【Road to UFC S04 Ep04】エフェと対戦、ドン・マーファン「コンテンダーシリーズを戦うのと同じ気持ち」
【写真】アジア系の顔立ち。22日はアーロン・タウ&セバスチャン・スーレイのオーストラレージア(C)MMAPLANET
本日23 日(金・現地時間)、中華人民共和国は上海のUFC PI上海で開催されるRoad to UFC2024 Ep04。日本勢のおおとりとなるエフェヴィガ雄志の相手が、豪州のドン・マーファンだ。
text by Manabu Takashima
現UFC世界ウェルター級王者JMDがキャリアを積んだEternal MMA、そしてHEX FSというドメスティック・プロモーションからコンテンダーシリーズというUFCへの路が確立された豪州にあって、Road to UFCへの参戦が可能になったことを彼はどう捉えているのか。
その返答を訊く限り、試合で見せる強い意志の根底にスマートは思考が存在することが伝わってきた。
──エフェヴィガ雄志選手との試合を3日後に控え、今の気持ち教えてください(※取材は20日に行われた)。
「最高だよ。ワクワクしているし、試合を戦う準備はできている」
──Eternal MMAでドンの試合をフォローさせてもらってきましたが、この姓名とルックスからアジアのどこの血が入っているのだろうかと思ってきました。
「僕は豪州のブリスベンで生まれ育ったけど、父親が香港生まれの中国人なんだ。母は豪州人だよ」
──ではドンが格闘技を始めた理由を教えていただけますか。
「マーシャルアーツは僕にとっては身近な存在だった。父がずっとジャッキー・チェンの映画を視ていて(笑)。ジャッキー・チャンは僕のスーパーヒーローだったよ。その影響もあって地区の空手道場やジャパニーズ柔術のジムに通うようになったけど、あまりシックリこなかった。そんな時に……ハイスクール時代かなMMAのジムを見つけ、これ以上のモノはないと感じて練習を始めると、もう辞められなくなった。
学校に行く前に練習をして、学校にいっても講義中に睡眠をとり、また夜に練習に行っていた。卒業してフルタイムでMMAのトレーニングをするようになったんだ」
──MMAを始めた時、目標はどこに置いていたのでしょうか。
「UFCのチャンピオンになること。皆、そんなこと無理だっていう人ばかりだったけど、毎日のように口にしていると誰も何も言わなくなったよ(笑)」
──豪州にはEternal MMAやHEX FSというフィーダーショーが存在し、そこからコンテンダーシリーズを経るなどしてUFCと契約するルートがありました。その状態でRoad to UFCがオーストラレージアのファイターに門戸を開いたことをどのように捉えていますか。
「今の豪州のMMAサーキットって、世界中のどこよりも良い状態だと思う。才能のある選手にとって、UFCへのルートが複数あることは素晴らしいことだよ。それがMMAというスポーツ人気を底上げに通じ、MMAへの人々の関心も持続的なモノになる。
ファイターもそれだけ真剣にMMAに取り組むことになるに違いない。結果、豪州のMMAファイターのレベルはさらに上がり、このスポーツで結果を残す人間も増える。凄く良いことだよ」
──ところでコンテンダーシリーズのフォーマットは、一発勝負。そしてダナ・ホワイトが拍手をすれば契約濃厚。ただし、UFCで戦うようになると安定度に欠ける嫌いもあります。他方Road to UFCはトーナメント方式で、とにかく3試合連続で勝利すると契約が成るという環境下で試合を戦います。
「僕個人としては、何も変わらない。コンテンダーシリーズのような試合をするよ。危険なファイトを皆に見てもらう。そうやって僕はMMAを戦ってきたから。いつだってフィニッシュを狙って戦ってきた。判定で競り勝とうなんて思ったことはない。今回の試合もコンテンダーシリーズを戦うのと同じ気持ちで挑む」
──では対戦相手エフェヴィガ雄志選手の印象を教えてください。
「良いファイターだ。11勝0敗というレコードを残せるには、それだけ力が伴っているということ。きっとユージは彼の持つ全ての力を使ってドミネイトしようとするだろう。骨の折れるタフな試合になるに違いない。でも、僕のやるべきことは自分の試合をすること。
自分の意志をぶつける。それこそが僕の一番の武器だ。相手が遮断してこようとしても、僕のゲームに付き合うことになる。ユージは簡単な相手じゃないけど、僕の手が挙げられることを信じている」
──ドンの強みはグラップリングもそうですが、とにかく気持ちが折れない。強い気持ちで戦い続けることかと。
「試合中、常にプレッシャーを与える。ユージがリラックスできる時間を創らない。そして、僕が戦いやすい状況下にユージを置く。それができるかどうかが、勝負の鍵となるだろう。このトーナメントではただ勝つことだけを目標とせず、対戦相手全員から危険な勝ち方をする。国際的な舞台で戦える力があることを証明するつもりだ」
■視聴方法(予定)
5月23日(金)
午後10時00分~UFC Fight Pass
午後10時00分~U-NEXT(Ep03から続き)
■ROAD TO UFC S04 Ep04対戦カード
<Road to UFC S03フェザー級決勝/5分3R>
チュウ・カンチエ(中国)
シェ・ビン(中国)
<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
ドン・マーファン(豪州)
<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
チャン・シンクゥ(中国)
ローレンス・ルイ(ニュージーランド)
<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・サンウク(韓国)
神谷大智(日本)
<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
井村塁(日本)
ヴァン・イ・ギエム(ベトナム)