【DWCS S09Ep06】父を亡くしたばかりのソサ、最後まで攻め切り判定勝ちでUFCへ。勝者4人が合格
<バンタム級/5分3R>
エチェル・ソサ(スペイン)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
マクソン・リー(ブラジル)
リーが右ローを蹴る。飛び込んで右フックを振るったソサが、組んでボディロックテイクダウンを決める。ソサはサイドで抑え、殴りながら絞めの機会を伺う。リーが立ち上がっても、引き続きテイクダウンを狙いつつエルボーを後方から打ちつける。後方への投げで下になりそうにったソサだが、ボディロックを解かず、スタンドに戻る。胸を合わせたリーが、ウィザーでバックを許さないとパンチを見せたソサが離れる。
リーはスピニングバックキックにバックを取られ、テイクダウンを取られそうになると停滞してギロチンから引き込む。頭と肩と押し込み無効化させたソサがヴァンフルーから、頭を抜く。右の拳、ヒジを落とすソサが腰を上げて右を連打。左足を抜いて左エルボーを落とし初回を取った。
2R、右前蹴りのリーに対し、ソサが前に出て左フック。さらに右を当てて組みつくと、離れようとしたリーに左を2発打ち込む。そのまま組んで、ボディロックテイクダウンからがぶったヒザと攻勢のソサだが、肩で息をしているか。リーのヒザにも組んでケージに押し込んだソサはニンジャを察知し、左を当てて離れる。左ボディから右のコンビで圧を掛けるソサが、クリンチもリーが離れる。ジャブに左ロングを振るうソサが、右をヒット。リーは右ロングアッパーも力がない。
ソサは残り100秒でダブルレッグを仕掛けたが、倒せず足払いで逆に姿勢を乱す。すぐに頭を上げたところでノーアームギロチンを狙われるが、察知して離れワンツーを振るう。ソサは左ボディを決め、右でリーの顔面を根らう。この流れで組んでクリンチ、エルボーのソサがリーのスピニングバックキックを防ぎ2Rも優勢をキープした。
最終回、ダブルレッグでテイクダウンを決めたソサが、スクランブルでバックを伺う。頭を抱えるリーがウィザーから正対も、左エルボーを被弾する。ソサはパンチから組んで、小外刈りでテイクダウンを決めるとバックへ。ワンフック&シートベルト、パンチに展示で左を連打する。と、右腕でアゴの上から絞めに掛かり、左腕にスイッチ。背中を伸ばされたリーは半身で耐え、ヒジを押して防御する。両足をフックしているソサは殴りながらフェイスロック、防御に徹したリーを崩せず契約と時間の戦いへ。
胸を合わせることを許さず、絶対優位な態勢で攻め続けりソサが必死に極めへ。アゴの上、ゲイブルグリップも絞められないことに徹したリーを崩すことはできずタイムっプを迎えた。
結果は当然、ソサがフルマークの判定勝ち。完全にドミネイト、最後までフィニッシュを狙い続けたファイトをUFC首脳は如何に評価するか。8年前に姉、試合の数日前に父を癌で亡くしているソサは「父はいつも僕の傍にいてくれる。減量は大変だったけど、ここまで来ることができた。母、家族のおかげで夢が実現できた。どんな問題があっても、立ち上がった。やり続けるんだ。一つの夢が叶っても次に向かって努力を続ける。家にいる5歳の娘に、これが人生だと伝えたい」とソサは力強く語った。
そして審判の時。ダナ・ホワイトはまず「対戦相手が引きこんで戦うのは好きでなかった」と前置きをし、笑顔でコディ・コヴェンチェクに契約を告げる。続いてパディ・マコーリーは「膠着が続いた。彼らを俺は必要としているのかと自問自答したよ。今日は君の夜じゃなかった。素晴らしい勝利だったけど、また頑張ってくれ」とサインならず。
「ダニエル・コーミエーが、『言っただろ!』と連呼してきた(笑)。32歳、コンテンダーシリーズで、この試合をやった。UFCにようそこ」とトミー・ギャントも合格。イヴォ・バラニエフスキーも「信じられないパフォーマンスだった」とUFCへ。
そして「まだ、ここに向かっている途中だけど、エチェル――家族との約束を守る場を与えたい。おめでとう」と、ソサがこの夜4人目のUFC昇格がを決めた。ダナは引き上げる際友にソサに「人生は本当に向かい風だらけだ。精神的にも神経的にも厳しい困難を乗り越えた。素晴らしいパフォーマンスだった。UFCでの成功を願っている」と声を掛けた。