【KNOCK OUT67】スラサックとRED王座決定戦、“狂拳”迅「ムエタイの練習を一切やらないから勝てる」
【写真】REDルール=MMAグローブ・ムエタイで戦うからこそムエタイはやらない。“狂拳”迅は独自のアプローチで4戦4勝4KOという成績を残し、RED王座決定戦に臨む(C)KNOCK OUT
8日(土)、大阪府羽曳野市のタケダハムはびきのコロセアムで開催される「KNOCK OUT67 ~KNOCK OUT SUMMER JAM in OSAKA~」で、“狂拳”迅がタイのスラサック・クルーダームジムと、空位のREDルール フェザー級王座を争う。
Text Takumi Nakamura
K-1グループでプロデビューした迅は昨年10月からKNOCK OUTに参戦。MMAグローブ着用のムエタイルール=REDルールに挑戦すると4戦4勝4KOと連勝街道を突き進み、スラサックとの王座決定戦まで勝ち進んだ。K-1ルールからムエタイルール、ボクシンググローブからMMAグローブ、同じ立ち技でも全く異なるルールに挑んだ迅がなぜここまで対応することが出来たのか。そこには福田龍彌との出会い、そしてWIZARDキックボクシングジムのREDルールへの取り組み方があった。
MMAグローブで練習するようになって拳を痛めなくなった
――迅選手にとっては初のタイトルマッチが迫ってきました。今はどんな心境ですか。
「タイトルマッチやからと言って、別に緊張とかはないんですけど、自分がベルト巻いてる姿を想像したら最高やなと思うんで、気合いはめちゃくちゃ入ってます」
――取材前に戦績を振り返ったら、まだKNOCK OUTに参戦してMMAグローブ・ムエタイ=REDルールで試合をするようになって1年経っていないんですよね。
「去年の10月からなんで10カ月くらいですね」
――REDルールでは4戦4勝(4KO)とパーフェクトレコードですが、迅選手はもともとなぜMMAグローブ・ムエタイをやりたいと思ったのですか。
「自分はK-1グループでプロデビューしたんですけど、アマチュア時代はムエタイルールでやっていたし、ずっとヒジありの試合をやりたかったんですよ。それからONEのOFGムエタイを見るようになって、これはおもろいなと。それで日本でMMAグローブ・ムエタイをやっている団体がKNOCK OUTだったんで、自分もKNOCK OUTでOFGムエタイをやりたいと思いました」
――ヒジありをやりたいというのが最初だったんですね。
「はい。2024年6月に石田(龍大)選手とやったあと、怪我をして手術したんですけど、その時にホンマにいつ現役が終わるか分からんよなと思って、自分がやりたいことは全部やらなあかんと思って、MMAグローブ・ムエタイをやろうと思いました。そう思ってからはずっとMMAグローブ・ムエタイの練習をやっていましたね」
――とはいえ、正直迅選手がここまでMMAグローブ・ムエタイがハマるとは思っていなかったです。ご自身では手応えがあったのですか。
「それはめちゃくちゃ感じましたね。僕、何回も手を手術していて、ボクシンググローブは拳が痛くてまともにパンチが打てなかったんですよ。でもMMAグローブの練習を始めたら拳を痛めなくなって。殺傷能力も上がるし、戦い方も含めて自分にはMMAグローブがすげえ合ってるなと思います」
――どうしてもボクシンググローブよりもMMAグローブの方が拳を痛めやすい印象があるのですが、迅選手の場合は違ったのですか。
「僕の場合は逆でしたね。MMAグローブはピンポイントで拳を当てないといけないから、逆に怪我せえへんのかなと。イメージ的にMMAグローブは点で当てて、ボクシンググローブは面で当たるから、ボクシンググローブは自分では当たらへんと思っていた場所に当たったり、自分が予期せぬタイミングで当たったりして、それが拳を痛める原因だったんです。ボクシンググローブでは拳が痛いから打てないパンチもあったんですけど、MMAグローブになってからホンマに拳が大丈夫になりましたね。今は練習も全部MMAグローブでやっていて、スパーリングはパウンドグローブでやる感じです」
福田(龍彌)くんのおかげで今がある
――そのなかでMMAグローブ・ムエタイ用に変えたこと、調整した部分はどこですか。
「もちろんパンチの打ち方も変えましたし、構えそのものも変えました。もともとうちのジムにRIZINの福田(龍彌)くんが練習に来ていて、僕がMMAグローブ・ムエタイをやるとなった時に『MMAグローブのことは俺に任せろ!』と言ってくれて。福田くんからは色んなアドバイスをもらっていて、そのおかげで今があるって感じですね」
――実は福田選手を取材する時に毎回「迅がヤバいから取材した方がいいですよ」と猛プッシュされていたんですよ。
「そうやったんですね。福田くん、ありがとう(笑)。でもホントに福田くんにはお世話になっていて、なかなかキックの選手はMMAグローブ・ムエタイでスパーリングやらないので、週1で福田くんとはガチスパーリングするんですよ。技術的なアドバイスやパンチの打ち方はもちろん、試合に対するマインドとかもリスペクトできるというか、いいなと思うところがあったんで、その辺のこともたくさん教えてもらっています。福田くんと出会ったことでホンマに色々変わることが出来たと思いますね」
――今回の王座決定戦ではタイの強豪スラサックとベルトを争うことになりました。
「タイ人とやるのは初めてなんですけど、タイでもよく練習しているので、タイ人に対するやりにくさみたいなものは一切ないですね。むしろ楽しみです」
――REDルールをやる以上、タイ人を倒さないといけないという考えもありますか。
「それはもちろん思っていますし、スラサックのような強豪タイ人とベルトがかかった試合をやるということで箔がつくと思います。スラサックは強い選手ですけど、全然ビビってるとかはないですし、今の自分には自信を持っています」
ムエタイをやらないことが僕たちの強み
――タイ人が相手でも変に相手に合わせず、自分のスタイルで勝ちたいですか。
「僕はMMAグローブ・ムエタイで試合するからと言って、ムエタイの練習は一切やらないんですよ。だから僕はMMAグローブ・ムエタイで勝てるんです」
――ムエタイをやらないから勝てる、ですか。
「はい。MMAグローブ・ムエタイでムエタイをやることに穴があるというか、そこを僕らチームで話して研究しているんですよ。そもそもムエタイ選手相手にムエタイをやっても負けるに決まっているじゃないですか。だからムエタイの練習は全くしていないですし、ムエタイをやらないことが僕たちの強みです。もちろんヒジや首相撲の練習はやりますし、僕は組めへんと思われがちですけど、ジュニア時代は首相撲が得意やったんで、逆にそこも楽しみですね」
――地元関西でのタイトルマッチ、どんな試合を見せたいですか。
「僕はここに来るまでに色んな怪我をしたり、色んな試練を乗り越えてきました。僕の人生の一つの集大成を次の試合で見せられると思うんで、それを僕の試合から感じてもらえたらうれしいです」
■放送予定
8月8日(土)
午後2時45分~U-NEXT
■KNOCK OUT67 対戦カード
<KNOCK OUT-RED スーパーライト級/3分3R>
久井大夢(日本)
モー・アブドゥラマン(英国)
<KNOCK OUT-RED フェザー級王座決定戦/3分3R+ExR>
スラサック・クルーダームジム(タイ)
“狂拳”迅(日本)
<KNOCK OUT-RED 女子ライトフライ級王座決定戦/3分3R+ExR>
小林愛理奈(日本)
サネーガーム・サックチャムニ(タイ)
<KNOCK OUT-BLACK 66キロ契約/3分3R>
中島玲(日本)
櫻井博(日本)
<KNOCK OUT-BLACK フェザー級/3分3R>
玖村修平(日本)
内藤凌太(日本)
<KNOCK OUT-BLACK バンタム級/3分3R>
一輝(日本)
小島慎太(日本)
<KNOCK OUT-BLACK フェザー級/3分3R>
戦闘員1号(日本)
啓斗(日本)
<KNOCK OUT-BLACK スーパーバンタム級/3分3R>
繁那(日本)
渡口耀(日本)
<KNOCK OUT-RED フェザー級/3分3R>
祐輝(日本)
翔磨(日本)
<KNOCK OUT-BLACK 女子ライトフライ級/3分3R>
堀田優月(日本)
パク・ユイ(韓国)
<KNOCK OUT-BLACK スーパーバンタム級/3分3R>
辻岡怜恩(日本)
保井広輝(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED 61キロ契約/3分3R>
平川蓮斗(日本)
辻村秀綱(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED 66キロ契約/3分3R>
河坂修斗(日本)
米川たすく(日本)
<KNOCK OUT-RED 62キロ契約/3分3R>
プンルアン・バーンランバー(タイ)
麻太郎(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITED 女子バンタム級/3分3R>
タイソンRINA(日本)
コ・ユナ(韓国)
<KNOCK OUT-BLACK 女子アトム級/3分3R>
風羽(日本)
坂田実優(日本)
<KNOCK OUT-BLACK スーパーウェルター級/3分3R>
川内参星(日本)
KING弥百希(日本)
<KNOCK OUT-BLACK 52.5キロ契約/3分3R>
竜雅(日本)
松田大将(日本)














