【RISE195】キック新世代・中量級の星、琉樺「倒して勝つことにこだわる。RISEを引っ張る選手になります」
【写真】試合が決まるとタイガームエタイで長期合宿を張る琉樺。大晦日にRIZIN王者になったノジモフとも練習を重ねている(C)RUKA
18日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるRISE195。RUF presents 200万総取りトーナメント GACHI!! で琉樺が狂介と対戦する。
Text by Takumi Nakamura
2025年6月からスタートしたGACHI!!は「何者でもない者が何者かになれる」というテーマのもと、一般応募→面接をクリアした4選手が優勝を争うワンデートーナメント。今大会では67.5キロ(ウェルター級)でトーナメントが行われることになったが、そのなかで注目を集めているのが琉樺だ。琉樺はアマチュアで輝かしい実績を残し、昨年3月にRISEのリングでプロデビュー。ここまで3戦3勝3KOのレコードを残し、その戦いぶりから“神童の再来”とも呼ばれている。
試合前はタイに渡り、タイガームエタイで海外の強豪たちと鎬を削って己を磨いている琉樺。トーナメントに向けた意気込みはもちろん、RISEと立ち技格闘技の未来を担う一人としての想いを語ってくれた。
デビュー2戦目の時にタイガームエタイに行かせてもらって、めっちゃいい環境だと思った
――試合前のインタビューありがとうございます。ちょうどタイでの練習を終えて帰国したばかりだそうですね(取材日は1月10日)。
「基本的に試合が決まると、最低でも1カ月はタイガームエタイで仕上げてから、日本で最終調整という感じでやっています。今回は大まかに言うと1カ月半ほどタイで練習してきて、一昨日、帰国しました」
――琉樺選手はいつからタイガームエタイで練習するようになったのですか。
「自分の階級は日本人選手が少ないので、なかなか対人練習ができないじゃないですか。もし(練習を)やるとなっても、いつか試合で当たる可能性がある選手だったりすると、結構やりづらいというか、難しいなと思っていて。それでデビュー2戦目の時にタイガームエタイに行かせてもらって、ジムには自分くらいの体格の選手がたくさんいるし、世界中からキックとMMAの強い選手が集まっていて、めっちゃいい環境だなと思って、今は毎回行っている感じですね」
――いくつかタイのジムを回ってタイガームエタイを選んだのですか。
「タイのジムというとタイ人のコーチがミットを持って、首相撲を延々とやって…というイメージだと思うんですけど、タイガームエタイはコーチも欧米人が多いし、選手もほとんどタイ人以外なんですよね。色んな国の選手と練習できて、色んなテクニックを吸収できるので自分には合っているかなと思いました」
――タイガームエタイではどんなメニューで練習しているのですか。
「ボクシング、ムエタイ…各分野の専門コーチがいるだけでなく、有名なフィジカルコーチを呼んで、トレーニング器具も最新のものが揃っているんですよ。毎日色んなクラスのスケジュールが決まっていて、その中から自分が参加するクラスを選ぶ感じですね。そういうシステムなのでキック・MMA関係なく、色んな選手と練習させてもらっています」
――ムエタイという名前はついていますが、トータル的に何でも練習できるジムというイメージなんですね。
「はい。最近はボクシングにも力を入れているみたいで、ボクシングのクラスにWBCのチャンピオンや世界ランカーも参加したりしているので、本当に最高の練習環境だと思います」
海外選手に勝つことを目標にするなら、普段からそのレベルの選手と練習しないといけない
――大晦日にRIZINライト級王者になったイルホム・ノジモフはタイガームエタイ所属ですが、ノジモフのようなファイターと練習することもあるのですか。
「そうですね。ノジモフはいつもジムにいるんですけど、めちゃくちゃ強いですね。ノジモフは腕がめっちゃ長くてリーチも長いし、体もゴツいんです。よくフェザー級まで体重を落としていたなと思います。ビクター・コレスニックやUFCに出ているラファエル・フィジエフもタイガームエタイ所属なのですが、フィジエフはすごくオーラがありますね。軽い感じで話しかけてくれるんですけど、ちょっとオーラに圧倒されるというか『うおっー』となります(笑)。前回タイに行った時にはヴガール・ケラモフがファイトキャンプに来ていましたし、自分はタイミング合わなかったんですけど、ラジャブアリ・シェイドゥラエフも来ていたみたいです」
――そうそうたる選手たちと練習していると思うのですが、日本では経験できないものを得ている感触はありますか。
「今回も帰国してからお父さん(LA GYM JAPAN藤田雅幸代表)に練習を見てもらったのですが『だいぶ進化しているね』みたいな感じで話をしていて。やっぱりあっち(タイガームエタイ)のスパーリングではものすごいプレッシャーやフィジカルを感じるので、そういうものを受けてもしっかり自分の技術やディフェンスを使えるような練習をしてきました。タイガームエタイに行くたびに動きは良くなるというか、進化していると思います」
――デビュー当初から海外で練習することや外国人選手と対戦することを意識していたのですか。
「今のRISEは海外勢が圧倒的に強いじゃないですか。ペッチ(ペットパノムルン)とかミゲール(・トリンダーデ)とかチャド(・コリンズ)とか、そういう選手とやり合って勝つことを目標にした時に、普段からそのレベルの選手たちと練習していなかったら絶対に勝てないと思ったんです。海外選手に勝つことを目標にするなら、海外選手に慣れることは絶対大事だなって思いました」
――琉樺選手はアマチュアで数々のタイトルを獲得して昨年3月にプロデビュー。3戦3勝(3KO)という成績を残していますが、これまでの試合を振り返ってみていかがですか。
「全試合、自分がやってきたことをしっかり出せて、すべて違う感じでフィニッシュできていることはめっちゃ嬉しいです」
――ただ勝つだけではなく、試合ごとに新しい自分を見せることも意識しているのですか。
「そうですね。毎回この技で倒せそうだなというのを決めて、そこに行くまでに色んな技を混ぜてフェイントも入れる。その過程で倒せることもありましたし、毎試合違う色を出すじゃないですけど、そこは意識しているかもしれないです」
――とはいえ3戦目で対戦した竹内皇貴選手は約30戦のキャリアがある選手で、試合前に不安や緊張はなかったですか。
「竹内選手はヒザ蹴りが強くて、打たれ強そうだなとは思っていたんですけど、タイガームエタイで強い選手たちとしっかりスパーでやり合ってきたので、すごく自信はありました。あの選手たちに比べたらいけるよなみたいな感じで、気持ちは楽に戦えましたね」
今回のトーナメントで派手に勝って優勝して、強い選手に何人か勝ったらベルトに挑戦したい
――そして今大会では4選手によるワンデートーナメント=RUF presents 200万総取りトーナメント GACHI!! への出場が決まりました。試合が決まった時の心境を聞かせてください。
「まずは面接に受かってよかったと思いました。面接の時にめっちゃ緊張したんで(※GACHI!!はトーナメント出場選手を面接で選考する)。あとは出場メンバーもちゃんと強い選手が集まったと思うし、このトーナメントで圧倒的に優勝すればウェルター級のトップに食い込めると思うので、すごく楽しみにしています」
――一回戦で対戦する狂介選手にはどんな印象を持っていますか。
「1発がある選手だと思うし、飛び込み系のパンチには気を付けようかなと思っています。しっかり自分の距離で冷静にやって、2Rぐらいで倒したいですね」
――逆ブロック(和田哲平×惺也)はどちらが勝ち上がって来ると予想していますか。
「あまり気にしてはないんですけど、予想でいったら6:4で和田選手かなと思っています。和田選手はRISEのランカーで上位の選手ともやり合っている感じで、結構強いと思うんですけど、そういう選手にしっかり勝って優勝することに価値があると思います」
――ずばり琉樺選手としては今回のトーナメントで優勝して、そのままタイトルマッチまで行きたいという気持ちはありますか。
「行けるなら行きたいですね。ベルトを狙うのは当たり前のことだと思うので。今は宇佐美 秀 メイソン選手がウェルター級で1番強いと思うんですけど、自分とはスタイル的に噛み合うと思うし、面白い試合になると思います。今回のトーナメントで派手に勝って優勝して、強い選手に何人か勝ったら挑戦したいです」
――琉樺選手はプロとしてどんな選手になることが目標ですか。
「プロデビューして3戦3勝3KOで来ているので、倒すことにはこだわりたいと思います。前回の試合の時に、自分のお母さんが客席にいたんですけど、たまたま周りのお客さんが僕の話をしていて『この選手、ずっとKOしているから、多分今回もKOすると思うよ。この試合は見ておいた方がいいよ』と言っていたらしいんですね。僕はプロとしてお客さんにそう思われることはめっちゃ大事なことだと思うので、これからも『琉樺の試合は面白い』や『琉樺の試合は見ておくべき』と思われる選手になりたいです」
中量級は自分が引っ張っていくじゃないですけど、僕が上がっていかなきゃいけない
――同じ大会に出る那須川龍心選手は19歳、長谷川海翔選手は20歳、2月大会では18歳の棚澤大空選手と21歳の松本天志選手がタイトルを争います。RISEでは20歳前後の選手たちが活躍していますが、琉樺選手もそこは意識していますか。
「そうですね。RISEは若い選手がすごく盛り上がっているし、階級は違いますけど、いい刺激になりますね。やっぱり僕たちのような若い選手たちが上がっていくことが大事だし、特に中量級は10代の選手が少ないので、自分が引っ張っていくじゃないですけど、僕が上がっていかなきゃいけないと思っています」
――年齢的なことだけでなく、階級的にも自分が盛り上げたいという気持ちもありますか。
「はい。軽量級は若くて強い選手がたくさんいますが、自分の階級で10代でやっている選手はほとんどいないので、逆に僕が勝ち上がることで注目してもらえると思うので、むしろそこは嬉しいですね」
――琉樺選手はタイガームエタイでMMAファイターと絡むことも多いと思いますが、競技としてもキックボクシングや立ち技の魅力を自分が伝えたいという想いはありますか。
「今はMMAの方が注目されている部分もあると思うので、もっともっとキックを盛り上げたいですね。格闘技を知らない人からするとMMAよりもキックの方が分かりやすい・見やすいと思いますし、しっかり倒して勝つことにこだわって試合を続けていけば、一般の人たちにも巻き込めるかなと思います」
――それでは最後に今回のトーナメントを楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか。
「今回のトーナメントを2試合ともKOして圧倒的に優勝します。そしてRISEを引っ張っていく選手になるので応援お願いします」
■放送予定
1月18日(日)
午後5時00分~ABEMA格闘チャンネル
<RISEスーパーフェザー級(60キロ)王座決定戦/3分5R+ExR>
パヌワット・TGT(タイ)
常陸飛雄馬(日本)
<200万総取りトーナメントGACHI!! ウェルター級(67.5キロ)決勝/3分3R+ExR>
TBA(――)
TBA(――)
<スーパーフライ級(53キロ)/3分3R+ExR>
那須川龍心(日本)
上村雄音(日本)
<スーパーフライ級(53キロ)/3分3R+ExR>
長谷川海翔(日本)
星憂雅(日本)
<スーパーフェザー級(60キロ)/3分3R+ExR>
細越竜之介(日本)
健真(日本)
<200万総取りトーナメントGACHI ウェルター級(67.5キロ)リザーブ/3分3R+ExR>
安彦考真(日本)
YO UEDA(日本)
<200万総取りトーナメントGACHI ウェルター級(67.5キロ)一回戦/3分3R+ExR>
和田哲平(日本)
惺也(日本)
<200万総取りトーナメントGACHI ウェルター級(67.5キロ)一回戦/3分3R+ExR>
狂介(日本)
琉樺(日本)
<女子バンタム級(55キロ)/3分3R>
Kiana(日本)
渋谷茜(日本)
<フライ級(51.5キロ)/3分3R>
小池空(日本)
中澤風希(日本)












