【UFN242】打撃で優位に立っても、組んで削ったブレイディがドゥリーニョに3-0の判定大勝
<ウェルター級/5分5R>
ショーン・ブレイディ(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.49-46
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
左ローを蹴ったブレイディ。ドゥリーニョは飛び込んで左の蹴りを繰り出す。ブレイディは左ローからジャブ2発。そして右ストレートから左を打ちこむ。ワンツー&スリーで左を入れ、ジャブを差すブレイディはドゥリーニョの左を被弾しても、パンチのコンビネーションで試合をリードする。ドゥリーニョはダブルを決めたが、すぐにブレイディが立ち上がりクリンチからボディを入れて離れる。
真っ直ぐガードを固めて下がるドゥリーニョに組んだブレイディがケージに押し込む。ヒザをボディに受け、ダブルレッグを仕掛けたブレイディが組みを続ける。体を入れ替えたドゥリーニョは、再び金網に押し込まれ足払いで崩されそうになったタイミングで間合いを取り直した。再び連打に、まっすぐ下がったドゥリーニョ。ブレイディもクリンチを選択し、ボディロックからテイクダウン。スクランブルでバックに回る。胸を合わせたドゥリーニョが、位置を変えてヒザをボディに突き上げて時間に、
2R、左ミドルを蹴ったブレイディに右を入れたドゥリーニョ。ここも組みの展開に移行し、ブレイディがケージに押し込んでテイクダウンを狙う。押し込むブレイディ、体を入れ替えるドゥリーニョ──どちらがスタミナを削っているのか。打撃の間合いになると、ブレイディが左フックをヒット。パンチを纏めるとドゥリーニョはガードを固めて、動きを止める。そのドゥリーニョがワンツーで前に出て、クリンチへ。押し込み返したブレイディに対し、回ったドゥリーニョが離れて右を伸ばす。
組んで、ついにテイクダウンを決めたブレイディだが、ドゥリーニョはハーフガードから立ち上がってスイープを瞬く間に仕掛けてスクランブルに。ボディロックで倒され、バックを取られたブレイディは胸を合わせて離れると、左フックから右ローを蹴る。続いて左インローを蹴ったブレイディが左フックで前に出て、さらに右ストレート、ワンツーと手数を増やす。ドゥリーニョのステップインで頭が当たったが、構わずブレイディは攻撃を続けた。
3R、前に出るドゥリーニョに左リードフックを狙うブレイディ。距離が近づくと組みに行くも、ブレイディが体を入れ替える。離れて細かいパンチを見せ、すぐに組み直すブレイディだが、ドゥリーニョの右アッパーを狙う。さらにカウンターを入れたドゥリーニョ、ブレイディはすぐに組んでケージへ。ドゥリーニョが体を入れ替えるも、ブレイディも譲らずクリンチの攻防が続く。
一旦離れ、ダブルレッグからシングルに出たブレイディが頭を上げて離れる。ここでドゥリーニョが右を当て、エルボー、ヒザ蹴りと攻勢に出るとジャブからダブルレッグへ。尻もちをついて立ち上がったブレイディが逆にダブルレッグに出て、大きくリフトしてテイクダウンを奪う。下になったドゥリーニョがニーシールドで耐えた。
4R、打撃の圧を掛けるようになったドゥリーニョだが、ローで急所を蹴られブレイクが入る。再開直後、ドゥリーニョのローが逆にブレイディの急所に入る。再びタイムアウトが取られると、1分後に試合がリスタートされる。ブレイディが左インロー、そして右ローを蹴る。左ミドルから左を伸ばしたブレイディが、右もヒットさせる──が、初回ほど勢いはない。ブレイディはジャブを多用し、ステップインからドゥリーニョが右を打ち込む。
組みからの離れ際に右オーバーハンドを入れたドゥリーニョに対し、連打で前に出たブレイディはここもクリンチへ。ドゥリーニョは離れ際に左フックをヒットさせる。回って離れたドゥリーニョだが、ガードを固めるスタンスでダブルレッグを許す。トルネードスイープのような形から足を取ったドゥリーニョが、スクランブルに持ち込むバックに回る。リフトしてテイクダウン、両足のフックを狙われたブレイディが機敏な反応で正対しラウンドが終わった。
最終回、ワンツーで前に出たブレイディ。右カーフも蹴られたドゥリーニョは、右フックを振るう。ブレイディは左インローを、ジャブの相打ちからドゥリーニョが右オーバーハンドを決める。右で前に出たブレイディにヒザ蹴りを狙ったドゥリーニョだが、足の甲が急所に触れたことでブレイクが命じられる。再開後、パンチを纏めて前に出るブレイディが左インローを決める。再度、インローを蹴られ姿勢を乱したドゥリーニョだが、逆に右カーフから跳びヒザを狙う。
着地のタイミングで組んだブレイディがシングルレッグも、足を抜いたドゥリーニョが右を思い切り振るう。これが空を切り、ドゥリーニョはシングルレッグでテイクダウンを奪われる。クローズドのドゥリーニョは、ニーシールドからオモプラッタ。腕を抜いたブレイディはバックに回る。ボディロック&小外に耐えたドゥリーニョの体重移動を利用し、前方に崩したブレイディがトップを取る。ドゥリーニョの足関節のエントリーを潰したブレイディが、スクランブルでバックに回り──リフトを狙ったところで時間に。
打撃で攻勢と思われたブレイディのクリンチとテイクダウンに、打撃で盛り返したドゥリーニョだったが──結果は50-45をつけたジャッジが2人もおり、0-3で完敗となった。