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【UFN247】賛辞と𠮟咤→サイン。UFC初陣に挑むコーテヴィアス・ロミアス「ファイトで皆を納得させたい」

【写真】運動神経の良さ、身体能力の高さを2度目のコンテンダーシリーズでは見せつけていたロミアス(右) (C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN247:UFN on ESPN+106「Magny vs Prates」が開催され、コーテヴィアス・ロミアスがガストン・ボラニョスと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ガーブラント欠場でコメインに昇格したリッキー・トゥルシオス×ベルナルド・ソパイのバンタム級戦だったが、計量後にトゥルシオスがドクターチェックでストップがかかり、この一戦もキャンセルに。

そこで元ONE二冠王のライニエ・デリダーのUFC初陣となったジェラルド・マーシャート戦がコメインに。ロミアス×ボラニョスがコメイン前にマッチメイクされた。ロミアスは昨年に続き2度目の挑戦となった──8月20日のコンテンダーシリーズでUFC契約を果たしたばかりだ。

その際、「この機会を与えたことは、本当に正しい判断だった。打撃、テイクダウン能力、全てを見せてもらった。素晴しい才能を天から与えてもらっている。だから、ファイトIQについて問いたい。何度も試合を終えることができていた。ボディキックで試合が終わったと思った。もう1、2発ボディを殴っていれば。なのに、ラウンド中全くボディを攻撃しなかった。でも才能に満ちたファイターなんだ。何ができれるのか、見たい。だからチャンスを与える。おめでとう」と最大の賛辞でもあり、叱咤激励とも取れる言葉をダナ・ホワイトから贈られている。

ダナが認めた才能は、オクタゴンで発揮できるのか。UFC初戦がメインカードとなったロミアスにインタビューを行った。


──コーテヴィアス、遂にガストン・ボラニョス戦でオクタゴン初陣を迎えます。今の気持ちを教えてください。

「夢が現実になった。最高だよ。11年掛けて、ここまで来ることができたのだから」

──8月に2度目のコンテンダーシリーズ挑戦で勝利し、UFCと契約を果たしました。

「まず最初のチャレンジでサインができなくても、カムバックのチャンスがもらえることはUFCに近づいたという風に捉えていた。より成長した姿を見てもらえるからね。その点においては自信を持って試合に臨むことができていた。もちろん、不安がないわけじゃなかったけど」

──ダナのコーテヴィアス評は上げて、下げてという感じでした。そして、ボディへの攻撃を続けていればフィニッシュできていたという指摘も十分に頷けるモノでした。ミドルを決めたあとに、コンテンダーシリーズという舞台だからこそフィニッシュを狙うべきかと思いました。

「対戦相手は優れたグラップラーで、特にヒールフックが上手い選手だった。だから、寝技で戦わないでいようというのがゲームプランだったんだ。ミドルでダウンを奪ってから、マイケル(インプラト)が引き込んでくるようになっても、寝技には付き合わないように戦った。

ただ、戦っているうちに僕の方がグラップリングでも上だと分かった。だから寝技に付き合うようになったというのはある。自分としては、あの夜のパフォーマンスには満足している。それは……初回でKO負けをしてしまった去年と比較してずっと良かったから」

──コンテンダーシリーズはリスクを冒すファイターが評価されがちです。コーテヴィアスは逆のリスクを取ったファイトだったかと。

「コンテンダーシリーズも、UFC初戦も全て大切な試合だ。毎試合が真剣勝負で、その価値を他の試合と比較するようなことはしていない。と同時にダナに指摘されたように課題が残ったのも事実だ。だから、土曜日の試合ではさらに成長した姿を皆に見てもらいたいと思っている」

──では対戦相手ガストン・ボラニョスの印象を教えてください。

「それほど対戦相手のことをチェックする方じゃなくて、優れたキックボクサーぐらいの印象しかない。それでもいくつかの穴は見つけているから、試合になったらそこをついて戦いアドバンテージを得る。ファンに求められる存在になれるような戦いをしたい。僕はトラッシュトークとかやる方じゃいから、ファイトで皆を納得させたいと思う」

■視聴方法(予定)
11月10日(日・日本時間)
午前6 時00分~UFC FIGHT PASS
午前5時45分~U-NEXT

■UFN247対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
ニール・マグニー(米国)
カルロス・プラチス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ジェラルド・マーシャート(米国)
ライニエ・デリダー(オランダ)

<バンタム級/5分3R>
コーテヴィアス・ロミアス(米国)
ガストン・ボラニョス(ペルー)

<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピネイロ(ブラジル)
ジリアン・ロバートソン(カナダ)

<ミドル級/5分3R>
マンスール・アブドゥルマリク(米国)
ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)

<女子ストロー級/5分3R>
カロリーナ・コバケビッチ(ポーランド)
デニージ・ゴミス(ブラジル)

<174ポンド契約/5分3R>
エリゼウ・カポエイラ(ブラジル)
ザック・スクローギン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
チャールズ・ラドキー(米国)
マシュー・セメルスバーガー(米国)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
デモン・ブラックシアー(米国)

<ミドル級/5分3R>
トレシャン・ゴア(米国)
アントニオ・トロッコリ(ブラジル)

<137ポンド契約/5分3R>
メリッサ・トーニャ・モリンス(英国)
クラウディア・セグーワ(米国)

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