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【UFN265】UFC復帰の堀口恭司と対戦するウランベコフ「だいぶ前にUFCで戦っていた選手だと思い出した」

【写真】スクショを撮る時もベッドに寝そべったまま。ほぼ無表情。それなのにインタビューを終えて、ZOOMを切る時には体を越して一礼。本当に感情が見えないウランベコフだった(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、カタールはドーハの西隣 ライヤーンのアリ・ビン・ハマド・アルアティヤ・アリーナで開催されるUFN265「Tsarukyan vs Hooker」。同大会で9年振りにUFCに復帰を果たす堀口恭司と対戦するのが、タジル・ウランベコフだ。
Text by Manabu Takashima

17勝2敗、UFCでも6勝1敗と大きく勝ち越すダゲスタンファイターは、本来は6月に堀口と対戦予定だった。堀口の負傷で代役アザット・マクスンに勝利を収めたウランベコフは、インタビューをする限り再度組まれた堀口戦に何ら特別な想いは抱いていないようだった。

「対戦相手が決まるまで、同じ階級の選手も別に気にしない」と断言するウランベコフの絶対の自信の根拠は、ヌルマゴ軍団でのトレに―ニングだった。

オクタゴンでの佇まいに通じる――ある意味、無機質に感じられるウランベコフの言葉をお届けしたい


――今週末、堀口恭司選手と戦います。今の調子を教えてください。

「全てが順調だよ。あとは減量を終えて、戦うだけだ」

――本来、この対戦は6月にアゼルバイジャンで組まれていました。しかし堀口選手の負傷で対戦相手が代わり、改めて堀口選手との試合が組まれました。

「まぁ、負傷欠場はいくらでもあることだから気にしない。練習で絶対にケガをしないなんてことは、ありえないから。バクーではUFCが違う相手を用意してくれた。そしてまたホリグチと、ドーハで戦うことになった。それだけのことだよ。

ただホリグチという経験豊かで、タフな選手を相手に自分の力を見せることができる機会を得られたことは嬉しいよ」

――タジルがプロMMAデビューをした時に、堀口選手は既にUFCで戦っていました。

「正直、戦うことが決まるまで同じ階級のファイターのことも別に気にしていない。だから、ホリグチのことを気に留めることもなかった。戦うかもとか、考えを巡らすこともないんだ。オファーが来て、その名を聞いて……あぁ、ホリグチという名前は、だいぶ前にUFCで戦っていた選手だったなって思い出したぐらいだ。

そして試合映像をチェックし始めた時に、『あぁ、RIZINで戦っていた選手だ』と気づいた。さっきも言ったように彼がタフで経験豊かなファイターであることは間違いない。だから、UFCという舞台で戦うことができて嬉しいよ」

――タジルはRIZINをチェックしているのですか。

「ダゲスタンの選手が戦っているから、もちろんRIZINのことは知っているし試合を視ることもある」

――ダゲスタンからは同じフライ級でアリベク・ガジャマトフがRIZINで戦っていますね。

「アルベク・ガジャマトフの名前は知っている。ただ個人的な知り合いではないし、練習をしたともない」

――分かりました。ところで堀口選手の試合映像をチェックしたということですが、それはRIZINでの試合ですか。それとも以前にUFCを戦った時のモノでしょうか。

「RIZINだよ。UFCで戦っていた時のような古い試合をチェックしてもしょうがない。今、ホリグチがどういう動きをして、どのような技術を使っているのかを知る必要がある。だから最近の試合をチェックしないとね。彼の今を知ること。昔じゃない」

――納得です。ではリングでサッカーボールキック有りのルールで戦う堀口選手の試合を視て、どのような印象を得ましたか。

「強くてタフだ。注意すべきは打撃だな。動きが多くて、素早い。テイクダウンもしているけど、レスリングになれば僕の方が上だ。それは間違いない。自分は世界でベストのチームで練習している。その差が試合で出るだろう。とにかく土曜日は僕が勝つ」

■視聴方法(予定)
11月23日(日・日本時間)
午前0時00分~UFC Fight Pass
午後11時30分~U-NEXT(土・日本時間)

■UFN265対戦カード

<ライト級/5分5R>
アルマン・ツァルキャン(アルメニア)
ダン・フッカー(ニュージーランド)

<ウェルター級/5分3R>
ベラル・モハメッド(米国)
イアン・ギャリー(アイルランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア(スイス)
アロンゾ・メニフィールド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ミクティベク・オロルバイ(キルギス)

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)
シャミル・ガジエフ(バーレーン)

<フライ級/5分3R>
アレックス・ペレス(米国)
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

<フェザー級/5分3R>
ルーク・ライリー(英国)
ボグダン・グラッド(オーストリア)

<ライトヘビー級/5分3R>
アブドゥルラクマン・ヤキャエフ(トルコ)
ハファエル・セルケイラ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
堀口恭司(日本)
タジル・ウランベコフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ベクザット・アルマカーン(カザフスタン)
アレクサンドル・トプリア(スペイン)

<ミドル級/5分3R>
ライアン・ロダー(米国)
イズミール・ヌルディエフ(オーストリア)

<ライト級/5分3R>
ニュルロ・アリエフ(タジキスタン)
シェケメ・ロック(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)
ニコラス・ダルビー(デンマーク)

<ヘビー級/5分3R>
マレク・ブユウォ(タジキスタン)
デンゼル・フリーマン(米国)

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