【DWCS S09Ep06】前に出ても、手が出ないファン・インス。マコーリーに0-3で敗れる
<ミドル級/5分3R>
パディ・マコーリー(アイルランド)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ファン・インス(韓国)
長身、フレームでも上回るマコーリーがローから左を狙う。スイッチスタンスのマコーリーはファン・インスのステップインに左を合わせる。左ハイを蹴り、ローをかわしたマコーリーが右ジャブを伸ばす。アップライトで前に出て右を届かせたファン・インスが、右リードフックをかわす。マコーリーは左右のローを蹴り、ファン・インスもローを返す。拳の攻撃が少ない両者、マコーリーがオーソから右を伸ばした。
残り90秒、ジャブと蹴りのマコーリーに対し、ファン・インスがステップインして右を狙う。詰めていくファン・インスに蹴りをいれ、パンチをかわすマコーリー。ファン・インスは圧を高めようとしたが、カウンターを狙われるとあその圧が下がった。
2R、両者にケージ際まで下がれと何度か注意が入るが、ファン・インスが聞かずファイトが始まる。すぐに距離を詰めていくファン・インスは右フックを受けそうになり、自らの右ミドルで姿勢を乱す。ファン・インスは左ステップフックを入れるが、次の手がなく右を受ける。続いて右で前に出たファン・インスは、組まれてケージに押し込まれる。マコーリーは右エルボーを当て、回って離れたファン・インスに前蹴り、関節蹴りを繰り出す。
ファン・インスは右をヒットし、左を被弾。それでも前に出てケージにマコーリーを追い詰めるが逆に左を貰う。エルボーで前に出たマコーリーがクリンチからヒザ蹴り、ケージに押し込んでスピニングバックエルボーを放つ。さらに右リードフックを入れたマコーリーがラウンドをリードする。距離は詰めるが、手が出なず攻撃を受ける形のファン・インスは最後の10秒も右が空を切った。
最終回、「最後の5分だ。ウォーリアーだろ」とコリアンゾンビに背中を押されたファン・インスが前に出る。ヒザを入れ、右をかわしたマコーリーは右を当て、右エルボーを狙う。さらにオーソから左リードフックを当てたマコーリーが、スイッチして左を効かせる。近い距離でも連打を入れたマコーリーに対し、チャンスが広がったファン・インスがパンチを被弾する数が増えてしまう。
マコーリーはワンツーを決め、ファン・インスの右をサークルアウト。ファン・インスはもう覚悟を決める時間帯だ。左ロングフックから右を決めたファン・インスが、頭を押さえて一発を狙う。が、出せないまま離れたマコーリーの受ける。残り90秒を前に、マコーリーがダブルレッグでテイクダウン。30秒掛けて立ち上がったファン・インスはクリンチで押し込まれた状態となり、ダブルレッグをギロチンで切り返したが、極まらない。最後の15秒でレフェリーがブレイクを掛け、最後のチャンスが与えられる。が、ここも間合いを測ってしまったファン・インスは0-3で敗れた。
勝ったマコーリーもコンテンダーシリーズとして厳しい試合内容を理解していたのだろうが、「時差ボケがひどかった」とバックステージインタビューで言ってしまっていた……。