【BRAVE CF95】これは見逃せない……神龍に勝ったホセ・トーレス✕福田龍彌を下したエレンガイポフが対戦
【写真】もっと日本での活躍も見たかったけど……(C)RIZIN FF
昨年の大晦日RIZIN DECADEで神龍誠に競り勝ったホセ・トーレスが、2023年12月にカザフスタンのNAIZA FCで福田龍彌から判定勝ちを収めているジアス・エレンガイポフと戦う。
text by Manabu Takashima
30日(金・現地時間)、スペインはカナリア諸島──イベリア半島よりも西アフリカ沿岸のようがずっと近い群島で、両者の対戦は実現する。テネリフェ島サンタ・クルス・デ・テネリフェのパベヨン・インスラル・サンティアゴ・マルティンで開催されるBRAVE CF95が、トーレス✕エレンガイポフの舞台だ。
大晦日の神龍戦もBRAVE CFとRIZINのクロスプロモーションという関係で実現し、その後もトーレスだけでなくムハマド・モカエフというBRAVE CFとの契約下にあるワールドクラスのフライ級戦士の日本マット登場が期待されていた。しかし、BRAVE CFは独自でフライ級王座決定トーナメントを開くという話が伝わってくるなど、RIZINとの行き来は途絶えていた。
結果、今月になってモカエフはカラテ・コンバットに出場して跳びヒザでKO勝ち。トーレスはエレンガイポフとのタフマッチに臨むこととなり、彼らのRIZINフライ級GP出場は現実的に消滅したと判断して良いだろう。
そんなトーレスと対戦するエレンガイポフにとって、今回は2度目のBRAVE CF出場となる。砂漠のMMA初戦でエレンガイポフは、あのレベルが高いLFAブラジル大会で2勝1敗と勝ち越しているマルシアーノ・フェヘイラに判定勝ちを収め、今回の試合を迎える。
福田と対戦した際に、(完全にジューサー認定を受けていたとはいえ)エレンガイポフはバックスープレックスを含め、テイクダウンを決め続け、コントロール&パンチで福田を圧倒した。エレンガイポフがトーレスを同じようにドミネイトできるのか。トーレスとしては、序盤はテイクダウンを奪われても、すぐにスクランブルに持ち込み背中を預けるのはなく、離れてスタンド戦に戻りたい。
背中をキャンバスにつけるのではなく、テイクダウンの猛威を防ぎ、逆に近距離の打撃──できればコンビネーション──で攻勢に出られるようだとトーレスのペースで試合が進むことも考えられる。
とはいえUFC時代にはジャレット・ブルックスのレスリングに苦しみ、神龍にも序盤はテイクダウン&コントロールを許していたトーレスだけに、エレンガイポフを相手に近距離打撃中心のMMAに持ち込むことは簡単ではない。分があるのはエレンガイポフ。フライ級ワールドクラス・ファイトだ。
■視聴方法(予定)
5月31日(土・日本時間)
午前4時~ DAZN