【UFN242】シウバが絶妙のアウトボクシングでアンドラーデを翻弄。元女子ストロー級王者に判定で完勝
<女子フライ級/5分3R>
ナタリア・シウバ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジェシカ・アンドラーデ(ブラジル)
アンドラーデがプレッシャーをかけて左ミドル、シウバが右ストレートを狙う。シウバはケージ内をサークリングしながらジャブを突き、右カーフやワンツーにつなげる。アンドラーデもボディブローを交えたコンビネーションで前に出ていく。
シウバはジャブと右カーフ、パンチをまとめて右ハイキック。アンドラ―ジは右ストレートで飛び込んで左フックを返す。シウバはハイキックとスピニングバックキック、ジャブと右カーフ、サイドキックで自分の距離を保つ。アンドラーデは左右のフックで前に出て、右ボディから顔面への右フック。
シウバは足を使ってジャブを当て、アンドラーデのパンチには首相撲からのヒザ蹴りで対抗。アンドラーデが左フックから飛び込んでパンチをまとめると、シウはスピニングバックエルボーを狙った。
2R、シウバは右カーフと左ハイ、細かくジャブを当てて、右ストレートやスピニングバックキックを狙う。アンドラーデはシウバをケージに詰めて右ストレートから左フック、右腕を差してテイクダウンを狙うが、シウバが首相撲の形で組手を切る。距離が離れるとシウバはワンツーと首相撲からヒザ蹴り。前に出続けるアンドラーデだが有効打はない。
アンドラーデはパンチから組みついてテイクダウンを狙うが、シウバはそれを許さない。ジャブ、前蹴り、スピニングバックキックを繰り出すシウバ。アンドラーデは強引に前に出て組むが、シウバは首相撲を使って離れる。
シウバはジャブを当てつつ、サウスポーにスイッチして左ストレート。これでアンドラーデは右目を気にする仕草を見せる。すぐに前に出るアンドラーデだが、シウバはペースを変えずにジャブとサークリングを繰り返す。
シウバは左ボディと顔面へのサイドキック、アンドラーデがパンチから組みつき、離れ際にシウバがヒジ、アンドラーデがパンチを振ってラウンドを終えた。
3R、シウバは変わらずジャブからワンツーと右カーフ、構えをスイッチして左ストレートと左ハイ、オーソドックスに戻してワンツーと手数を増やす。何とか組みついたアンドラーデだが、シウバが上手く体を逃がして離れる。
試合がスタンドに戻るとシウバは顔面へのスピニングバックキックやカカト落としも披露。アンドラーデのパンチやローを空振りさせ、ジャブ、右ストレート、左フックのカウンターを当てる。
残り2分でアンドラーデが右腕を差してケージへ押し込む。ここはアンドラーデがあえて引き込むが、シウバがヒジを落として立ち上がって距離を取る。
シウバはジャブとサイドキックで距離をとる。アンドラーデも必死にパンチで前に出ていくが、シウバを捉えきれない。最後はシウバがスピニングバックキックをボディに当て、ケージ内をサークリング。終了直前にハグして、試合終了のブザーを聞いた。見事なアウトボクシングを見せたシウバがアンドラージを下し「「凄くエモーショナルになっているわ。この試合は本当に大切な試合だったから。4カ月前にシスターを亡くした。どんな苦難があっても家族がいて、神がいることを皆、分かって欲しい。試合は相手がプレッシャーを掛けてくることは分かっていた。ダナ、チャンピオンになりたい。タイトル戦にトライしたいの」と話した。