【SUPER RIZIN04】汚名返上?! ヘビー級GP準決勝=サモチュク戦へ、アウグスト「問題なくフィニッシュ」
【写真】怖くて危険なヘビー級のファイトを見せることができるか (C)MMAPLANET
27日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催される超RIZIN04で行われるRIZIN World GP2025ヘビー級トーナメント準決勝2試合。そのうちの1試合でブラジルのジョゼ・アウグストが、ポーランドのマレック・サモチュクと対戦する。
Text by Manabu Takashima
5月4日の男祭りで開幕したヘビー級GPだが、熱狂の東京ドーム大会でエアポケットに落ちてしまったかのような3試合に。初来日の海外勢が多く、トーナメント戦で手堅く勝ちにいく姿勢と同時に、RIZINルールに不慣れな面も伺えた。
その代表格がLFA代表のアウグストだった。スダリオ剛からダウンを奪い、無防備の状態の顔面に蹴りを行けることなく、スダリオが立ち上がるのを待ってしまった。あれから2カ月、KSW代表のサモチュク戦を前に、アウグストはサッカーボールキック、踏みつけ、グラウンドでのヒザ蹴りが自在に使えるようになったことを強調した。
――マレック・サモチュクとの準決勝が3週間後に迫ったジョゼです。今の気持ちを教えてください。
「最高の気分だ。前回の試合をしっかりと洗い直して、そのまま休むことなく準決勝の準備をしてきた。もう現時点で、いつでも戦える状態になっている(※取材は8日に行われた)」
――5月に初めてRIZINを戦った時は、どのような気持ちでしたか。
「これまでも数多くの選手から、日本の話を聞いてきた。ファンがどのように選手と接しているのかをずっと聞かされてきたけど、僕のなかでそのファンの存在が真実となった。とにかく格別な経験になったよ」
――男祭りは日本の格闘技界で最大のショーの一つでした。そして多くのファンが集まり、大きな盛り上がりを見せました。ただし、ワールドGPヘビー級トーナメントの3試合に関しては、そうではなかったです。
「そうだね、ヘビー級トーナメントは自分の試合を含め、ファンが喜んでいなかったことは伝わってきた。自分はスダリオはもっと攻撃的なファイターだと思っていた。でも彼はダウンを奪われたパンチで、完全にビビってしまった。自分もダウンを奪った時、サッカーボールキックで試合を終わらせることができていたはずだ。それなのに……待ってしまった。
あのダウン後、スダリオは全く出てこなくなった。今回の試合は考え方を変えて臨む。ファンのためにも、全く違うファイトをしたいと思っている。倒れてグラウンド状態の相手に対して、自然に蹴りができるようトレーニングを積んできた。とにかく、1回戦とは違う戦いをするつもりだ」
――ジョゼが言っているように、あそこでサッカーボールキックを蹴っていれば試合は終わっていた可能性は高かったと思います。と同時に、あのノックダウンを奪った攻撃で実力の片鱗を見せていたと思います。
「さっきも言ったけど、とにかくこの間にサッカーボールキック、踏みつけ、グラウンドでのヒザ蹴り、下になった時の蹴り上げを徹底して練習してきた。グラウンドでの蹴り技を体にしみこませてきたよ。
テイクダウンを狙われると、切って即座にヒザを叩きこむ。これらの攻撃は、前の試合で一切使えていなかった。まだ完全に馴染んだとは言えないけど、凄くスムーズにRIZINだから許される攻撃が出せるようになってきている。もう、前回のような試合にはならない。
そして自分がRIZINルールでどこまでやれるのか、今回の試合で証明したい。日本のファンに楽しんでもらい、トーナメントで優勝する」
――対戦相手のサモチュクも、同じように考えて27日にはリングに上がるかと思います。
「でも、打撃戦は仕掛けてこないだろう。テイクダウンを狙うだけで。彼のことを決して軽く見ることはない。良いファイだ―だと思う。でも、自分と戦って勝ち目はないだろう。基本、打撃から組んでテイクダウン。そしてグラウンドでフィニッシュを狙うファイターだけど、思い通りにはいかない。まず自分を相手にして、打撃で彼が有利に戦えることはない。そうなると、組みにも影響が出てくるに違いない。あの戦い方をしてきても、問題なくフィニッシュできる」
――このGPで優勝するとライアン・ベイダー戦が待っています。
「何年もライアン・ベイダーの試合を見てきた。彼のような一つの時代を築いたファイターと戦う機会を得られたら最高だ。GPに優勝して、自分がライアン・ベイダー戦に名乗りをあげてみせる。その前に次の準決勝では、前回と違う戦いをするから楽しみにしてほしい」
■視聴方法(予定)
7月27日(日)
午後1時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!