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【Black Combat BnD Black Cup SF#02】チームUSオサリバン戦へ、佐藤龍汰朗「相手は5倍強いと思って」

【写真】リングネームはモモ。少し、TWICEのモモに近づくことはできるか (C)

29日(土・現地時間)に韓国はプチョンのプチョン体育館で開催されるBlack Combat BnD Black Cup SF#02「Japan vs USA」にて、佐藤龍汰朗がディラン・オサリバンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

一回戦のBrazil vs. Japanではマルコ・ヴィニシウス相手にしつこい組み技を駆使して判定勝利した佐藤。あの一戦を振り返り、昨年末にパンクラスでコシム・サルドロフに敗れた試合の反省を生かし、打撃と組みのミックスを意識した動きと試合運びを作り上げたことが勝利につながったと語る。

今回のオサリバン戦は佐藤にとって3戦連続の国際戦となるが、佐藤自身はBlack Combat参戦で巡ってきた海外勢と戦うチャンスを前に気持ちを昂らせていた。


絶対に連敗するのは嫌だったので、手堅くやろうと

――今年3月にBlack Combat初参戦となりましたが、大会全体の雰囲気はどう感じましたか。

「すごく良かったなと思いますね。僕はずっと日本の大会で試合をしてきて、イベントの箱推しをしているファンが少なかった印象があるんですね。でもこっち(韓国)だとBlack Combatを見ていますというファンが多くて、選手を応援するというよりもBlack Combatを見ている中から好きな選手を選ぶ感じで、一通りイベントを見てくれているんですよね。それがちょっと面白いなと思いました」

――選手にファンが紐づいていることが多い日本とは違った、と。

「そこが新鮮というか嬉しかったですね」

――Black Combatは試合前のプロモーションの動画撮影にもかなり力を入れていますが、撮影が大変だと感じることはなかったですか。

「僕は結構面白く、楽しんで出来ていますね。そんなに大変さやストレスを感じることはないです。ただ映像の内容は対戦相手次第になるというか、それによって制作サイドから多少リクエストがあって、それに合わせてやる撮影することになるので、こんな感じ?と思うことがたまにありますね(笑)」

――言い方を変えれば、そのくらい作り手もこういう動画を撮りたいというこだわりが強いということですよね。

「Black Combat自体がこういう風に映像を作りたいんだろうなというのを感じるので、それを狙って僕も頑張ろうかなと思ってやっています(笑)」

――こうしてお話を聞いていても、試合までの工程も楽しみながら戦えたようですね。

「海外と言っても時差があるわけではないですし、僕はそういった撮影も込みで楽しみながら試合を迎えることが出来ました」

――マルコ・ヴィニシウスとの試合そのものについても聞かせてください。今振り返ってみて、どのような試合だったと感じていますか。

「前回はちょっと渋い試合しちゃいましたね(苦笑)。あの試合の前、自分は年末にパンクラスでコシム(・サルドロフ)に負けていて、今までプロで連敗したことがなかったんですよ。絶対に連敗するのは嫌だったので、手堅くやろうと思っていて、ケージに押し込んでテイクダウンを狙って、絶対に相手の好きなところではやらないように。打撃を交えて組むのではなくて、徹底して組む組む組む…みたいな感じでやっちゃいました。もちろん相手も馬鹿じゃないんで、そこの対策はしっかりしてきていたので、それでちょっと渋くなったというか、そりゃこうなるよねという試合展開になっちゃいましたね」

――そういった意味ではサルドロフに敗れた試合とヴィニシウス戦はつながっていて、再起戦として絶対に勝たなければいけないという想いは強かったですか。

「当然試合は全部勝たなきゃいけないとは思っていますし、続いていると言えば続いているのかな…僕の物語というか僕のストーリーを作っていく上では続いていると思います。本当はパンクラスのチャンピオンになって、Black Combatに来るというのが1番理想だったんですけど、コシムに負けてチャンピオンにはなれず。それでBlack Combatに来て、仕事もできなかったらまずいなというのはすごくありましたね」

――サルドロフ戦の敗北を経て、練習面で変えたこと・新しく取り組んだことはありますか。

「TEAM THUNDERに練習に行くようになって、力を抜いたりとか緩急をしっかりつけるとか、コシムが上手かった散らす打撃からのテイクダウン、テイクダウンからの打撃とか、そういうところをしっかりやろうという意識は練習の中で常に持つようになりました。まだまだ動きの中で打撃一辺倒になっちゃう時もあるんですけど、常に打撃と寝技とみたいなことを一貫してできるように練習で心がけていましたね」

――TEAM THUNDERにはどのくらい前から行っているのですか。

「岡見(勇信)さんのところにはGENで練習している時からちょくちょく行かせてもらっていて、コシム戦の前もGENでしごいてもらっていたんですよ。ヴィニシウス戦の前にも練習に行かせてもらっていて、今回も割としっかり岡見さんに色々と教えてもらいました」

――ヴィニシウス戦は最終回に早いタイミングでブレイクがかかる展開でしたが、そこで緊張や気持ちが切れることはなかったですか。

「そこは切れなかったですね。というかそうだろうなとは思っていたんで。それこそBlack Combatはエンタメ要素も強めだし、みんな殴り合いを見たいんだろうなと思っていたので『まぁ、そうだよね』みたいな感じですね。ここで動きが止まったら、あのくらいのペースでブレイクが来ると思っていたし、想定通りだなという感じはしました」

――そういったブレイクのタイミングも含めてBlack Combatの試合用に動きをアジャストさせた部分もありますか。

「割と自分の中ではアジャストしていたと思います。(Black Combatに参戦している)駒杵(嵩大)さんと坂口道場で週1回ぐらい練習させてもらっていて、駒杵さんから『自分がDEEPからBlack Combatに行った時に、こういうところを意識していた』というのを聞いて。真似できるところは真似して、真似できないとこは自分でアレンジして色々とやっていましたね」

――Black Combatでの試合経験が豊富な駒杵選手が身近にいることは大きいですね。

「はい。日本と韓国のMMAの違いというか、駒杵さんもグラップリング主体のスタイルなんで、組む展開になったらブレイク早めにかかるということは教えていただきました」

――今回対戦するディラン・オサリバンにはどんな印象を持っていますか。

「やはり1発もらったら危険だなと思います。もともとオサリバンはパンクラスで内藤(由良)さんと試合が決まっていて、試合そのものは流れたんですけど、当時オサリバンの試合を見ていて、危険なストライカーだなと思っていたんですよ。でもここ最近のオサリバンの試合を見る限り、今まで僕がやってきたコシムやヴィニシウスと比べて、そんなに打撃がすげえ強いわけじゃないなと思いました。それよりもめんどくさい・いやらしいタイプで。変なところから打撃がとん飛んでくるタイプなんだろうなと冷静に見られるようになりました。そこまでやべえ相手という印象はないですし、オサリバンはオサリバンで日本のこと舐め切ってるんで、ぶっ飛ばそうかなと思います」

――オサリバンを過大評価することなく、冷静に自分とオサリバンのことを分析しているようですね。

「毎試合そうなんですけど、いつも自分が想定しているより相手は5倍強いと思って練習しているんですよ。例えば練習で自分の勝ちパターンが1つ出来たら、負けパターンは5つあると自分の中で考える、みたいな。そのつもりで準備していたら、いざ試合になったら大丈夫なんじゃないかなという感覚ですね」
アピールをしたらワンチャン試合が組まれる可能性もあるので、Black Combatに対する期待感は結構あります
――佐藤選手はサルドロフ戦から3戦連続で国際戦を戦うことになりましたが、自分が戦うステージが一つ上がったという感覚がありますか。

「ありますね。日本で試合をしていた時は、なかなか海外勢が来なかったですし、同じ階級の日本人も限られているので、ウェルター級の選手に階級を上げてもらって試合をしたりしていたんですよ。でもBlack Combatに来てからは海外の豊富なミドル級の選手を選手を連れてきてもらえるし、韓国にもミドル級はたくさんいるじゃないですか。

試合もどんどん組んでもらえますし、それでモチベーションが上がりますね。日本にいる時は『いつこの人と組まれるんだろう?』と思いながら試合をしていましたが、今はこの選手とやりたいと思うくらい選手がいて、実際そういうアピールをしたらワンチャン試合が組まれる可能性もあるので、Black Combatに対する期待感は結構あります」

――日本からも多くのファンが佐藤選手の勝利を期待していると思います。そういったファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「次は綺麗にフィニッシュしたいですね。それこそ僕に勝ったコシムの評価を上げるじゃないですけど、僕が他のやつらにポンポンポンポン勝っていけば僕に勝ったコシムの評価が上がるじゃないですか。他にも僕が勝った選手たちに恥じないように、僕が負けた選手たちが誇りを持てるように、今回は圧倒的な試合を見せたいです」

■視聴方法(予定)
8月29日(土)
Part.2 午

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