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【Breakthrough Combat01】風我と対戦、モンゴルMMA界の未来オトゴンバートル「打撃で戦うつもり」

【写真】ほとんど見せていないレスリング力が、見られる試合になりそうな予感も。その時、ボクシングとレスリングの融合=総合力が初めて問われる戦いにあるかと (C) MMAPLANET

本日30日(水)、会場非公開で開催されるBreakthrough Combat01に風我と対戦するオトゴンバートル・ボルドバートル。
Text by Manabu Takashima

中村倫也も認めたモンゴルMMA界の未来=オトゴンバートルは今年3月と7月にGladiatorで戦い、そのポテンシャルの高さをまざまざと見せつけている。

そしてグラジのフライ級王座決定Tが、無期限延期のような状態に陥っている中でオトコンバートルの今大会出場が決まった。アジアで切磋琢磨して、上の舞台へ。そんなBreakthrough Combatのスローガン通り、当初オトゴンバートルの相手はRoad to UFC2022フライ級準優勝のチェ・スングクだった。しかし、チェ・スングクが交通事故を起こし、このカードは幻に。

その後、対戦相手が日韓フライ級ファイターの間で二転三転した。にも拘わらず、オトゴンバートルが何よりも恐れていたのは、対戦相手の変更や契約体重の変更ではなく、試合機会を失することだった。


――今回の試合、聞くところよると韓国人選手から日本人選手と対戦相手が代わるだけでなく、体重もフライ級から58キロ契約と色々と紆余曲折があったと聞いています。その辺りはストレスにならなかったですか。

「3月にGLADIATORで試合をして、5月にはNavE選手と戦う予定でしたが、試合がなくなりました。7月もNavE選手とタイトル戦があると聞かされていましたが、なくなって和田選手と試合をしました。

10月もGLADIATORがあってチームメイトのダギースレン(チャグナードルジ)選手が戦うので、自分もついにNavE選手とタイトル戦があると思っていたら、大会に出場する話もなかったです。

試合がないのかと、凄く怖かった時にBreakthrough Combatという大会をハセガワ(賢)さんが開くことになり、試合ができるとわかって凄く嬉しかったです。

それからも確かに名前が挙がっていた選手の動画を確認して、作戦を考えたりしていると相手が代わることはありました。だから、そこは心配して仕方がなかったです。今、聞いている相手もまた戦えないと言ってきて試合がなくなるんじゃないかと怖いです(※取材は16日に行われた)」

──怖いのは対戦相手が変更されることではなくて、試合がなくなることなのですか。

「ハイ。対戦相手が代わることは全然、問題ないです。相手が代わったり、体重が重くなることは構わないです。正直、対戦相手も何人か候補がいて。トンガー先生からは『戦いたい相手は誰かと聞かれている』と言われました。

でも自分もトンガー先生も、相手を選ぶのは真のファイターではないという考えでした。なので『要請があった相手と戦うだけです』と返答しました。体重もそうです。56キロも57キロも、58キロも変わりないです」

──さすがチンギス・ハンの末裔です。では今回の対戦相手の風我選手の印象を教えてください。

「動画を視て、けっこう強い相手だと思いました。一度対戦が決まっていた韓国人選手とは違い、結構組んでくる。組むことが多い選手なので、自分は打撃で戦おうと思います。組んで来ても、付き合わずに突き放して打撃戦をします」

──いや、打撃で戦おうと思いますと言われても、日本での2試合も打撃で戦ってきたではないですか(笑)。ストライカーの久保健太選手、グラップラーの和田教良選手に対して。オトゴンバートルのレスリング力も見てみたいのが、偽らざる気持ちです。

「う~ん、なるべく組まないで戦おうと思っています(笑)。でも相手が組んで来たら、組まないわけにはいかないです。まぁ、試合の時になって何が必要かが分かります。必要なことをするだけです。モンゴルには『するならば恐れるな。恐れるなら、するな』という言葉があるんです。そういう風に戦います」

──では改めて、日本での3戦目で見て欲しいところがあれば日本のファンに伝えてください。

「頑張って華のある試合をしたいと思っています。さっきから言っていますが、打撃で戦うつもりです。でも相手が組んできたら、組みます。どのような展開になっても、良い試合がしたいと思っています。

フーガ選手が試合を受けてくれたことを感謝しています。2人で良い試合がしたいです」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)午後6時30分~
ザ・ワンTV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01計量結果

<バンタム級/5分3R>
吉野光:61.5キロ
シンバートル・バットエルデネ:61.5キロ

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士:76.45キロ
[挑戦者]泉武志:──キロ※当日計量

<58キロ契約/5分3R>
風我:57.85キロ
オトゴンバートル・ボルドバートル:57.9キロ

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴:71.85キロ
中川晧貴:71.85キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:56.85キロ
チョ・ジュンゴン:56.4キロ

<Progressミドル級/5分2R>
有松息吹:82.4キロ
林源平:84.1キロ

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