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【UFC312】変幻自在のノーランが直線的なボルシェフを翻弄。全局面でアタックを続けて判定勝利

<ライト級/5分3R>
トム・ノーラン(豪州)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

サウスポーのノーランが左の前蹴り、インロー、左ミドルを蹴る。ノーランはジャブを突いて左ハイ、ボルシェフは左ミドルに左フックを返し、ノーランがダブルレッグで組みつくがテイクダウンに固執せずに離れる。試合がスタンドに戻るとノーランが左の三日月蹴りと左ハイ、ボルシェフが前に出て来るところに右フックを返し、そのまま組みついてスタンドでバックへ。

ボルシェフの背中に飛び乗ってグラウンドに持ち込むと、正対してトップキープしつつダースチョーク、ニンジャチョークを仕掛ける。ボルシェフが立つ。スタンドではノーランが左の前蹴りとインロー、ボルシェフはインローとボディトレートを返す。ノーランはジャブと左の三日月蹴り、バックキック、左ミドル、ジャブからインカーフと手数を増やす。

ボルシェフは右ストレートから詰めて右ミドル、ノーランはスピニングバックフィストを狙う。ボルシェフは一度離れて右ストレートから左ハイ。ノーランは左ミドルを蹴ってダブルレッグにも入りつつ、ボルシェフが前に出て来るところに左のヒザ蹴りを狙う。ボルシェフは前に出て前蹴りでノーランを下がらせた。

2R、ボルシェフはジャブで前進。ノーランのローを流して、自らもローを蹴り返す。ボルシェフは右ミドル、ノーランはスピニングバックエルボーを見せて、ジャブからインロー、ボルシェフが前に出てくるところにスピニングバックフィストを狙う。ボルシェフはノーランの前足にローを集めるが、ノーランは距離を取りながら左ハイ、ボルシェフの入り際に左ヒジを狙う。

ボルシェフは前に出て右ミドル、関節蹴りで前に出る。ノーランも左の前蹴りでそれを止めようとするが、ボルシェフが右ボディストレートを打って前進を続ける。ノーランがインカーフ、右を見せての左ミドル、左の飛びヒザ蹴り、スピニングバックキック、スピニングバックフィストを見せてからダブルレッグで組みつく。

そのままケージにドライブしてテイクダウンを仕掛け、ボルシェフの立ち際にギロチンを狙って寝かせる。ボルシェフも立ち上がって頭を抜くと、右ストレートを打ち込む。距離が離れるとノーランはジャブと前蹴り、左ストレートを打つ。ボルシェフが右ストレートで飛び込むと、ノーランは左ヒジ・左のヒザ蹴りで迎撃。ボルシェフはスピニングバックキックを連発した。

3R、ノーランは左ミドルと左ストレート、ボルシェフは右ミドルと右ストレートで前に出る。ノーランはダブルレッグから引き込んで蹴り上げ、グラウンドに寝たままハイキックを蹴る。ブレイク後、ノーランが左ミドル、スピニングバックフィストから組んでヒザ蹴り。これをかわしたボルシェフが右ストレートから返しの左フック。ボルシェフもスピニングバックフィストから左ハイを蹴る。ここでノーランのインローがローブローとなる。

再開後、ボルシェフがジャブから前に出る。ノーランもバックステップしてジャブを返し。ダブルレッグで組みついて引き込む。ボルシェフはノーランの蹴り上げを捌いて殴りながらサイドへ。ノーランもニーシールドで距離を取りつつヒジを入れ、ボルシェフが立ち上がるとカカト落としを入れる。ノーランのヒジで頭頂部をカットしたボルシェフはグラウンドで距離を詰めてパンチを入れながら、終了間際にストレートフットロックを狙った。

判定は30-27、29-28×2でノーランが勝利。「クソ疲れて、深呼吸が必要だった。めちゃくちゃエキサイトできた。最高の相手。キックの世界王者で、この世界で最強の一人、過去最強の相手だったよ。自分がどれだけ成長できているか、打撃を試した。テイクダウンで初回は取ったから、最高のキックボクサーを相手に。グラップルでも、打撃戦でもない。全ての局面で戦えって、コーチに言われたんだ」と語った。


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