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【PFL2026#03】UFC後、PFLのアリアニ・リプスキ「どれだけ私がMMAを愛しているのか気付けた」

【写真】怖さと思い切りの良さが、戻ってくるか (C)MMAPLANET

28日(土・現地時間)ペンシルベニア州ピッツバーグのUMPCイベンツセンターで開催されるPFL2026#03「Pittsburgh」で、アリアニ・リスプキ・ダ・シウバがPFL初戦でレディ・サムライことスミコ・イナバと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ポーランドのKSWで女子フライ級タイトルを獲得したクイーン・オブ・デンジャラスは、2019年からUFCで戦ってきた。しかし3連敗を喫し、昨年リリースに。PFLを新天地としたリプスキだが、一時は引退も考えていたという。それでもMMAを如何に愛しているかを練習をすることで再確認できた彼女は、MMAファイター人生の第二章の幕開けを今週末のイナバ戦で迎えることになる。


――今週末、初めてPFLで戦います。今の気持ちを教えてください。

「PFLで戦う機会を得ることができ、凄くエキサイトしているわ。そして、今、こうしてここにいることが凄く幸せで。PFLでのキャリアを最高のモノにしていきたい」

――PFLとUFCでファイトウィークの過ごし方に、変化はありますか。

「ファイトウィークは、ファイトウィークよ。5日間過ごして、計量がある。PFLの人達とも顔を合わせて話してきたし、新しい戦場だけど対戦相手に勝つために練習をしてきて、ファイトに集中している。そこに変わりはないけど、やはり新しい場所で戦うことで凄くワクワクしているわ」

――ところでアリアニ自身は、UFCでの終盤のパフォーマンスをどのように捉えていますか。

「最後の3試合は負けてしまったけど、成長するために凄く勉強になった。全ての試合に、違った背景があって。3試合のうちの1つは心の中では、準備はできていないから試合をしたくないと思っていても断ることはしなかった。ずっといつでも戦えるという想いで、キャリアを積んできたから。

フィジカル、時にはメンタル面で準備ができていなくても、戦った。技術的には、どれだけ練習をしてもすぐに身に着くものじゃないし、試合を経験して精度を上げていく必要がある。身体的に正しい動きができても、正しいタイミングで動かないと。あの3試合を振り返ることで、そういう風に改めて気づくことができた。そして、私の成長を促してくれたわ」

――UFCからリリースされた時、今後のキャリアをどのように積んでいこうと考えていましたか。

「全てを賭けて挑んでいた舞台から外され、ゴールを目指すことができなくなったのは本当に辛かったわ。だからあの時は潮時が来たとも考えていた。『もう終わった』ってね。でも負けた直後って、自分の考えをしっかりとまとめることができないことも分かっていたわ。

とにかく練習は続けようと思って体を動かしていると、どれだけ私がMMAを愛しているのか気付けた。練習でもっともっとたくさんのことを学びたいと思ったの。何より、私の体が練習をして色々なことを学びたいと思っていることが分かった。そしてマネージャーに電話をかけて、『試合があるなら、私は準備はできている』と伝えて。そうしたらPFLから契約の話があって、サインをしたの。今、ここにいられることが凄く嬉しいわ」

――女子フライ級選手がファイトだけで生活できる環境は、まだまだ整っていないかと思います。PFLというビッグプロモーションでなくても、キャリアを続けようと思っていましたか。

「戦い続けると決めた時、PFLから声が掛かっているわけじゃなかった。あの時はPFLでなくても、他の団体でも良い機会があれば戦い続けるつもりだったわ。女子フライ級は他の女子の階級よりも機会が多いし、連絡を待っていた。そして、PFLからオファーがあった。結果、正しい選択ができたと思う」

――PFLは新フォーマットとなり、ランキング制が採用されました。そしてPFLで戦ったことがないアリアニが最初のランキング発表で女子フライ級8位でした(現在は10位)。

「トーナメント制でなくなったことで契約する選手も増えたなかで、8位にランクされたことは私のそれまでのキャリアを評価してくれたからだと思う。ここからトップを目指して、結果を残して行きたい」

――今回戦うスミコ・イナバは5位にランクされています。

「彼女はタフなファイターで、前回の試合ではランク1位のダコタ・ディチェバを相手に凄く強い気持ちを見せていた。彼女のような相手と戦えることは、凄く嬉しいわ。スミコと激しい試合をするために、厳しい練習を自分に課すこともできた。私たちの試合は、絶対に見る人が楽しめる激しい試合になるはずよ。

ただ私の経験、体格で私の方が上回っているし、打撃の幅も広い。柔術もそうだし、レスリングでは私は凄く成長してきた。私の方がウェルラウンダーね」

――PFLでキャリアを積むために、とても大切な試合になります。ファンにどのような戦いを見せたいと思っていますか。

「とにかくベスト・バージョンの自分を見せること。前回の試合で学んだことを生かして、全局面でブラッシュアップできているはず。その成長を皆に見て欲しいし、トップを目指せる力があることを示したい」

――PFLには女子フライ級王座は用意されていないですが、絶対的なクイーンが存在しています。ダコタ・ディチェバを中心としたタイトル戦線をどのように捉えているのでしょうか。

「私がPFLに来たのは、頂点に君臨するため。そのためには一つ一つの試合で勝利を手にすることが必要で。だから、今は土曜日の試合にフォーカスしているわ。今、この瞬間に集中して、ベルトという目標に近づきたい。

イナバはダコタと戦って、とても良いパフォーマンスを見せていた。私がイナバを相手に良い動きを見せることができれば、タイトルラインに私も並ぶことができる。ダコタは本当に良いファイターよ。若くてキックとムエタイでの経験も凄く豊富だし、2024年のPFL王者になった。去年はトーナメントに出場せず、スミコ・イナバと戦った。申し分のないPFLの顔として、活躍していると思う。

イナバ戦も常にフィニッシュを狙って戦っていて、そういうファイトが私も望まれている。そして、その先にはダコタと戦うという道があるからこそ、私は土曜日の試合に集中しているの」

――ところでPFLには渡辺華奈選手がいることで、アリアニに関しても注目度はUFCの時以上になってくるかと思います。そんな日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「アリガト(笑)。私はクリチバという日本人が多い街で育ったから、凄く日本には親しみを感じているの。私のコーチはシュートボクセ出身で、いつもPRIDEの話や日本のファンがどれだけMMAのことを愛しているかを聞かせてくれた。そんな日本のファンにPFLと私の試合に注目してもらえると、凄く嬉しいわ。そして、日本のファンのためにも土曜日には最高の試合をしたいと思う」


■視聴方法(予定)
3月29日(日・日本時間)
午前7時45分~U-NEXT

■PFL2026#03対戦カード

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン(米国)
ブライアン・バトル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ(米国)
インパ・カサンガネイ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
アリアニ・リプスキ・ダ・シウバ(ブラジル)
スミコ・イナバ(米国)

<フェザー級/5分3R>
アレクセイ・パーガンデ(米国)
ジュリオ・アルセ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ラザロ・ダイロン(米国)
ジェイコブ・スロール(米国)

<バンタム級/5分3R>
アラン・ベゴッソ(ブラジル)
ジャック・カートライト(英国)

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ(ブラジル)
ヤクブ・ギャズバ(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
ロバート・ワトリー(米国)
ダコタ・ブッシュ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
エルネスト・ロドリゲス(キューバ)
菊入正行(日本)

<女子フライ級/5分3R>
タチアナ・ポスタルナコワ(ロシア)
エローラ・ダナ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ジョシュ・フレムド(米国)
ジャラ・フセイン・アルシラウィ(ヨルダン)

<フェザー級/5分3R>
イーサン・ゴス(米国)
フレドリック・ジュプハ(カナダ)

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