【ONE】与座優貴、目標は武尊・野杁正明と3人での王座獲り「ONEには戦いたい選手がたくさんいる」
【写真】与座は空手で培った蹴り技と試合運びでONEのベルトを目指す(C)TAKUMI NAKAMURA
25日(金)、東京都世田谷区用賀のVASILEUS GYMにて、ONE Championshipへの参戦が決まった与座優貴が武尊・野杁正明を交えて記者会見を行った。
text by Takumi Nakamura
22日にONEとの契約を発表し、初めて公の場に出た与座は「ようやく念願のONE Championshioに参戦させてもらえるということで、本当ワクワクしています。ONEには戦いたい選手がたくさんいるし、先輩たちが世界と戦う背中を見てきて、やっと自分もそのリングで戦えるということが本当に楽しみです。これから色んなやつを倒してONEのベルトを獲ろうと思います」と挨拶。
ONEの先輩となる武尊と野杁からは「やっと優貴がONEに参戦することになって、チームメイトとしてもすごく嬉しいし、優貴の強さは練習でもそうだし、K-1での戦いでも見てきて分かっているので、優貴の強さを世界中に知らしめてほしいなと思います」(武尊)、「優貴のONE参戦は純粋に嬉しく思います。K-1時代はなかなか相手もいなくて、僕も優貴も同じ状況だったんですけど、胸を張って堂々と世界と戦える舞台を選んでくれたので、ONEで優貴の強さを表現してほしいなと思います」(野杁)と激励された。
K-1時代はライト級(62.5キロ)で戦ってきた与座は、ONEではハイドレーションテストが実施されることも踏まえてバンタム級(65.8キロ)を選択し、キックボクシングルールで戦うことになる。会見での質疑応答では武尊が現役続行を表明し、与座は武尊・野杁と3人でのONE王座奪取を宣言した。会見のMMAPLANETとの質疑応答は以下の通り。
――与座選手はラウンドマストも含めたONEのルールや最低基準を見てどう感じていますか。
与座「意外と自分には向いてるのかなと思います。空手で培った受け返しというか、自分の攻撃で始めて自分の攻撃で終わるというのは、自分が大事にしてるところの一つなのでで、そういった意味ではONEのルールも全然問題ないというか、むしろ向いてるのかなと思います。ただ階級が少し上がるので、そこの外国人選手のフィジカルというところは試合をしてみないと分からないですけど、それに向けてもオランダでスパーリングを積み重ねてきたんで大丈夫かなと思っています」
――武尊選手・野杁選手から見て、与座選手のどんな部分がONEで通用する、武器になると感じていますか。
武尊「ONEの選手は蹴りが上手い選手やムエタイの選手も多いんですけど、優貴は蹴り技も得意だし、空手をやっていたので蹴りのディフェンスも得意なので、そういう部分ではすぐにアジャストすると思います」
野杁「優貴は本当に殺傷能力がある技ばかりで、1発で終わるわけでもないですし、コンビネーションも多彩です。判定で勝つにしても、KOで勝つにしても、多分優貴は本当にONE向きというか、全部が通用するんじゃないかなと僕は思ってます」
――チャトリCEOが海外メディアで与座選手のONE参戦について「マイク・タイソンのような選手がやってくる」と発言していましたが、それを聞いて率直にどう思いましたか。
与座「例え話だと思うんですけど、僕の例えにそういうすごい偉大な選手の名前を出して、引き合いに出してもらえるというのは、しっかり期待や評価もしてもらえていると思うので、純粋に嬉しいです」
――将来的にキックルールだけでなくOFGのムエタイルールにもチャレンジしたいという気持ちはありますか。
与座「いやぁヒジはちょっと怖いですね。ヒジをもらうのはまだいいんですけど、ヒジで切られて縫うのが嫌なので(笑)、とりあえずキックに集中します」
――個人的には与座選手がナビル・アナンのような規格外のサイズの選手と戦ったらどう攻略するんだろうと思うのですがいかがでしょうか。
与座「結構(攻略する)自信はあります。いずれ戦う時もくると思います」