【Pancrase Blood07】敢流がTD&寝技の強さも発揮。糸川にRNCで一本勝ちして王座挑戦をアピール
【写真】得意のカーフ&ローで削りつつ、丁寧なグラウンドワークを見せた敢流。打撃によるKOを期待したファンも多かったと思われるが、これこそ彼に必要な試合経験だった(C)PANCRASE
<フェザー級/5分3R>
敢流(日本)
Def.3R3分53秒 by RNC
糸川義人(日本)
糸川が右の前蹴り、敢流が前に出てスピニングバックキックを見せる。糸川が右ストレートを見せると、敢流は前蹴りで距離を取る。敢流は糸川のジャブに対して右カーフ、糸川も右カーフと右ストレートで前に出る。敢流は距離を取りながら的確に右カーフを当る。糸川も右アッパーから飛び込んでいくが敢流は離れる。敢流は左ミドルと右ハイ、自分から組みつくと左腕を差して糸川をケージまで押し込む。
糸川も左腕を差して敢流をケージに押し込み返し、足をかけてテイクダウンを狙う。敢流は倒れ際に糸川をがぶってニンジャチョークへ。この流れから敢流が後ろに回って左足をフックしてパンチを入れ、右腕でRNCを狙う。糸川が正対すると敢流はハーフガードでトップキープし、インサイドガードからパンチを落とす。ここで糸川が敢流を蹴り離して立ち上がる。試合がスタンドに戻ると糸川が左ボディから右ストレート、細かいパンチで前に出る。敢流は右カーフを蹴ってからダブルレッグへ。右腕を差して糸川をケージに押し込みつつ、右ヒジを入れた。ジャッジ3名とも10-9で敢流にポイントをつけた。
2R、すぐに前に出ていく糸川がインローを蹴って、ジャブで前進。敢流はジャブを返してダブルレッグに入ってテイクダウンを奪う。敢流は糸川の右足を超えてハーフガードでトップキープし、パスガードを狙いつつ、糸川が体を起こすと首を抱えてギロチンを狙う。これを糸川が警戒すると、敢流は再びパスガードを仕掛けながらバックも狙いつつ、ハーフガードで抑え込む。
この攻防が続き、敢流がバックから左右の腕を入れてしつこくRNCを狙う。一度、糸川が立ち上がるが、敢流はそのままバックに就いて持ち上げるようにテイクダウンする。糸川が正対しようとすると、敢流はハーフガードで押さえてヒジとパンチを落とす。糸川も両足を入れてガードに戻すが、敢流が立ち上がって強烈なパンチを落とす。敢流がこのパンチからパスガード仕掛け、糸川がそれをディフェンスしてラウンド終了。このラウンドもジャッジ3名とも10-9で敢流を支持する。
3R、糸川が右のロングフック。敢流は左右の前蹴りで突き放して右カーフ、右ストレートからダブルレッグに入って、離れ際の左ハイを蹴る。前に出る糸川が右の飛びヒザ蹴り。離れた敢流はワンツーと右カーフ、鋭いジャブで距離を取る。糸川がパンチで前に出てくると糸川の左足にシングルレッグに入ってバックへ。敢流は正対する糸川を肩に抱えるように持ち上げてテイクダウンし、左手を首に回してハーフガードから肩固めを狙う。敢流はマウントに移行してパンチとヒジ。再び肩固めを狙いながらマウントを取ってパンチとヒジを落とす。最後は背中を見せた糸川にRNCを極めて一本勝ちした。
試合後、敢流は「去年は4戦やって4KOだったんで、寝技をできることも証明したくて寝技になってしまいました。ホントは派手なKOを見せたかったんですけど、すいません。フェザー級のベルトは俺が一番似合うと思うんで、ランキングが上の人と組んでもらえたらうれしいです。タイトルマッチは僕と栁川(唯人)くんがやったら面白いと思うんで、栁川くんに次戦勝ってもらって、僕がベルトに挑戦します」とコメントした。