【UFC ABC09】蹴りを散らしたシャラ・マゴメドフが、ヒザ&ヒジでバリユーを追い込み再起の判定V
<ミドル級/5分3R>
シャラ・マゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)
MVP戦でキャリア初黒星を喫したマゴメドフが、巨大なファンベースを持つアブダビで再起戦。まず右ローを蹴ったマゴメドフが、左ロー。ケージの前を左右に移動するマゴメドフが、右オーバーハンドからローを蹴っていく。さらにインロー2発でバリユーの姿勢を乱す。組んだバリユーがケージにマゴメドフを押し込み、持ち上げてテイクダウンを決める。マゴメドフはすぐに立ち上がり、エルボーを打って離れる。バリユーは頭を下げてジャブを伸ばし、ステップインにマゴメドフが跳びヒザを迎え撃つ。
そのまま組んだバリユーだが、テイクダウンは奪えず体を入れ替えたマゴメドフがヒザ、ヒジを繰り出して離れる。ジャブ&右ローをマゴメドフはサイドキックで突き放し、右ローを蹴る。飛び込んでクリンチのバリユーがエルボーを受けて離れるが、ローを受け続けている。スイッチスタンスで軽快に動くマゴメドフ、前方回転しながら蹴りを見せた。
2R、初回と同様にケージ前を左右に移動しつつ、サイド、ローをスイッチしながら繰り出すマゴメドフ。前足でブラジリアンキックのマゴメドフは、バリユーのステップインにカウンターを合わせようとする。さらにエルボーを合わされたバリユーが下がると、蹴りを散らす。バリユーは組んでもヒジを受けて離れ、掛け蹴り、左ハイを受けそうになる。
と、同時に踏み込んだタイミングでバリユーの右がマゴメドフの鼻を捕らえる。鼻血を流すマゴメドフにダーティーボクシングでアッパーのバリユーは、一旦離れてもすぐにクリンチでヒザ、ヒジを見舞っていく。バリユーはダブルに出て持ち上げてテイクダウン。マゴメドフはすぐに立ち上がって左エルボーを2発打ち込む。さらにヒザを腹に連続で突き刺したマゴメドフが離れて左右のパンチ、サイドキックを入れる。ボディ、ヒザ蹴り、左ハイとマゴメドフが攻撃をまとめた。
最終回、マゴメドフが右ロー&左インローを蹴る。マゴメドフの跳びヒザに、組んだバリユーはシングルにエルボーを落とされ胸を合わせる。離れて内回し蹴りのマゴメドフは右手をグルグルと回し、左ジャブ。バリユーはワンツーで前に出て、ジャブを伸ばす。ローで応えるマゴメドフは、いかにも跳びヒザを出すという雰囲気でサークリング。案の定、バリユーのテイクダウン狙いを跳びヒザ、あるいはテンカオを迎え撃った。それでもバリユーは組んでクリンチへ。体を入れ替えたマゴメドフが右エルボーを2発打ちこんで離れると、ヒザ蹴りから左ハイを狙う。
マゴメドフはシングルレッグを狙い、クリンチでヒザ蹴り。ついに倒れたバリユーにパウンドを落とし、最後は踏みつけを狙う仕草を見せ時間に。マゴメドフは3-0の判定勝ちを手にした。