【Fight&Life#109】モンゴル紀行より、ジャダンバ・ナラントガラグ「スーパーMMAファイターを世界に」
【写真】チンギス・ハンの末裔の東征、征西が始まった(C)MMAPLANET
27日(金)発売のFight & Life#109にFight& Life紀行:モンゴル編が掲載されている。
Text by Manabu Takashima
14日にモンゴルはウランバートルのASAアリーナで開催されたMGL-1 FC22を中心に、モンゴルMMA界の今とこれからをリードするファイターにスポットを当てられた同紀行で、トンガーことジャダンバ・ナラントンガラグのインタビューから抜粋した言葉が紹介されている。
ここでは大会翌日にモンゴルMMA界のパイオニア=元K-1 MAX戦士で戦極ベテラン、さらにLegend FCとONEのフェザー級を制したトンガーに尋ねたMGL-1FC22の印象等をお届けしたい。
──新生MGL-1FCから一晩、改めてどのような印象を持ちましたか。
「良い試合も多く。凄く印象的な夜になりました。MGL-1FCが2歩、3歩と前進したと思います。イベントとしての質が、以前のMGL-1FCよりずっと良くなりましたね」
――MGL-1FC新章が始まりました。実際にMGL-1FCの現地取材をさせていただいたのは1年半ぶりだったのですが、ショーサイズは当然として……何よりも試合内容が進歩していると感じました。
「ファイターの技量は、とても上がっています。モンゴルでは海外の大会でのチャンピオンも誕生していますし、米国も含め多くの国で試合をする選手が出てきています。なにより、若い世代のファイターが増えてとレーニングも凄くハードに行っています。その結果、互いに切磋琢磨して一歩一歩強くなっているように感じます」
――トンガーの生徒も含め、日本で試合をする選手も増えました。モンゴルの選手にとって日本での試合経験はいかに生きていますか。
「モンゴルの選手、特にシャンダスMMAのファイターは日本で試合をする機会を得ることが出て、物凄く強くなれました。凄く成長しています。海外で試合をするということは、精神的に強くなれるだけでなく、色々なことが体験できます。シャンダスの選手は……オトコンバートル・ホルドバートル、ダギースレン・チャグナードルジ、シンバートル・バットエルデネが日本で戦うのと同様にエンフロギル・バートルフーがONE、そしてオトゴンスレン・スフバットとトール・ナムナンバヤが中国のJCKで試合をしています。それらの地で経験したことを彼らは共有し、若い選手に伝えていることでシャンダスMMAのファイターの成長を加速させているのです」
――ではシャンダスMMAのヘッドコーチとしての目標。そしてMGL-1FC首脳として次の目標を教えてください。
「シャンダスMMAのコーチとしては、エンフロギル・バートルフーがONE世界フェザー級王座を獲得できるよう全力で指導します。もちろん自分だけでなく、シャンダスMMAの皆でハードにやっていきます。そして若い選手、モンゴルMMA界の次世代の選手たちがMGL-1FCで戦えるように鍛えます。
MGL-1FCの人間として、引き続き優れた選手の発掘と彼らが良い経験ができる場として活動し、モンゴルを代表するスーパーMMAファイターを世界に送り出したいです」
新体制となったMGL-1FCの変化とモンゴル人ファイターの強さ。MGL-1FC22の裏側も紹介されたモンゴル紀行が掲載されたFight&Life#109は27日(金)発売です。