【UFC314】ラポーゾはTDから抑え込めず。立ち上がり続けたスムダーチーがスプリットで連敗脱出
<フライ級/5分3R>
スムダーチー(中国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
ミッチ・ラポーゾ(米国)
互いにサウスポー。ラポーゾが大きく左に回る。スムダーチーがフェイントを見せながら左ロー、右ジャブを見せる。ラポーゾが中に入って左ストレートを打ち込み、再び左に回っていく。スムダーチーの左をかわし、左ストレートから右フックを返すラポーゾ。スムダーチーも左カーフを蹴る。ラポーゾがスイッチして右に回るも、サウスポーに戻して左へ。続いてニータップでドライブし、スムダーチーにヒザを着かせたが離れた。
スイッチしながら左右に回るラポーゾを追い、左ストレートを伸ばすスムダーチー。スムダーチーのカーフキックを受けながらも、ボディロックで飛び込んだラポーゾがバックに回った。スムダーチーも前転で振り落としにかかるも、スムダーチーがバックをキープする。スムダーチーがケージまで下がってラウンド終了を待った。
2R、ラポーゾがスイッチ&サークリングする。スムダーチーが左右のインローを放つも、ラポーゾの足を止められない。ラポーゾの左にスムダーチーが左ストレートを合わせる。スムダーチーが左ローを空振りすると、ラポーゾは一気に距離を詰めてニータップからドライブする。しかしケージ際で深追いしない。ケージ中央でスムダーチーがワンツーを突き刺す。左跳びヒザを見せるがラポーゾのサークリングは止まらず。会場からブーイングが飛んだところで、ラポーゾの左ローを受けたスムダーチーが尻もちを着いた。
スタンドに戻り、互いに牽制の攻撃を見せるなか、ラポーゾが距離を詰めていく。スムダーチーの右スピニングバックキックをかわしたラポーゾがダブルレッグで飛び込む。バックに回るもスムダーチーを抑えることはできず、ラポーゾが離れた。ラポーゾはシングルレッグでドライブするも、スムダーチーがウィザーで耐える。ボディロックからダブルレッグへ、さらにボディロックで崩していくラポーゾ。しかしテイクダウンは奪えずラウンドを終えた。
最終回もラポーゾが左右にスイッチ&サークリングする。至近距離ではラポーゾがボディから右フックを顔面に当てた。ラポーゾのシングルレッグに、スムダーチーが右ヒジを合わせる。スムダーチーのワンツーの打ち終わりに、ラポーゾが左オーバーハンドを返すも、互いにクリーンヒットはなし。ここでラポーゾがダブルレッグで遂に背中を着かせた。しかしスムダーチーもケージに背中を着けて、すぐに立ち上がる。スムダーチーの右インローが下腹部を捉えたとしてラポーゾがアピールし、試合は一時中断される。
再開後、スムダーチーのワンツーをかわしたラポーゾがダブルレッグでテイクダウンした。即立ち上がるスムダーチー。ラポーゾはドライブからバックに回るも、スムダーチーが正対した。さらにダブルレッグをスプロールしてケージ中央へ。残り1分でラポーゾが再びダブルレッグからケージに押し込んでいった。パンチとヒジで守るスムダーチーだが、右ヒジをかわされてしまう。ラポーゾが左腕を差し上げて押し込むと、場内からは大ブーイングが飛んだ。
裁定はスプリットでスムダーチーの勝利。スムダーチーは3連敗から脱出し、ラポーゾはUFC初勝利とはならなかった。