【Pancrase353】浜本が最終回に猛攻も及ばず。序盤にテイクダウンを狙い続けた大塚がユナニマス判定勝ち
【写真】3Rの失速で、快勝という印象は残せず(C)MMAPLANET
<フライ級/5分3R>
大塚智貴(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
浜本キャット雄大(日本)
大塚が左へ回って左インロー。浜本のローをバックステップでかわし、左ミドルを受けたあとに左フックを当てる。バランスを崩した浜本を追い、バックについた大塚がリフトする。バックコントロールから、正対した浜本をハイクロッチでグラウンドに引きずり込んだ。亀になってからスタンドに戻った浜本をケージに押し込む大塚。しかし浜本に切り返され、ケージから離れる。
ローの蹴り合いで、浜本が右カーフを極める。大塚が左右フックでプレスを掛けると、浜本が左フックで下がらせた。続いて浜本の右がヒットする。大塚は足を滑らせながらダブルレッグで入るも、これはスプロールされてしまう。立ち上がった両者、ケージレスリングになると大塚がバックを狙い、さらにすくい上げてグラウンドへ。立ち上がる浜本をケージに押し込み、ハイクロッチで捕らえる。切った浜本が右ヒジを見せた。初回はジャッジ3者とも大塚の10-9としている。
2R、浜本の右カーフがヒット。打ち終わりにパンチを狙われた大塚は細かく手を出す。浜本の左フックを受けた大塚が一瞬腰を落とすが、ダブルレッグで飛び込んだ。起き上がる浜本のバックに回る大塚。浜本が左に回って離れる。シングルレッグでドライブした大塚は、一度リフトアップしてからバックに回り、左足を差し入れた。ダブルレッグに切り替えると、浜本が両腕を差し上げて切り返すが、ここで浜本のヒザ蹴りが大塚の下腹部に入り試合は中断される。
再開後、浜本が右カーフを当てる。大塚は顔面にパンチを集めるが、右腕を差し上げた浜本に押し込まれる。左腕を差し返した大塚がシングルレッグ、さらにアンクルピックからバックを狙う。ここで離れた両者は至近距離でのパンチの打ち合い、さらに蹴りを見せてラウンドを終えた。このラウンドもジャッジ3者が大塚の10-9につけている。
最終回、浜本の右を交わしてシングルレッグで組んだ大塚だが切られてしまう。尻もちを着いた大塚のトップに回った浜本が鉄槌とパウンドを落としていく。大塚は微妙にケージを掴みながら足で浜本を突き放した。一旦離れた浜本がグラウンドに戻り、大塚にパウンドを浴びせる。明らかに疲労が見える大塚の顔面を、浜本の拳が襲う。強烈な左を受ける大塚の表情は、意識が薄れているようにもみえるが……。
離れようとした大塚に対し、トップキープを続ける浜本がパウンドを連打するも、浜本も疲れたか。大塚が蹴って離す。しかし両者がスタンドに戻ると、すぐに浜本が大塚をケージに押し込んだ。切り返した大塚がシングルレッグで組むと、浜本はヒジを連打するが、大塚がリフトアップからバックに回ってRNCへ。浜本は仰向けになり、試合終了のホーンを聞いた。
3Rは確実に浜本が取ったと思われるが、1~2Rは大塚が抑えているため逆転はならず。ジャッジ3者とも29-28で大塚がユナニマス判定勝ちを収めた。