【DWCS S08 Ep04】キーワードは番狂わせ。コ・ソクヒョンがサントス、ドゥンベら5人と供にUFCへ
<ウェルター級/5分3R>
コ・ソクヒョン(韓国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
イゴール・カバウカンチ(ブラジル)
サウスポーのコ・ソクヒョンに対し、ジャブを伸ばすカバウカンチ。さらに右から左とロングフックを振るう。コ・ソクヒョンは右オーバーハンドをかわすと、組んでケージへ。ボディロックのカバウカンチが一度は体を入れ替えるが、すぐに戻したコ・ソクヒョンがエルボーを見せて離れる。コ・ソクヒョンは右を当てるが、逆に右を受けて間合いを取り直した。
カバウカンチはコ・ソクヒョンのワンツーをかわし、右を振るう。ならばと右の打ち終わりに右を当てたコ・ソクヒョンだが、直後に右を被弾する。コ・ソクヒョンは下がらずに前に出て左をヒットさせると、組みの攻防のなかでダブルレッグを狙う。切ったカバウカンチは右ミドルを蹴る。コ・ソクヒョンは動じることなく、右ミドルから右インローを蹴られても左で前に出て右を強振する。
これが空振りとなったコ・ソクヒョンはカバウカンチの左を被弾する。とはいえコ・ソクヒョンもパンチは粗く、空を切ることが多い。コ・ソクヒョンは左を入れ、右インローを蹴られると、ワンツーから組まれたところで時間となった。
2R、開始直後にダブルレッグでテイクダウンを狙ったコ・ソクヒョン。逆にカバウカンチがボディロックテイクダウンを決める。スクランブルからケージ際のクリンチ合戦のなかで、カバウカンチがワイルドな右を打ち込む。コ・ソクヒョンは頭を抱えつつ、スピングバックフィストも空振りに。ここで離れたカバウカンチは左フックを打たれ、ケージを背負う。
口が空いているカバウカンチの右がコ・ソクヒョンの顔面を捕える。コ・ソクヒョンは右&左フックを決めてクリンチ。左右のパンチを振るって離れたコ・ソクヒョン、カバウカンチの右ローが急所に入ったとしてブレイクが命じられる。ハグで再会した両者、直後にコ・ソクヒョンが左ボディを効かせる。一瞬動きを止めたカバウカンチは、すぐに右を振り打撃の打ち合いに応じる。コ・ソクヒョンは組みになると、内股を決めてテイクダウン。トップからパンチを続けるコ・ソクヒョンは離れて、スタンドで待ち受ける。コ・ソクヒョンは前蹴りを放つが、カバウカンチが右ストレートを当てる。最後にカーフを蹴られたコ・ソクヒョンだが、ラウンドを取った。
最終回、コ・ソクヒョンが左を見えて前に出る。と、右を見せてダブルレッグでテイクダウン。クルスフィクスを逃れたカバウカンチだが、ハーフを取り下の展開が続く。コ・ソクヒョンは時折り状態を起こして右を落とすも、手首を掴まれ思うようには殴ることができない。それでもトップをキープしているコ・ソクヒョンは、下からのエルボーにも右を振るっていく。コ・ソクヒョンは左足を抜き、続いてマウントへ。後方回転からスクランブルのコ・ソクヒョンは、立ち上がることができずに再びガードを強いられる。
枕で抑えるコ・ソクヒョンは、足を戻される。コ・ソクヒョンは再びパスを決め、シングルを切ってバックへ。カバウカンチは立ち上がるも、コ・ソクヒョンのバックコントロールが続く。残り20秒、離れたコ・ソクヒョンは右から右エルボーを被弾。それでも右を返すが、クリーンヒットはなくタイムアップを迎えた。
結果3-0の判定勝ちを手にしたコ・ソクヒョンは「ビッグアンダードッグは居心地が良かった。相手は良いレコードの持ち主だったけど、相手は大したことが無かった。3Rにはなると疲れていたので、寝技に持ち込んだ。今夜、契約できると人生最高の日になる」とバックステージで話し。ダナ・ホワイト、ショーン・シェルビー、ミック・メイナードはどのような判断をするか。
運命の時──なんと、第2試合でKO勝ちをしたジュネイシ・ドゥベンを伴って合否の発表を行ったダナは「彼女は-1350が相手についたアンダードッグだった。ここで、その事実に落ち込むのか。なにくそと思って戦うのか。そういう試合が今夜は見られた。彼女がグラップリングができるのか分からない。キックができるのか、見当もつかない。テイクダウンもだ。でも、これだけのアンダードッグが秒殺でKO勝ち。こんな劇的なKO勝ちは見たことがない」と笑顔を見せ、握手まで交わした。
異例の第2試合からのサイン発表に続き、「スタンド、グラウンド、キック、ボディショットを打ち合った」とクイラン・サーキルド、そしてオースティン・バシには「時間をかけてしっかりと仕留めた。完全に支配して。どれだけ強くなれるのか、可能性を見せた」と2人のUFC契約を発表した。
続いて、下馬評を覆したジジョルデン・サントス、同様にアンダードッグだったコ・ソクヒョンは手を合わせてダナの言葉を聞いていたコ・ソクヒョンにもUFC行きが伝えられる。「今日、何があったか皆、忘れないことだ」とダナは断言し、ドゥンベと抱き合った。