【PFL Europe2025#02】ジャブ、左ミドル&テンカオ。完全無欠のラピルースが、タレブを無力化3-0判定勝ち
【写真】タレブのアグレッシブさ、爆発力が全て無力化された。ファン、プロモーター受けはしないだろうが、強い……(C)PFL
<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
タリ・アレブ(スウェーデン)
サウスポーのラピルースが左インローを蹴る。ジリジリと距離を詰めるタレブは、ラピルースのバックハンドにカウンターのフックを狙う。ラピルースの左ハイを捌いたタレブが、細かいパンチを纏める。直後にラピルースは左ミドルを決めるが、左リードフックを被弾する。すぐにジャブを当て返したラピルースが蹴りを織り交ぜて攻撃すると、なかなかタレブは距離を詰めることができない。
ジャブで誘い、テンカオを入れたラピルースがケージ前を左右に回りタレブに接近戦を許さない。それでも振りが大きくならないタレブは踏み込んで右フックから左のコンビを繰り出す。クリーンヒットはせず、スピニングバックフィストも空振りしたタレブは左ヒザをボディに受けながら組んだがテイクダウンできなかった。
2R、ラピルースはジャブを伸ばし、タレブの前進に左のカウンターを伺わせる。タレブは左リードフックを空振りし、インロー。前に出たラピルースの右ハイは空振りに。右フックを届かせたタレブに対し、ラピルースが左ミドルを蹴る。サークリングから踏み込でパンチ、さらにヒザを繰り出すラピルースはタレブのステップインに左オーバーハンドを合わせてダウンを奪う。
鉄槌の追い打ちをかけたラピルースは、腕十字を防いでさらにパンチを打ちつける。クローズドを取ったタレブは三角も対処され、クローズドガードを強いられた。
タレブが左を差してスクランブルを狙うと、ラピルースは自らスタンドへ。ここで初めてケージ中央を取ったラピルースが左ハイ。タレブは前手を制され、さらにカウンターが頭に残っており踏み込めない。タレブがショートフックを纏めても、ラピルースは簡単にバックステップでかわした。
最終回、ラピルースは左ミドルを入れ、ワンツーからスリーを伸ばす。さらにインローから左と攻撃を散らし、テンカオと一方的に攻め立てる。タレブは必死のクリンチも、ヒザを見せて離れる。ボディ、顔面と頭の位置を変えてパンチを繰り出すラピルースは、パンチも見切れている。付け入る隙を見せないラピルースに対し、ジャブ、左ストレート、左ミドルを受けたタレブは前に出るとカウンターの左を被弾する。
ラピルースはここで組みを見せたが、ここはタレブが逆にケージに押し込む。こうなると時間が進み、いよいよ判定勝ちに近づくラピルース。残り2分を切って離れたタレブは左ストレートから右を被弾。それでもタレブは懸命に右を振るい、スピニングバックフィストもラピルースは射程外の位置に。最後まで距離を詰めるところにパンチを受け、距離を外されたタレブは完敗。
ラピルースはブーイングのなかで、自分のやるべきことをやり切りフルマークの判定勝ち――も、館内は再びブーイングに包まれた。