【Road FC72】右カーフの蹴り合いからイム・ドンフアンを捌き続けたファン・インスがミドル級王座統一
【写真】正規王者のファン・インスが暫定王者のイム・ドンフアンを下す(C)ROAD FC
<ミドル級王座統一戦/5分3R>
ファン・インス(韓国)
Def.3-0
イム・ドンフアン(韓国)
ケージ中央で向かい合う両者。ファン・インスが右カーフキックを連続で当てる。右前蹴りで下がらせてから右カーフを蹴るファン・インス。イム・ドンフアンは連打からファン・インスをケージに詰めていく。右腕を差し上げてファン・インスをケージに押し込むイム・ドンフアン。ファン・インスが左オーバーフックからコツコツと右の拳を当てる。展開がなくレフェリーがブレイクをかけた。再開後、イム・ドンフアンは左右フックを振るうがファン・インスに届かず。ファン・インスが右カーフを蹴ると、打ち終わりにイム・ドンフアンの左ジャブがヒットした。
互いに右カーフを蹴り合うなか、効かされたかイム・ドンフアンが一瞬サウスポーにスイッチした。しかしイム・ドンフアンも右カーフを打ち返す。イム・ドンフアンが右を伸ばして前に出ると、ファン・インスは左ジャブを突きながら下がる。右ストレートでイム・ドンフアンの顔面を跳ね上げ、左ジャブ、右カーフを打ち込んでから距離を保つ。右カーフを受けたイム・ドンフアンがボディロックからドライブするも、ファン・インスはケージを背にしてラウンド終了を待った。
2R開始早々、ファン・インスの右カーフがヒットする。ファン・インスが左ハイを放つと、打ち終わりにイム・ドンフアンが右ストレートを繰り出した。ファン・インスがサウスポーにスイッチして左の蹴りを散らしたあと、オーソドックスに戻す。至近距離でパンチを打ってきたイム・ドンフアンを捌くファン・インス。イム・ドンフアンは左ボディを突き上げた。
距離を保ち続けるファン・インスは、イム・ドンフアンがサウスポーにスイッチすると右ハイを見せて右ストレートで追撃。イム・ドンフアンがシングルレッグで組み、ダブルレッグでドライブするもファン・インスがケージから離れた。ノーモーションの右を当てたファン・インスが自分の距離をキープする。残り30秒でファン・インスが右カーフを当てると、イム・ドンフアンが苦悶の表情を浮かべた。
最終回、イム・ドンフアンが右カーフで先制する。ファン・インスも右カーフのフェイントから右ハイへ。イム・ドンフアンが一気に距離を詰めてファン・インスをケージに押し込んだ。ボディロックで組んだイム・ドンフアンだが倒せず、ファン・インスが左に回って離れた。サークリングするファン・インスに対し、イム・ドンフアンが右カーフを当てる。
頭を下げて前に出るイム・ドンフアンを捌くファン・インス。しかしイム・ドンフアンの右カーフもヒットしている。下がりながら左ハイ、右ストレートを伸ばすファン・インス。鼻血が見られるイム・ドンフアンは、ファン・インスの右カーフを嫌がる。イム・ドンフアンは疲労のためか動きに切れが見られない。距離を詰めてくるイム・ドンフアンを、試合終了までファン・インスが捌き続けた。
裁定は正規王者ファン・インスが暫定王者イム・ドンフアンをユナニマス判定で下した。ミドル級王座を統一したファン・インスは「相手が強くてKOすることができませんでした。いつも助けてくれる人たちに感謝しています」、敗れたイム・ドンフアンは「これが終わりではありません。もっと強くなって戻ってきます。さらに成長して帰ってきます」と語っている。