【UAEW54】中央アジア、ブラジル──再起戦の藤田大和が、ついにダゲスタン戦士と対戦!!
【写真】キャリアの集大成ではないが、UAEWで戦ってきた集大成&必勝のファイトとなる藤田 (C)UAEW
28日(土・現地時間)にアラブ首長国連邦はアブダビ首長国のADNECマリーナ・ホールでUAE Warriors54が開催され、藤田大和がロシアのバトゥカン・バイスエフと対戦する。
Text Manabu Takashima
藤田にとっては5月に初代UAEWフライ級王座決定戦をイアゴ・ヒベイロと戦い、TKO負けを喫して以来の再起戦となる。
バイスエフは戦績7勝3敗、ダゲスタンのグロズヌイ在住ベクルート・ファイトクラブ所属の26歳だ。UAEWには初出場で、これまではACAとACBの人材育成大会=Young Eagleでキャリアを積んできた。
過去の試合映像を見ると、回転系の打撃も使い、テイクダウンからコントロールができて、柔術の技術も有している。レスリング withボクシングの全局面対応ファイターでなく、全局面で戦える選手といえる。
柔術は紫帯で道着の試合にも出てきたバイスエフは、レスリングとの融合という部分に強さを見せバック奪取かチョーク、テイクダウンに合わせたギロチンで一本勝ちもしている。当然、UAEWで戦う機会を得たのだから弱いはずはない。
それを承知のうえで、このスピードとパワーがあるウェルラウンダーはえげつない圧力や爆発力は持ち合わせてないようにも感じられる。短距離走を15分間繰り返すのではなく、中距離走ペースで体力の消耗を控えつつ、攻撃を繰り出す。
藤田としては、よりハイペースでしんどい試合を15分間続けるなかで、今回こそは蹴りも含めたボクシング──キックボクシングではなく、ボクシング&キックで削り、バイスエフのタイミングではない状態で組みに来させたい。
砂漠を選んで1年が過ぎウズベキスタン、カザフスタン、ブラジル人ファイターと激闘を繰り広げ、ついにダゲスタン戦士と戦うことになった藤田。ベルトは掛かっていない、ただし中東で戦ってきた意義を見せつける節目のファイトとなろう。
また今大会には昨年6月にGladiatorに来日し、竹本啓哉と戦ったジェイソン・マルガリョも出場。フェザー級でエジプト人ファイターのフセイン・サレムと戦うことが決まっている。