズキ(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
藏ノ介(日本)
佐藤生穏(日本)
<フライ級/5分2R+ExR>
増田比呂斗(日本)
河合亮(日本)
<フライ級/5分2R+ExR>
AXEL RYOTA(日本)
小松原翔太(日本)
<ストロー級王座決定リーグ戦/5分3R>
丸山大輝(日本)
三笠貴大(日本)
<バンタム級/5分2R+ExR>
YO-HEI(日本)
おはぎ(日本)
<アマチュア・フェザー級/3分2R>
野田頭柊馬(日本)
水口太陽(日本)

















