【Black Combat Black Cup】混乱の――計量終了。山崎蒼空が体重落とせず、ルキヤの挑発で一触即発
【写真】まだこの辺りは良かったのだが、ルキヤの挑発は傍で見ていても執拗すぎた (C)MMAPLANET
28日(土)韓国はオサンのBlack Agoraで開催されるBlack Combat「Black Cup:Brazil vs. Japan」の計量が同所で行われた。
Text by Manabu Takashima
前日のドクターチェック時の血液検査で不具合が指摘された山崎は、それでも体調は悪くないと水抜きを敢行。再検査でドクターから出場OKが出れば試合に臨むという判断をしたもの、ホテルのバスタブでの半身浴も途中で体重が落ちない事態に陥る。深夜にサウナに場所を移して水抜きを続けるも、一切汗がでることなく減量を断念する事態に。
結果、山崎は60.1キロとリミットを2.9キロ・オーバーし沈痛な面持ちで他の選手の計量を見守ると同時に、安全面を考慮して再計量前に水分を補給。再計量では61.6キロとバンタム級リミットを上回る計量結果となった。
それでも対戦相手のチアゴ・シャビエルは、ドクターからOKが出れば試合をしたいという意向を持っており、その場合でも山崎は1Rにつき2Pのマイナスとなり、勝利しても正式結果はNCとなる。いずれにせよ、Black Combatサイドも再度の血液検査とドクターの判断を先ずは待つという状態になっている。
またブラジル側ではウェルター級で田中有と戦うルカス・マルケスが本計量で1.1キロ・オーバーし、再計量でなんとか78.6キロと1キロ以内に失敗幅を収めた。加えてフェザー級でTOMAと対戦するヴィクトル・ウゴの本計量は68.9キロ、再計量も変わらず2.6キロ・オーバーとなった。
Black Combatの規定で1キロ以内のオーバーとなったマルケスにリカバリー制限はないが、キャッチウェイト戦――マルケスにペナルティ2P by 1Rとなり、ウゴが勝てばNC――として、試合が実施される。
他方1キロ以上のオーバーだったウゴは、TOMAサイドが要求した体重の戻り幅の上限が守られた場合のみ、キャッチ戦で他の計量失敗選手と同じ条件で試合が行われることになった。しかし、TOMA陣営が71キロと伝えた時点で、マルケスは水分補給をしており72キロまで体重が戻っていた。ここから協議の結果、73キロまでの戻し幅をウゴが守ると試合は行われることが決まった。
フライ、フェザー、ウェルター級の3試合はファイトが行われた場合も、トーナメント戦としては計量失敗があった時点でその選手に黒星がつけられる。つまり現状で日本チームは2勝1敗となっており、バンタム級、ライト級、ミドル級、そしてヘビー級の4試合で2勝を挙げれば準決勝進出が決まる。
3試合の計量失敗で混乱に陥った計量を、さらにカオスといって良い状態まで追い込んだのはバンタム級でフィリッピ・ゲーノと戦うルキヤだった。ルキヤは事前のフェイスオフ撮りの際に蹴りを入れられたことで滞在期間中、常にブラジル勢に対しピリピリ状態を続け、計量で顔を合わせると感情が駄々洩れ状態に。そして体重オーバーをしたブラジル人選手に対し「ハゲ、減量失敗すんなや」、「体重を落とさず、力が残っているから叫ぶことができるんや」などと口撃を続ける。
ブラジル人コーチや他の選手たちも最初は「ピカチュウ」とルキヤのことを呼び嘲笑していたが、徐々にファイターたちもエキサイトするように。計量失敗からなかった試合で行われたフェイスオフで空気がピりついてくる。
それでも事態を傍観している感のある山本琢也はデベウソン・バチスタと、トラッシュはトラッシュと割り切る佐藤龍汰朗はマルコ・ヴィニシウスと握手をして雰囲気を収めていたものの、大番高明と相対したヒシャルジ・ジャコービはかなり力を入れて前に出る。大番も踏み込み返し、計量会場に緊張が走った。
30分後の再計量までの待ち時間に、執拗に続いたルキヤの挑発に対しブラジル勢のコーチは「トラッシュとか、盛り上げるつもりなら構わない。でも、アイツにはリスペクトがない」と、ついには本気になって怒り出す。一旦はBlack Combat関係者がいさめたが、再計量が終わってフェイスオフが再開すると、再びルキヤの罵声にブラジル勢は穏やかでなくなる。とはいえ、計量失敗したマルケスがフェイスオフで額をぶつけるのは話が違う。さすがに田中も感情的になってしまうのも頷ける。その田中はスクランブル発進で一階級上のウェルター級での出場となっており、戻し幅がないマルケスがどこまでリカバリーするのか。ここは本当に気がかりな点となる。
閑話休題。
計量後はインタビュー撮影、グローブのサイズ合わせ、ルールミーティング、ケージチェックを日本チームとブラジルチームが別々に進行していく。と、ケージチェック中のブラジル勢が、ルールミーティングを受ける日本チームに向かって「ピカチュウ×××××」と挑発し始める。ところが挑発されている張本人は、ルールミーティング中にも関わらず居眠り状態にあった。ルキヤは目を覚ましてからも、「眠い時に言われても、何も言葉が出てこうへんわ」と掛けた梯子を外す、すかし芸まで披露した。
10時の本計量開始前に計量会場にやってきた選手たち。結局、日本チームがブラック・アゴラを後にしてホテルに向かった時には時計の針は午後3時を指そうとしていた。
■視聴方法(予定)
3月28日(土)
午後4時~Black Combat YouTubeメンバーシップ
■Black Combat Black Cup「Japan vs Brazil」計量結果





























