【UFC315】軽快なステップ&多彩な蹴り・パンチのカウンター、シウバが元王者グラッソを完封して判定勝利
<女子フライ級/5分3R>
ナタリア・シウバ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
シウバがジャブと左ハイ、右カーフを蹴る。グラッソがジャブで前に出るとインローを返す。シウバは左ミドルからパンチをまとめ、グラッソの蹴りを空振りさせるとパンチで前に出る。さらにシウバはグラッソのステップインに左フックとジャブを合わせ、バックステップからワンツーと右カーフ、左フックを当てる。じりじりと前に出るシウバが前蹴り・関節蹴り蹴り分け、右カーフと左ハイを蹴る。
ここでシウバが左ハイを空振りしてバランスを崩したところにグラッソがシングルレッグで飛び込んで、シウバをケージに押し込む。シウバは首相撲から離れる。シウバが関節蹴りを見せると、グラッソが細かいジャブで前に出る。シウバは左のかけ蹴りも繰り出し、パンチで距離を詰めたいグラッソを前蹴りで突き放す。さらにシウバはグラッソのローに左ハイを蹴り、サークリングしながら右カーフ、スピニングバックキックを蹴り、グラッソの大振りの左フックに左フックを合わせる。最後はシウバが再びかけ蹴りを繰り出してラウンド終了となった。
2R、グラッソがジャブで前進、右ローを蹴る。シウバはそこに左フック・右ストレートを合わせ、足を使いながらパンチとローのコンビネーションを見せる。シウバはガードを高く上げてジャブと右ストレート、シウバの蹴り足をキャッチしてテイクダウンも狙う。一旦距離が離れるとグラッソが再びジャブと右ストレートで前進。シウバは足を使って左フックのカウンターを狙いつつ、構えをスイッチしながら右ローと左フックを当てる。ガードを上げてジャブで前に出るグラッソだがシウバの掴まえきれない。
逆にシウバはカウンターの左フックと左ハイを蹴り、鋭いジャブを突き刺す。グラッソは右のパンチをダブルで放つが当たらない。シウバは右ハイと右ストレート、スイッチして左ハイを飛ばす。グラッソが前に出てジャブ・左フック、右フックから飛び込んでパンチをまとめると、シウバもケージを背にして左右のフックを打ち返す。最後はグラッソが左ミドルとスピニングバックフィストを繰り出した。
3R、すぐにグラッソがパンチで突っ込み、シウバは前蹴りで距離を取る。変わらず前に出るグラッソに対し、シウバは左を当てる。グラッソは右のパンチを振って組みついて、シウバをケージに押し込む。グラッソはボディロックからテイクダウンを狙うが、シウバは首相撲に持ち込んでヒジを打って離れる。試合がスタンドに戻るとシウバはハイキック・ヒザを蹴って、サウスポーにスイッチして左ストレートからパンチをまとめる。グラッソもスイッチして左ストレートと左ロー、オーソドックスに戻して前に出る。
シウバはそこに右ローを蹴って、スイッチして左ストレート、オーソに戻してのサイドキックで距離を詰めさせない。必死に前に出るグラッソだが、そこにシウバが左フックを合わせる。さらにシウバはジャブとワンツーを当て、グラッソのステップインに右ハイを当てる。動きが止まらないシウバは顔面へのスピニングバックキックも繰り出す。グラッソも右ローをヒットさせるが、そこから先の攻撃が続かない。逆にシウバは回転しながらの蹴り、パンチから左ハイと攻撃を出し続け、グラッソは左目尻から出血して顔を血で染める。ステップと蹴りでグラッソを翻弄し続けたシウバが見事な判定勝利を収めた。