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【WEC52】水垣無念、ユライアのチョークに散る

■第11試合 バンタム級/5分3R
ユライア・フェイバー(米国)
Def.1R4分50秒/リアネイキドチョーク
水垣偉弥(日本)

いきなり前に出て左を放つユライアだが、水垣はこれを冷静にかわす。その後も遠い距離からパンチを放つユライアの動きが、水垣にはしっかりと見えている。ローからパンチを出すユライアに対し、組みついた水垣はケージに押し込んでいく。

態勢を入れ替えたユライアは、バックへ回りエルボーを繰り出すが、水垣はこれもかわしていく。組まれた状態で、左ヒザを突き上げた水垣。両者の間に距離ができると、間髪入れず拳が交錯するが、頭も同時にぶつかってしまう。組みのなかで有効にヒザをみせる水垣は、距離を取ったユライアと果敢に打ち合う。


ショートの右を受けた水垣は、ユライアのダブルレッグを受けても、ケージを背にしてテイクダウンを許さず、逆にユライアを金網へ押し込む。と、ここでユライアの仕掛けたギロチンを嫌がりヒザをついた水垣は、バックを許してしまう。ユライアは、立ち上がった水垣の背中に飛び乗り、バックマウントへ。

グラウンドへ試合が移行すると、水垣の背中が伸び、ユライアがリアネイキドチョークへ。残り20秒となるが、がっちりとユライアの右腕が水垣の喉元に食い込んでいる。頭をキャンバスにつけた水垣に、ユライアは力を緩めない。

水垣の顔が見えない状態で、レフェリーがストップを躊躇するが、水垣が落ちているのは明らかだ。2度、3度と水垣の体に触れたレフェリーが、1R終了10秒前に試合をストップ。ユライアが向きをかえると、意識を失った水垣の体は硬直しているままだった。

「日本人のファイティングスピリットは凄い。WECの素晴らしい働きのおかげで夢だったUFCのベルトに挑戦できるようになった」と、ユライアはWECラストマッチの印象を語った。

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