【PFL CS2025#02】残り9秒の逆転劇。スティーニスがエブレンをRNCで絞め落としてミドル級王座を奪取
【写真】1Rからスティーニスが見せていたバックから逃げる動きが最後の最後で逆転勝ちを呼び込んだ(C)PFL
<PFL世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[挑戦者] カステロ・ヴァン・スティーニス(オランダ)
Def.5R4分51秒 by RNC
[王者]ジョニー・エブレン(米国)
エブレンが細かいパンチのフェイントから右カーフ。スティーニスがパンチで前に出ようとするとエブレンが組みつく。エブレンがスティーニスをケージに押し込むと、スティーニスが態勢を入れ替える。ここでエブレンが離れる。試合がスタンドに戻るとスティーニスが右の前蹴りと右カーフ、右ストレートから左ハイを蹴る。
エブレンも右ストレートを伸ばして右カーフ、ワンツーから左フック、ダブルレッグで組みつく。このままエブレンはスティーニスをケージに押し込み、右腕を差した状態から左ヒジ。再びダブルレッグに入って持ちあげるようにテイクダウンし、スティーニスの右足を超えてハーフガードでトップキープする。エブレンは自分の頭をスティーニスの左脇の下に置いてボディに右のパンチを入れ、肩固めのクラッチを作ってパスガードを仕掛ける。
スティーニスが亀になって立ち上がろうとすると、エブレンは右足を深く入れてパンチを落とす。スティーニスが腰を上げてエブレンに足をフックさせず、胴に巻かれているエブレンの腕を巻き込むようにポジションを返そうとする。ここはエブレンがスティーニスを寝かせてバックに回り、サイドバックからパンチとヒジを入れる。スティーニスも再びエブレンの腕を巻き込みつつ、スティーニスが立ち上がる。右ローを蹴り、エブレンが右カーフを返したところでラウンド終了となった。
2R、エブレンがジャブから前に出る。スティーニスもジャブを返して右ストレートと右カーフ。エブレンもジャブから前に出て、構えをスイッチして左ストレートを打ち、ダブルレッグからテイクダウンを奪う。エブレンはインサイドガードからパンチとヒジを落とし、スティーニスがケージに背中を預けて立ち上がろうとすると、エブレンはスティーニスの両足をフックして立たせない。
ここからエブレンはスティーニスの腰を引いて寝かせると、背中を見せたスティーニスのバックについてRNCへ。スティーニスも腕を外してエブレンを前方に落として逆にバックを狙うが、エブレンが正対してスティーニスを寝かせる。先ほどと同じようにスティーニスがケージに背中を預けて立ち上がろうとするが、エブレンはスティーニスの右足を持って立たせない。スティーニスがヒップスローのようにエブレンの体を返そうとするが、エブレンはすぐにシングルレッグのような形で押し込み、
スティーニスの後ろに回り込む。エブレンはパンチを入れつつ、足をフックしてバックを取ろうととするが、スティーニスがエブレンを前方に落とす。試合がスタンドに戻るとスティーニスは右の前蹴り。エブレンはワンツーから右アッパー、スティーニスの左足にシングルレッグに入る。離れたスティーニスはスピニングバックフィストを放つが空を切る。
3R、スティーニスが右ストレートから左ハイ。バックステップでかわしたエブレンは前に出て右カーフ、蹴り上げるような顔面前蹴りを見せる。スティーニスが右カーフを蹴ると、エブレンは右から左フック。スティーニスは再び右ストレートから左ハイを蹴る。エブレンは細かいパンチから組みつこうとするがスティーニスが足を使って距離を取る。
エブレンはもう一度細かいパンチからダブルレッグで組みつき、離れ際に左フックとヒザ蹴りを繰り出す。試合がスタンド戻るとスティーニスがショートのパンチと左ハイのコンビネーションで攻め込み。ショートの右フックから左ハイ。パンチと左肺。エブレン左フックと右からサブルレッグへ。スティーニスはテイクダウンをディフェンスしながらヒジを入れる。
エブレンは右腕を差した状態から左のヒジとヒザ蹴り。ダブルレッグに入るが、スティーニスがそれを切る。スタンドに戻るとスティーニスが右ローを空振りし、そのまま転倒してガードポジションをとる。エブレンは右のパウンドで飛び込み、スティーニスの三角絞めを担いでバックへ。エブレンが細かくパンチを入れつつ、トップポジションを取ってラウンドを終えた。
4R、エブレンが右ローを蹴り、スティーニスは左ハイを蹴る。ジャブの差し合いからエブレンが右ストレートから左フック、スティーニスは右の三日月蹴りから右ストレート。エブレンも右ストレートから前に出るが、スティーニスが左の三日月蹴りを蹴って、ジャブを突き刺す。さらにスティーニスの右カーフでエブレンが転倒。すぐに立ち上がると、パンチからダブルレッグに入ってスティーニスをケージに押し込む。
ここはエブレンが無理にテイクダウンを狙わずに離れる。前に出るエブレンが細かいパンチを繰り出し、スティーニスは右フックを打ち返し、パンチから左ハイを蹴る。さらにスティーニスはジャブを細かく当てるが、エブレンがダブルレッグでスティーニスをケージに押し込む。スティーニスがギロチンを狙うとエブレンが離れる。
すかさずスティーニスが前蹴りをボディに突き刺し、エブレンがダブルレッグからケージに押し込む。エブレンが離れ際にヒジを振り、スティーニスは左ミドルを蹴る。打撃のプレッシャーをかけるスティーニスが左右のストレートから左ハイ、ケージを背負うエブレンにパンチをまとめる。
5R、スティーニスがジャブ、右の前蹴りと左ハイを蹴る。エブレンも左ハイと右カーフを返す。スティーニスは左右のストレートを当て、エブレンのパンチをもらっても左の三日月蹴り、スピニングバックキックを蹴る。エブレンがこれに合わせて組みつくと、スティーニスも回転して脱出しようとするが、エブレンがバックキープする。
エブレンは左足を深く入れて、右腕でスティーニスの右腕を持って左のヒジを入れる。スティーニスも腰を上げてエブレンをバックから落として立ち上がるが、エブレンがワンツーからダブルレッグで組みつく。エブレンはスティーニスをケージに押し込み、スティーニスのバックへ。そのまま崩してスティーニスを亀にさせる。
エブレンはバックコントロールから細かくパンチを入れる。スティーニスはエブレンの腕を持って巻き込む動きからバックを取り返すと、右腕を入れてRNCへ。試合残り9秒でスティーニスがエブレンを絞め落とし、劇的な一本勝ちでPFLのベルトを巻いた。