【写真】堀口にTD&トップキープを選択させたズールーの打撃も評価したい(C)RIZIN FF

＜RIZINフライ級選手権試合／5分3R＞
堀口恭司（日本）
Def.3-0
エンカジムーロ・ズールー（南アフリカ）

サウスポーのズールーに、堀口が右を伸ばす。ズールーは右に回る。右ローから左へステップを踏むズールーが右ジャブを伸ばすと、堀口が左ジャブを合わせた。ズールーの左ミドルを捌いた堀口は、ダブルレッグでドライブ。リフトアップしてコーナーからリング中央に運び、背中を着かせる。ハーフガードのズールーは左腕を差し上げて潜るも、堀口はトップをキープした。サイドから右パウンドを落とし、うつ伏せになったズールーからバックを奪う。スクランブルから立ち上がるズールー。堀口の左ジャブに合わせてダブルレッグで飛び込み、尻もちを着かせた。

しかし堀口がズールーの体を跳ね上げ、立ち上がるとスクランブルに持ち込もうとしたズールーの首を抱えて4点ポジションのヒザから、ギロチンで絞め上げる。これは極まらなかったが、シングルレッグでロープに詰めて、ダブルレッグで切り替えた。左腕を差し上げて崩した堀口が右ヒザを打ち込む。しかしズールーが左を返して、堀口をフラつかせる。下がった堀口も右でズールーをフラつかせた。ズールーのダブルレッグで背中を着かされた堀口だが、下から三角で捕らえて鉄槌とヒジを突き刺していった。

2R、ステップからダブルレッグで組んだ堀口がグラウンドに持ち込む。ハーフガードのズールーをパンチで削る。ズールーの右腕を押さえる堀口。ズールーは手を抜いたが、堀口は左腕を差し上げて右の拳で削っていく。肩固めを狙うも、ズールーのリーチに阻まれてしまう。右腕を枕にした堀口がパスを狙うが足を抜くことができない。ならばと強烈な右のパンチを落とす。

残り1分でレフェリーがブレイクをかけた。再開直後、ズールーがシングルレッグを狙うも組めず。堀口がプレスをかけると、ズールーが左アッパーでフラつかせた。すかさずダブルレッグで組んだ堀口。切り返そうとするズールーを倒し、ラウンド終了までトップを維持した。

最終回、ズールーが右ジャブを伸ばす。左に回る堀口は打ち返しながらニータップで飛び込んだ。倒せずも左腕を差し上げ、ズールーをコーナーに押し込む。ダブルレッグに切り替えてグラウンドに持ち込んだ堀口が、ハーフガードのズールーにパンチを落とす。ズールーが高い身体能力でスクランブルから立ち上がった。

強引に距離を詰めた堀口の左フックがヒット。ズールーも左を返したが、さらに堀口が右を突き刺す。左ジャブから組みつき、テイクダウンした堀口がパンチとヒジを浴びせる。右腕を差し上げた堀口は、ズールーの右腕を押さえてパウンドを連打。ズールーも下から右ヒジを返すも、堀口が試合終了までトップをキープした。

裁定は堀口がユナニマス判定勝ちで、ベルトの初防衛に成功した。堀口が「大晦日にショッパイ試合して、すみません。もっと精進します」と試合内容を反省しながらも、笑顔で挨拶した。

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