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【RIZIN LANDMARK11】榊原CEOに囲み会見で訊く、RIZIN→Road to UFC「存在感を出していけば――」

【写真】「RTUに出るのが大そうなことではない。出るだけだったらRIZINに出るのも一緒。どう結果を出すか」というのは、まさに今のMMAを表している言葉です(C)MMAPLANET

19日(金)、11月3日(月・祝)に行われた神戸市中央区のジーライオンアリーナ神戸で開催されるRIZIN LANDMAK12の追加対戦カード発表記者会見。会見後には榊原信行CEOの囲み会見が行われた。
Interview by Manabu Takashima

会見の席ではRIZIN初参戦の山内渉が「ここをクリアして、しっかり次のステージに行くために頑張ります」と発言。「次のステージ」とは来年のRoad to UFCであることを明かす。

そこでMMAPLANETからは、RIZINで戦いRTUを目指すケースについて榊原CEOに質問したところ、CEOからは熱い回答が返ってきた。会見後に行われた囲み会見では、さらにこの件について訊いてみると――


――山内選手のような形でRIZIN参戦がOKであれば、「自分もRIZINに出たい」という選手も増えて来るかと思います。その点については、どのように思いますか。

「我々の求めるものに合うのであれば――いかんせんRoad to UFCに出る選手は、知名度がなさすぎるじゃないですか。僕も山内選手のことは知らなかったです。『RTUに出ています』と言っても、RTUに出るのが大そうなことではないと思うので。出るだけだったらRIZINに出るのも一緒です。どう結果を出すか、ですから。

広い意味で日本の格闘技界の底上げになり、注目度を集めて『RTUに出たいです』と言っていることが恥ずかしくならないように、山内選手がRIZINの中で存在感を出していけば、RTUへのチャレンジももっと多くの人が背中を押すと思います。

僕たちもプロなので、山内選手にはララミーを壮絶にノックアウトして『RTUで勝ち上がってUFCとの契約を勝ち取って来い』というふうに送り出せたら良いですね」

――そのような選手が増えてきた場合、榊原CEOとしては「RIZINの戦いを舐めるなよ」という気持ちも出てきませんか。

「そうした選手が増えることも仕方ないとは思っていますよ。これだけUFCがMMA、世界の格闘技を――ダナ・ホワイトがボクシングの興行をプロモートし、テレンス・クロフォードのベルトを巻いている時点で、格闘技界の勢力図は大きく変わっているわけです。これはプロモーションのパワーゲームであり、ビジネスなので。

UFCに世界中のトップアスリートたちが集まっている。そのなかで、RIZINでしっかりと活躍することが一つのキッカケとなり――朝倉海だったり、堀口恭司もそうだと思いますが――UFCに認知させることができる。それこそRTUだけでなく、チャンスはあると思うので。

ある一定のファンや選手にそういう想いが生まれることは否定もしないし、それを契約だとか変な縛りで塞ぎたくない。あとはプロモーションとして、どれだけユニークで面白く。RIZINには独特の世界観があり、そこのチャンピオンになりたいんだっていう意志を持った選手を創れるように。RIZINが選手にとって魅力的な場所として輝き続ける。もっと盛り上がり続ける必要があると思っています」

――RTUを目指す選手が「このままRIZINで戦い続けたい」と思うような舞台を。

「そうですね。安藤達也選手とかも、そうじゃないですか。RTUにチャレンジしたり、ONEに参戦したりと海外志向が強かった。でも初めてメイドインジャパンのRIZINで試合をすることで、戦うことの喜びとか、戦ったことへの反響も欲しい。そういうものをRIZINで感じ取り、RIZINで戦いたい。ようやく自分の生きる道を見つけたような感じになっている。

山内選手もRIZINを経験して、RTUをやめてRIZINのベルトを目指しますと言っているかもしれない。その時は大きな心で受け止めます。1回経験してみて、それでもRTUを目指すというなら、頑張ってこいよと。RIZINとしてはその時その時で旬なカード、話題性とかで選択を、羽ばたけたら良いと思います」

■RIZIN51 視聴方法(予定)
9月28日(日)
午前11時30分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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