【Bloom FC04 】福岡で花開くか。モンゴルの天然ソドノムドルジ「オファーを受けた時、90キロでした」
【写真】66.1キロで計量クリア。23.9キロ減量したことになる(C)BLOOM FC
本日26日(土)福岡市南区n福岡市立南体育館で開催されるBloom FC04のメインでソドノムドルジ・プレブドルジが柿原PR昇汰と対戦する。
Text by Manabu Takashima
ソドノムドルジは昨年7月にGladiator Challenger Series02に来日し、松嶋こよみのテンカオで敗れ以来、再来日を信じて弱点の克服に努めてきたという。
それでいて3月に初めてにオファーを受けた時の体重は90キロ!!柿原の情報がなくても「マツシマの方が強いから問題ない」とド天然ぶりを発揮したソドノムドルジは、昨日実施された計量は66.1キロでクリアしている。また同大会のプロモーター奥宮ハント氏もハントレンジャーの名で出場、ニコラス・カタロンを戦うBloo FC。今時珍しいライブ配信もない大会──故に、モンゴルの天然ソドノムドルジの豪腕が福岡で炸裂することはあるのか。気になるところだ。
――ソドノムドルジ選手、9カ月振りの日本での試合になります。
「元気でいましたかぁ(笑)」
──なんとか生きています(笑)。今、福岡に到着したばかりだと伺いましたが、ソドノムドルジ選手こそ疲れを感じさせない笑顔ですね(※取材は23日に行われた)。
「去年に来た時より、ずっと体調は良いです。前回の試合は準備期間が短くて、減量に苦労をしました。今回はじっくり体調を落とせてきたので、調子が良いです。今は70キロですが、あと4キロは余裕で落とせます」
──再び日本で戦えることに、どのような気持ちですか。
「また日本で試合ができると信じていました。そして100パーセント、勝つつもりで日本にやってきました。前回の試合で見えた課題を克服し、練習をずっと積んできました。もう宿題は終わっています。今回は絶対に勝ちます。試合のオファーが届いた時は、本当に嬉しかったです。ただ、あの時は体重が90キロあって(笑)」
──えっ!!!!!
「年末に飲み食いをして、2月から3月も旧正月で食べ過ぎて体重が増えていたんです。このままじゃ拙い、体重を落とさないといけないと思っていた時、3月4日にオファーがあってちょうど良かったです」
──ちょうど良かった……。2カ月で25キロも体重を落とすわけですね。
「現時点では20キロですね(笑)」
──90キロの体重を抱えて、練習をしていたのですか。
「練習が終われば88キロぐらいに落ちていました。また食べて90キロ、そんな感じでした(笑)」
──……。今回は福岡のBloom FCの試合です。到着したばかりですが、東京と福岡の違いは感じましたか。
「空港からホテルについたばかりなので、何も分からないです(笑)。ただ飛行機から見た夜の街が本当に綺麗でした。タイムラプスで動画を撮って、今も眺めていたんです。一つ凄く良かったのが、気候が良いことです。去年の7月に日本に来た時は、本当に暑くて辛かったので。今回は風もあって、涼しくて。モンゴルの夏のようで、最高です」
──松嶋選手と戦った後、試合機会はなかったのでしょうか。同じ週末にモンゴルでNFCが旗揚げして、盟友のテムーレン選手も出場しますが。
「あれから試合はなかったです。マツシマ戦で学ぶことが多くて、あれ以来練習に集中してきたんです。あと日本からのオファーをもらっていたので、NFCで戦いたいという気持ちはなかったです」
──なるほどです。前回の日本での試合から、一番成長したところはどこでしょうか。
「それは秘密にさせてもらって良いですか(笑)。試合で、見せます」
──承知しました(笑)。では対戦相手の柿原選手の印象を教えてください。
「試合映像をチェックしようと思っても、全然、動画がなくて。でも大丈夫です。技術力があるとは聞いていますが、自分もあるので。対戦相手に思うことは、彼が受けてくれたので試合ができるということです。だから凄く感謝しています。それにマツシマという、もっと強い選手と戦ったので彼の実力とかは別に気にしていないです。本当に練習をハードにしてきました。去年の自分とは違います」
──4勝1敗の選手との試合。日本で戦い続けるには、勝利は絶対の試合かと思います。
「やれるだけのことはモンゴルでやってきました。モンゴルでは『その日の空が決める』という言葉があります。どれだけ強い選手でも、一発の打撃で負けることもあります。そこはもう運命であって。勝敗については何もいえないですが、心の準備もできています。勝利を信じて、ミスをしないよう集中するだけです」
──では、土曜日は福岡のファンの前でどのような試合がしたいですか。
「つまらなくない、面白い試合をしたいと思っています」
■Bloom FC04主な対戦カード
<フェザー級/5分3R>
柿原PR昇汰(日本)
ソドノムドルジ・プレブドルジ(モンゴル)
<60キロ契約/5分2R>
中尾あづき(日本)
ホ・ジュンギョン(韓国)
<ストロー級/5分2R>
泰斗(日本)
木内スキニーゾンビ(日本)
<73キロ契約/5分2R>
ハントレンジャー(日本)
ニコラス・カタロン(米国)